2015年の初演より8年の時を経てついにシリーズの完結を迎えるライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』~忍の生きる道~が2023年10月8日(日)にKAAT神奈川芸術劇場にて開幕した。初日前日に行われた公開ゲネプロの模様をお届けする。
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詳細>>https://tv.dmm.com/vod/?season=5799naruto00001
原作は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)に1999年から2014年まで15年間にわたって連載され、世界的な人気を誇る岸本斉史作の大ヒットコミック「NARUTO-ナルト-」。2015年3月にライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』として初舞台化され、国内のみならず海外公演も行われ、NARUTO旋風を巻き起こしてきた。
2017年・2019年には続編「暁の調べ」、2021年の「うずまきナルト物語」では、原作の「ペイン来襲編」「五影編」を中心として物語が大きく展開。続く「忍界大戦、開戦」は、物語のクライマックスへと繋がる核心に迫り、ナルトの出生と九尾の封印にまつわる秘密や、謎に満ちたうちは一族の真実など、原作でも人気の高いエピソードの数々が描かれた。
最終章として「忍界大戦、開戦」から続く本作では、“無限月読”を実現させようと十尾を復活させたうちはマダラ・うちはオビトと、彼らの計画を阻止するべく奮闘するうずまきナルトたち忍連合軍との激しさを増す第四次忍界大戦の中で全ての真実が解き明かされ、ついに、うずまきナルトとうちはサスケの最終決戦として、終末の谷での激突が描かれる。
うずまきナルト役は、「うずまきナルト物語」から引き続き中尾が演じる。2015年の初演から、うちはサスケ役を佐藤流司、、春野サクラ役の伊藤優衣、はたけカカシ役の君沢ユウキ、大蛇丸役を悠未ひろが続投。
綱手役の大湖せしる、香燐役の七木奏音は「暁の調べ」から引き続きとなり、「うずまきナルト物語」からの参加となるのは、日向ヒナタ役の星波、山中いの役の小嶋紗里、うちはオビト役の伊勢大貴、我愛羅役の納谷健、エー役の北村圭吾、キラービー役の小柳心、鬼灯水月役の前田隆太朗。
「うずまきナルト物語」からの出演となるのは、波風ミナト役の北園涼、千手扉間役の河合龍之介(「うずまきナルト物語」「忍界対戦、開戦」ではゼツ役として出演)、「忍界大戦、開戦」からの出演となるのは、うちはマダラ役の中村誠治郎、奈良シカマル役の池岡亮介。そして、塚田知紀が猿飛ヒルゼン役、姜暢雄が千手柱間役として初出演する。脚本・演出は、初舞台化から本シリーズの脚本・演出を手掛けてきた児玉明子が務める。
“ライブ・スペクタクル”と冠される本作は、芝居やアクションだけでなく、原作「NARUTO-ナルト-」の大きな魅力でもある忍の忍術、体術、幻術、仙術などを用いた能力バトルアクションや尾獣といった超常的な存在を表現するために、様々な小道具、舞台装置、映像技術をフルに駆使し、そこにマンパワーを用いた演劇的手法を組み合わせることで、まさしくスペクタルなステージをリアルの劇場という空間にライブとして産みだしている。
さらに、キャラクターたちの心情を綴る数々のミュージカルシーンもステージを盛り上げ、キャラクター描写をより深めている。原作の単行本で64~72巻にあたる壮大な物語となる本作。約3時間という上演時間へ落とし込む手腕は、長年、本シリーズを務めてきた児玉だからこそ。数々の2.5次元作品に携わってきた児玉の手によって、原作の世界を再現した最終章にふさわしいレジェンドなステージが作り上げられている。
前作「忍界大戦、開戦」から続く本作は、穢土転生による歴代火影の勢揃い、五影の再登場、香燐ら大蛇丸陣営らが顔を揃え、クライマックスにふさわしい盛り上がりとなっている。その中で、サスケがナルト、カカシ、サクラの元に戻り、第七班が再び揃う姿は本シリーズを長年追い続けてきたファンにとっても感動間違いなしだろう。
かつての仲間、師弟、親子の再会と魂の邂逅の果てに、絆を取り戻していく本作。その中でも、ナルトを演じる中尾と、初演からサスケを演じる佐藤による友情と裏切りの果てに待つ終末の谷でのぶつかり合いを、2人が数々のミュージカルナンバーと共に魂の演技で圧巻のパフォーマンスを見せてくれる。
さらに、カカシとオビトとの長年に渡る因縁の決着を君沢と伊勢が数々のアクションと共に感情たっぷりに魅せれば、世界観の根幹とも言える“初代火影”柱間とマダラの邂逅と関係性を、中村と姜が落ち着きのある大人な演技で見せてくれる。ナルトとサスケだけでなく、カカシとオビト、柱間とマダラの友情を3つの対比で描くことで、ドラマチックなストーリーとなっている。
ゲネプロのカーテンコールで中尾が「今日から劇団NARUTOの全員で、一丸となって最後まで駆け抜けられるよう頑張りますので、応援よろしくお願いいたします!」と呼びかけたように、劇団NARUTOのキャストたちの生きてきた道の行き着く先を、ぜひ劇場で見届けてほしい。
ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』~忍の生きる道~は、10月8日(日)から10月11日(水)まで神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場〈ホール〉、10月18日(水)から10月22日(日)まで兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobe、10月28日(土)から11月5日(日)まで東京・TOKYO DOME CITY HALLにて上演。
なお、DMM TVでは10月8日(日)12:00公演(神奈川初日)と、11月5日(日)17:00公演(東京千秋楽)の見逃し配信付ライブ配信も決定している。
(取材・文・撮影/櫻井宏充)
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ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』~忍の生きる道~
上演スケジュール
【神奈川公演】2023年10月8日(日)~10月11日(水) KAAT 神奈川芸術劇場〈ホール〉
【兵庫公演】2023年10月18日(水)~10月22日(日) AiiA 2.5 Theater Kobe
【東京公演】2023年10月28日(土)~11月5日(日) TOKYO DOME CITY HALL
スタッフ・キャスト
【原作】「NARUTO-ナルト-」岸本斉史(集英社 ジャンプ コミックス刊)
【脚本・演出】児玉明子
【音楽】和田俊輔 はるきねる
【キャスト】
うずまきナルト:中尾暢樹
うちはサスケ:佐藤流司
春野サクラ:伊藤優衣
はたけカカシ:君沢ユウキ
綱手:大湖せしる
日向ヒナタ:星波
奈良シカマル:池岡亮介
山中いの:小嶋紗里
千手扉間:河合龍之介
猿飛ヒルゼン:塚田知紀
我愛羅:納谷健
エー:北村圭吾
キラービー:小柳心
鬼灯水月:前田隆太朗
香燐:七木奏音
うちはオビト:伊勢大貴
寒川祥吾 細川晃弘 大野涼太 吉田邑樹
松本城太郎 肥田野好美 倉知あゆか 廣瀬水美
波風ミナト:北園涼
大蛇丸:悠未ひろ
うちはマダラ:中村誠治郎
千手柱間:姜暢雄
公式サイト
【公式サイト】https://naruto-stage.jp/
【公式 Twitter】@naruto_stage
(C) 岸本斉史 スコット/集英社 (C) ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」製作委員会 2023