『ダイヤのA』The MUSICAL開幕！糸川耀士郎、2年分の想いを「全力で一球一球に込めて」

2022年10月1日2024年7月31日

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2022年9月30日（金）に東京・天王洲銀河劇場にて『ダイヤのA』The MUSICALが開幕した、本作は、寺嶋裕二が描く高校野球漫画「ダイヤのA」（講談社／「週刊少年マガジン KC」刊）をミュージカル化したしたもの。初日前には、主演の糸川耀士郎をはじめ、樫澤優太、小波津亜廉、阿部大地、廣野凌大、百成瑛、田鶴翔吾、横山真史が登壇し、取材会が行われた。

本作（通称：ダイミュ）は、ミュージカル版として2020年6月に上演が予定されていたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、稽古開始を目前にして全公演が中止となっていた。あれから2年。念願の開幕に、一同気合が入っている様子だった。

沢村栄純役の糸川耀士郎は「2年前は、みんなで稽古場に集まる前に中止となりましたが、再始動できたことはたくさんの方々の尽力があったからだと思います」と感謝を口にし、「実際の高校球児たちも、甲子園やいろんな大会が中止になり、悔しい想いをしているというニュースをたくさん見ました。僕らもこうして舞台に立てることは当たり前のことではなくなっていると思います。そう思いながらも、稽古では部活を思い出すようなアツい稽古ができたので、早くお客様の前で演じたいなという気持ちです」と、熱い気持ちを吐露した。

降谷暁役の樫澤は「全公演中止になった時には本当にショックでしたが、2年間という時の中で、各々が成長して、また集まれたと思っています。すべての方に感謝をして、大千秋楽まで全力で届けていきたいなと思います」と挨拶。

御幸一也役の小波も「2人が言ったように、難しい状況の中でも開幕を迎えられたのはとても嬉しいことですし、改めて、たくさんの方のご尽力があってこの場所に立てているんだなと実感しています。『ダイヤのA』The MUSICALとして、たくさんの方に『ダイヤのA』の素晴らしさ、野球の楽しさ、そして『やっぱりエンタメっていいよね』と感じていただけるように全力でがんばります！」とコメント。

小湊春市役の阿部は「2年ちょっとという時間は、高校生が野球をできる期間と同じくらいはと思うんです」と現実になぞらえながら、「この期間にがんばっていた高校生たちに負けないくらいの気合いで、全公演をがんばっていきたいと思います！」と語った。

今回のミュージカルでは、原作の第6巻までが描かれる。見どころについて、小湊亮介役の廣野は「（春市役の阿部との）兄弟でのシーンがあるので、そちらを観ていただけたらなと思うんですが、全体としては全部が見どころです（笑）！」とアピール。

滝川·クリス·優役の百成は「誰に出会って、何によって、沢村が真のエースになっていくのか。そこが『ダイヤのA』の主軸となってくると思いますので、そこが見どころかなと思います」と“沢村の成長”を挙げつつ、「好きな曲は、御幸と降谷が歌うナンバーです」と加えた。

「野球と言えば“円陣”」と、結城哲也役の田鶴がピックアップしたのは「その円陣が楽曲となっている」というミュージカルならではの点。「本当は客席からも声援を送ってほしいんですが、こういったご時世なので、観にきた方は心の中で。配信でご覧になる方は、ぜひ声を出して“円陣”に参加していただけたらと思います！」と呼びかけた。

そして、コーチとして高校生たちを厳しく指導しながらもその才能を引き出していく片岡鉄心役の横山は、役柄とは裏腹なお茶目さで「見てほしいポイントは“俺”です！ここ（爆笑）って書いておいてください（笑）」とおどけながら、「高校生を演じる彼らの流している汗は嘘をつかないですし、美しいです。アンサンブルメンバーを含め全員で、歌にダンス、そして一振り一振りとても繊細に描いていると思いますので、楽しみにしてください」と生徒役のキャストたちの背中を押した。

2年前、座組としてスタートする前に摘まれてしまった機会。しかし、その2年分、役者たちは経験を積み重ねてきた。実際、野球経験のなかった糸川は「（出演にあたり）一番の不安要素だったのですが、2年の間にプライベートで知り合いの役者さんや、稽古の中でヨコさん（横山）を中心に教えていただきました。なので、2年前よりも今の方が確実にフォームがきれいだと思います！2年前よりも磨けたので、上演が今で良かったなと思います」と明かしてくれた。

そして、「圧倒的に野球の見方が変わりました。以前は漠然と見ていた甲子園なども、見る視点がより細かく、プレーヤー寄りになりました。みんなもいろんな角度で見るようになったんじゃないかなと思います」と言うのは小波津。その言葉どおり、舞台上で繰り広げられる一つ一つの動きはとてもリアルで、臨場感あふれる仕上がりになっていた。

また、本公演では10月1日（土）18：00公演と10月10日（月・祝）13:00公演（千秋楽）の2公演が、動画配信サービス・Paravi（パラビ）にてライブ配信される。配信で観る際は「劇場ではできない楽しみ方をしてほしい。本当に野球観戦を家でする時みたいにね。観戦と言えばビール、お酒飲みながら見るのが醍醐味ですよ！お酒を飲めない方はジュースで」と廣野。

