2023年3月2日(木)からMixalive TOKYO Theater Mixaにて上演される、後藤大、笹森裕貴ら出演舞台「特殊ミステリー歌劇『心霊探偵八雲』-思考のバイアス-」。これまで舞台版が3作上演されてきたが、4作目となる今回は歌やダンスを取り入れた“特殊ミステリー歌劇”として上演されることに。そんな注目作の開幕直前に行われた公開ゲネプロの模様をお届けする。
「心霊探偵八雲」はシリーズ累計700万部を超える神永学の大人気ミステリー小説。赤い左眼を持ち死者の魂を見ることのできる大学生、斉藤八雲がその特異な体質で心霊事件に次々と立と向かっていく姿を描いている。小説のみならず、コミカライズやテレビドラマ化、舞台化、アニメ化を遂げるなど、幅広いメディアミックスが行われている。
これまでに舞台版は『心霊探偵八雲 いつわりの樹』(2013年)、『心霊探偵八雲 祈りの柩』(2015年)、『心霊探偵八雲 裁きの塔』(2017年)と「心霊探偵八雲」シリーズの舞台を3作上演されてきたが、今回は内容を一新し、歌やダンスを取り入れた「特殊ミステリー歌劇」として上演するという。
“赤い左眼で死者の魂を見ることができる”斉藤八雲(後藤)と、同じく神永 学の代表作「確率捜査官 御子柴岳人」シリーズの主人公、“天才数学者であり大学准教授”御子柴岳人(笹森)がタッグを組み謎に向き合ってきたが、今作は“心霊探偵”八雲の誕生秘話と、“確率捜査官”御子柴との出会いが語られる、心霊探偵八雲シリーズの前日譚が描かれる本作。
2人の出会いは八雲の通う明政大。“映画研究同好会”の部屋を守るべく学生課の職員・水川(齋藤かなこ)が悩まされている心霊現象を解き明かそうとする斉藤八雲(後藤大)と、准教授研究室でのとあることがきっかけで八雲に興味を持つようになった御子柴岳人(笹森裕貴)が“謎”を通して互いを刺激し合う姿は新鮮で、これまでのシリーズを思い返すと感慨深い気持ちになるだろう。
さらに、舞台オリジナルキャラクターとなる御子柴准教授の助手・矢口(永田聖一朗)、原作では八雲に熊のような風貌をいじられている刑事・後藤和利(立花裕大)らも登場し、2人の魅力をさらに引き出すように物語に彩りを添えていく。原作小説をベースにしながらも、 舞台オリジナルの登場人物や要素、原作とは異なる設定を持つ登場人物を多数盛り込んでおり、物語に引き込み盛り上げる歌やダンスも織り込まれ舞台でしか見ることができない「心霊探偵八雲」を見ることができるだろう。
「特殊ミステリー歌劇『心霊探偵八雲』-思考のバイアス-」は3月21日(火・祝)まで東京・MixaliveTOKYOTheaterMixaで上演。3月21日(火・祝)の13:00/17:00千秋楽公演はライブ配信も行われる。上演時間は約2時間5分(休憩なし)を予定。
(取材・文・撮影:エンタステージ編集部3号)
コメント
◆神永学(原作)
「心霊探偵八雲」を歌劇にしたいというオファーを頂いたときに、私は一つだけ条件を出しました。
それは、<自由>にやること――です。
自由とは好き勝手にしていいということではありません。作品の世界観を守りつつも、自由な発想で、原作者の私自身、気付いていない魅力を引き出し、より面白い作品を創造してみせろ!!という意味です。
これは、スタッフ、キャストにとって、とんでもないプレッシャーになったはずです。もはや呪いと言っていいレベルです。
それでも、真摯に向き合い、私の想像を凌ぐ作品を創り上げるべく、血の滲むような努力をして下さいました。
劇場で鑑賞するのを、誰よりも楽しみにしているのは、何を隠そう私自身です。
果たして、どんな作品に仕上がっているのか?!
待て!!しかして期待せよ!!
◆三浦香(脚本・演出)
特殊ミステリー歌劇「心霊探偵八雲」-思考のバイアス-
いよいよ幕開けとなります。
空間にひしめき合う役者たちの熱量と
気づかれたら嬉しい伏線の仕掛けたち。
ぜひご堪能ください!
