土砂に埋もれた島に集められた歯科医師たち――横山拓也×瀬戸山美咲の『う蝕』は会話に特化した不条理劇

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土砂に埋もれた島に集められた歯科医師たち――横山拓也×瀬戸山美咲の『う蝕』は会話に特化した不条理劇

2024年2月に上演される『う蝕(うしょく)』より、あらすじなどの詳細が公開された。本作は、作・横山拓也、演出・瀬戸山美咲のタッグによる新作舞台。男性6名のキャストと共に、会話に特化した不条理劇を展開する。

「う蝕」とは虫歯のこと。沈丁花が見事に咲き誇るコノ島を襲った天変地異。たくさんの人が地中に埋もれてしまった。歯科治療のカルテを使って遺体の照合をするために、本土から集められた歯科医師と役人。今すぐにでも動き出したいのに、土砂を掘り起こす土木作業員が待てど暮らせどやってこない。荒廃したこの地で、それぞれが言い知れぬ恐怖と不安を抱える中、一人の男が発言する。

「この中に、ここにいるべきではない人間が混ざっている――」

土砂に埋もれた島に集められた歯科医師たち――横山拓也×瀬戸山美咲の『う蝕』は会話に特化した不条理劇

瀬戸山は、横山の戯曲の魅力について「とても解決しづらい問題をど真ん中に置き、それについて人間ドラマが展開していくことだと思うのですが、瞬間瞬間の会話自体がスリリングで、人を引き込む力がある」と語っている。

そこで今作は、そうした横山の創り出すスリリングな会話劇に特化した作品づくりを目指すことに決まり、シーン自体が台詞だけで進んでいくような展開の立案から、不条理劇という手法へとたどり着いたという。

横山の意欲作を、坂東龍汰、近藤公園、綱啓永、正名僕蔵、新納慎也、相島一之の6名が体現する。

『う蝕』は、2024年2月10日(土)から3月3日(日)まで東京・シアタートラム、3月9日(土)・3月10日(日)に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、3月16日(土)に愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールにて上演される。

(撮影/阪野貴也)

目次

『う蝕』公演情報

【東京公演】2024年2月10日(土)~3月3日(日) シアタートラム
【兵庫公演】2024年3月9日(土)・3月10日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
【愛知公演】2024年3月16日(土) Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール

スタッフ・キャスト

【作】横山拓也
【演出】瀬戸山美咲

【出演】
坂東龍汰 近藤公園 綱啓永/正名僕蔵 新納慎也/相島一之

チケット

【東京公演】
一般:7,500円/高校生以下:3,750円(全席指定・税込)
※劇場友の会、アーツカード、U24割引あり
※託児サービスあり
※車椅子スペース取扱あり
一般発売:2023年12月10日(日)~

【兵庫公演】
8,500円(全席指定・税込)
一般発売:2023年12月23日(土)

【愛知公演】
8,500円(全席指定・税込)
一般発売:2023年12月16日(土)

公式サイト

【『う蝕』公式X(Twitter)】@ushoku_sept
【世田谷パブリックシアター公式X(Twitter)】@SetagayaTheatre
【『う蝕』公式サイト】https://setagaya-pt.jp/stage/2132/

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