そのほかにも「声援送ってほしいね、メガホンとかで」（小波津）「メガホン家にあります？」（廣野）「ない場合は、紙を筒状に丸めてとかでもいいよね」（小波津）「何もなければ手をちぎれるほど叩いて応援してください！」（横山）と、リアルな楽しみ方をしてほしいと口々に語っていた。

最後に、糸川は「僕らも、何度演じても胸が熱くなりますし、ミュージカルならではの楽曲もたくさんあります。何度観ていただいても新たな発見があると思いますので、面白かったら『もう一度』と、劇場へ足を運んでいただいたり、配信で楽しんでいただけたらなと思います。今しか届けられない熱量を、僕たちも喉をすり減らし、体力を削りながら、全力で一球一球に込めています。その勇姿を見ていただければ嬉しいです」と語り、会見を締めくくった。

このほか、倉持洋一役として北澤優駿、伊佐敷純役として末野卓磨、丹波光一郎役として武藤賢人、増子透役として皇希、財前直行役として高田舟、東清国役として吉田英成、高島礼役として岩井七世が出演している。

『ダイヤのA』The MUSICALは、9月30日（金）から10月10日（月・祝）まで東京・天王洲銀河劇場にて上演。上演時間は約2時間を予定。なお、劇場で2公演以上を観劇すると「リピーター特典」としてキャストの複製手書きコメント・サイン入りブロマイドがプレゼントされる（全20種をランダム配布）。

（取材・文・撮影／エンタステージ編集部 1号）

配信情報

配信公演

10月1日（土）18：00公演
10月10日（月・祝）13：00公演

【配信サイト】Paravi
https://news.paravi.jp/diaace_musical/

【販売価格】各3,700円（税込）
※Paraviベーシックプラン（月額料金発生型）の非会員でも購入できる都度課金制「Paraviレンタル（会員登録無料）」で販売
※登録方法詳細はサービスサイトにてご確認を

販売期間

10月1日（土）18：00公演⇒10月8日（土）21：00まで
10月10日（月・祝）13：00公演公演⇒10月3日（月）12：00～10月17日（月）21：00

＜視聴期間＞
ライブ配信：各公演上演開始～公演終了まで
※追っかけ再生機能で、ライブ配信の途中からでも可能

見逃し配信

10月1日（土）18：00公演
ライブ配信終了後～10月8日（土）23：59まで

10月10日（月・祝）13：00公演公演
ライブ配信終了後～10月17日（月）23：59まで

※配信期間中は何度でも視聴可能

『ダイヤのA』The MUSICAL 公演情報

上演スケジュール

2022年9月30日（金）～10月10日（月・祝）　天王洲銀河劇場

スタッフ・キャスト

【原作】寺嶋裕二「ダイヤのA」（講談社「週刊少年マガジンKC」刊）
【演出・脚本】山崎彬

【出演】
沢村栄純：糸川耀士郎　降谷暁：樫澤優太　御幸一也：小波津亜廉／
小湊春市：阿部大地　倉持洋一：北澤優駿　小湊亮介：廣野凌大　滝川・クリス・優：百成瑛
結城哲也：田鶴翔吾　伊佐敷純：末野卓磨　丹波光一郎：武藤賢人　増子透：皇希／
財前直行：高田舟　東清国：吉田英成　高島礼：岩井七世　片岡鉄心：横山真史
アンサンブル：島野知也　川鍋知記　東元堵　速川大弥　前川大都

アフタートークイベント

10月1日（土）18：00 ※ライブ配信でも視聴可能
＜登壇＞
アニメ「ダイヤのA」沢村栄純役：逢坂良太
『ダイヤのA』 The MUSICAL 沢村栄純役：糸川耀士郎、御幸一也役：小波津亜廉

10月5日（水）13：00
＜登壇＞
沢村栄純役：糸川耀士郎、降谷暁役：樫澤優太、滝川・クリス・優役：百成瑛、結城哲也役：田鶴翔吾、財前直行役：高田舟

10月6日（木）18：00
＜登壇＞
沢村栄純役：糸川耀士郎、御幸一也役：小波津亜廉、小湊春市役：阿部大地、小湊亮介役：廣野凌大、結城哲也役：田鶴翔吾

あらすじ

バックネット直撃の大暴投により、中学最後の試合で敗れてしまった沢村栄純。
しかし、その試合をきっかけに、沢村は野球の名門・青道高校野球部からスカウトされることとなる。
はじめは乗り気でなかった沢村だが、見学に訪れた青道のグラウンドで彼の野球人生を大きく変える出来事が起こる。
それは天才キャッチャー・御幸一也との出会いだった。
御幸の巧みなリードにより、たった11球で自身も気づかなかった持ち味を引き出され衝撃を受ける。
中学の仲間達と野球を続けたい、でも東京で自分の力を試したい。
葛藤の末、沢村は中学の仲間と別れることを決意し、「エース」となるべく青道高校野球部に入部する。
そして、同じく「エース」を狙うピッチャー・降谷暁や、兄の後を追いかける小湊春市、全国制覇を狙う先輩たちと共にしのぎを削っていく･･･。