八雲と御子柴がいかにしてバディとなるのか。
そのハジマリをこのカンパニーで作れたことに喜びを感じています。
人の間、まさに”人間”の模様を
ぜひ劇場、配信でお楽しみいただけたら幸いです。
最後まで皆で一丸となって駆け抜けます。
よろしくお願いいたします。
◆後藤大
まずは、無事に初日の幕を開けることが出来ること本当に嬉しく思います。
「心霊探偵八雲」が舞台化して初のシリーズである『いつわりの樹』から約10年の月日が経ち、今回また新たな試みをたくさんしてお客様にこの作品が届けられること、そして斉藤八雲として神永学さんの世界で生きる事が出来ること心から光栄に思います。
演出家である三浦香さんの繊細で大胆な表現、そして数々のギミックを役者一同団結して大千穐楽まで大切に丁寧にそのピースを組み立てていきます。
是非劇場でお待ちしております。
◆笹森裕貴
特殊ミステリー歌劇「心霊探偵八雲」-思考のバイアス-
いよいよ初日を迎えます。
この座組で稽古を全て終え、無事に初目を迎えることができたことを、とても嬉しく思います。
全員が自分の役割をしっかりと理解し、この作品を良くするためにはどうすればいいか試行錯誤を重ねて参りました。
最高の仲間たち、スタッフの皆様と作り上げた新しい八雲の世界観、ご来場の皆様にどう映るのか今から楽しみでなりません。
ぜひ楽しんでください!!
◆立花裕大
いよいよ幕が開きます!
特殊ミステリー歌劇というタイトルがぴったりの超エンタメ舞台になっております。
刑事・後藤和利として八雲のサポートをしていきたいと思います。
ぜひ、お楽しみください!
あらすじ
大学生、斉藤八雲は根城にしている部室を守るための取引として
学生課職員に憑依している幽霊の調査を行うことになった。
その過程で八雲は“特殊能力”を天才数学者であり准教授の御子柴岳人に気づかれてしまう。
そこから幽霊の“存在証明”あるいは“非存在証明”のための2人の推理合戦が幕を開ける。
“心霊探偵”八雲の誕生秘話と、
“確率捜査官”御子柴との出会いが語られる、
心霊探偵八雲シリーズの前日譚が開幕!
-さあ、勝負をしようじゃないか。赤眼のナイト君。
「特殊ミステリー歌劇『心霊探偵八雲』-思考のバイアス-」公演情報
スケジュール
2023年3月2日(木)~3月21日(火・祝)東京・MixaliveTOKYOTheaterMixa
配信
【配信プラットフォーム】
<DMM TV>
【配信公演】
2023年3月21日(火・祝)13:00公演
2023年3月21日(火・祝)17:00千秋楽公演
【視聴チケット販売価格】
各3,800円(税込)
【視聴チケット販売期間】
2023年2月24日(金)18:00~3月28日(火)21:00まで
【見逃し配信視聴期間】
2023年3月22日(水)18:00~3月28日(火)23:59まで
【配信形式】
ライブ配信+見逃し配信
スタッフ・キャスト
【原作】神永学「心霊探偵八雲INITIALFILE魂の素数」(講談社刊)
【脚本・演出】三浦香
【作詞】堤泰之、三浦香
【音楽】KYOHEI
【振付】IYO-P
【出演】
斉藤八雲役:後藤大
御子柴岳人役:笹森裕貴
矢口役:永田聖一朗
飯塚皇翔役:井阪郁巳
中谷役:健人
右手川役:吉澤翼
左近字役:長塚拓海
花菱役:江副貴紀
角田役:Rayshy
丸山役:轟大輝
水川役:齋藤かなこ
亜紀役:菊池和澄
飯塚万里役:阿部紗英
後藤和利役:立花裕大
御子柴岳彦役:佐野大樹(友情出演)
【公式サイト】 https://yakumo-stage.jp/
【公式Twitter】@stage_yakumo
(C)神永学・講談社/歌劇「心霊探偵八雲」製作委員会