瀬戸かずやファーストコンサート！『The ALSTROEMERIA』公開舞台稽古レポート

2022年4月30日2024年7月31日

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瀬戸かずやファーストコンサート！『The ALSTROEMERIA』公開舞台稽古レポート

2022年4月29日（金・祝）に東京・サンシャイン劇場にて、Kazuya SETO 1st concert『The ALSTROEMERIA -アルストロメリア-』が開幕した。本レポートでは、初日当日に行われた公開舞台稽古の模様をお届けする。

本作は、宝塚歌劇団花組で男役スターとして活躍し、2021年7月に退団した瀬戸かずやのファーストコンサート。2004年に宝塚歌劇団に入団後、花組の男役としてその美学を追究し、2021年夏に惜しまれながら退団。18年過ごした宝塚から、新しい世界へ一歩を踏み出した瀬戸が、「未来」や「新たな夢」への躍動の想いを込めたステージとなっている。タイトルの「The ALSTROEMERIA」は花の名前で、花言葉は“未来への憧れ”、“凛々しさ”。瀬戸自身を表現するにふさわしい想いがタイトルに込められている。

構成・演出・振付は宝塚歌劇団花組の元トップスターANJU（安寿ミラ）が初演出を手掛ける。共演は、宝塚歌劇作品の振付でもお馴染みの三井聡が振付、出演。宝塚歌劇OGより、瀬戸と同じく花組で活躍した芽吹幸奈、元雪組の笙乃茅桜。その他の出演者として、ダンサーの井上弥子、大場陽介、中島康宏。そしてスペシャルゲスト出演回には、元月組トップスターの真琴つばさ、元花組トップスターの真飛聖が名を連ねる。

コンサートは、序盤がストーリー仕立ての章「MISSION」、後半がショー形式で構成。「MISSION」では、瀬戸が女泥棒に扮して、あらゆる物を手にするために世界中を飛び回るが、最後に得るものは何なのか･･･？という物語の中で、様々なミュージックナンバーとダンスが楽しめる。

「From Russia with Love」のナンバーからスタートする「MISSION」。女泥棒として黒いトレンチコートとハットに身を包んだ瀬戸がミステリアスでキレキレなダンスと凜々しい歌声を披露。世界を股に掛ける女泥棒だけに、情熱的なアルゼンチンタンゴや南の島の陽気なカーニバルというようにナンバーも衣装も七変化。男役スターとして活躍してきた瀬戸ならではの男装から、妖艶なタンゴドレス、華やかなカーニバルドレスに、変幻自在の歌声にキレのあるダンスで、バラエティ豊かに観客を魅了してくれる。

後半のショーナンバーでは、瀬戸がシルバーに黒のアクセントが効いたノースリーブ・ロング丈ジャケットのパンツスーツスタイルで登場。「宝塚歌劇団を卒業して初めてのコンサート。様々な色の新しい私をたくさんお見せできればと思っております」との挨拶を交えながら、「Feeling Good」などヅカファンにはたまらないナンバーなどを歌い上げる。

そして、音楽監督の玉麻尚一氏が作曲し、瀬戸自身が書き出した言葉を、ANJUが曲に合わせて作詞したという、本公演のオリジナル主題歌「The ALSTROEMERIA～私の色」も披露。瀬戸が自身の新しい色をステージというキャンバスに描き出し、想いを込めて熱唱する姿は必聴必見だ。

本作は、瀬戸からの熱烈オファーにより初演出を務めたANJUによって引き出される瀬戸の魅力を存分に堪能でき、瀬戸の“未来への憧れ”＆“凛々しさ”が感じられる至極のコンサートとなっている。

（取材・文／櫻井宏充、撮影／岩田えり）

コメント紹介

◆瀬戸かずや
宝塚の男役として命をかけ、駆け抜けた日々からひとりの人間として歩み出した今、沢山の方々のご尽力により、『The ALSTROEMERIA -アルストロメリア-』という自身のコンサートを開催できること、挑戦させていただけること、大変有り難く幸せに思います。
演出は、宝塚時代よりお世話になっておりますANJUさんにお引き受けいただきました。
ANJUさんの手によって作り出される世界、引き出される私の新たな魅力を様々な曲に乗せてお届けいたします！
今、私が感じること、今の私が表現できるもの、
今しかない時を皆さまと一緒に最後まで楽しんで味わっていきたいです！
どうぞ宜しくお願い致します！

◆構成・演出・振付 ANJU
僭越ながら初めて演出を担当させて頂きました、瀬戸かずやファーストコンサートの幕がいよいよ上がります。
本編では、瀬戸が紡ぎ出した数々の言葉を私が詞にし、音楽監督の玉麻尚一氏が曲をつけました、このコンサートのオリジナル主題歌となる「The ALSTROEMERIA～私の色」も披露いたします。
劇場に来てくださるお客様が少しでも笑顔になって頂けるようにと、バラエティに富んだ楽しいショーに仕上げました！
キャスト、スタッフ一同、心を一つにしてお待ちしております。
どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ。