鹿賀丈史×市村正親『ラ・カージュ・オ・フォール』製作発表で語った最強コンビ夫婦愛

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鹿賀丈史×市村正親『ラ・カージュ・オ・フォール』製作発表で語った最強コンビ夫婦愛

鹿賀丈史と市村正親が主演する『ラ・カージュ・オ・フォール 籠の中の道化たち』の製作発表記念会見が2022年1月25日(火)に東京都内で行われた。本作は、南仏サントロペを舞台にゲイカップルの夫婦愛や家族の絆を描く傑作ミュージカル。鹿賀・市村のゴールデンコンビでの上演は、2008年から再演を重ね、今回で5回目となる。

鹿賀丈史×市村正親『ラ・カージュ・オ・フォール』製作発表で語った最強コンビ夫婦愛

ジョルジュ役の鹿賀は、「人と人との繋がりや愛、他人を思いやる気持ちといったものがふんだんに散りばめられた、素晴らしいミュージカルになっています。少しでも多くのお客様に観に来ていただければ」と挨拶。

鹿賀丈史×市村正親『ラ・カージュ・オ・フォール』製作発表で語った最強コンビ夫婦愛

ザザことアルバン役の市村も、「かれこれ30年ザザを演じていますが、30年前は非常に元気で、非常に美しく、非常に華やいでいました。その時から時が経ち、歳を重ねたことで役がもっともっとリアルになると思います。今回また、鹿賀くんと夫婦をやれるというのは運命的なものを感じます。30年前には出せなかったような、よりザザに近いザザができると思い、期待で胸が膨らんでいるところです」と思いを語った。

鹿賀丈史×市村正親『ラ・カージュ・オ・フォール』製作発表で語った最強コンビ夫婦愛

また、鹿賀は、市村が演じるザザについて「ワガママな奥さんですが、そこが非常にかわいい。2人で力を合わせてゲイクラブをやっていくという意味でも(ジョルジュにとって)かけがえない人です。喧嘩など普通の家庭にあることがこのカップルにもあって、それがドラマを深めていると思います」と分析。

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一方、市村は「ザザがジョルジュのどこに惚れているかというと、ザザのわがままを全部聞いてくれるところなんじゃないかと思っています。それから、ダンディで、品があって、大人で、支えてくれる、いつ倒れても面倒を見てくれる」とジョルジュの魅力について言及した。

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今回の公演では、「自分自身もいい歳になりましたから、カツラをかぶっている場合じゃないと今回は地毛でやろうと思って、色々な芝居を新しく考えて稽古をしております」と話す鹿賀。ミュージカル『生きる』の再演に出演した際に、「ミュージカルをやり始めてから初めてなるべく芝居をするのをやめよう、歌を歌うのをやめようと思ったんです。もちろん、歌は歌うんですが、ナンバーとしてまとめ上げない。生きている男として言葉を発するという作業を行なった」そうで、「それは非常に刺激になりましたし、面白い体験でした」と明かす。そして、本作の演技について「今回は、ナンバーはナンバーとして歌う作りになっているので、芝居をして歌うという本来の形で演じます。歌い出す時間、空間を埋めていく作業を大事にしないといけないなと思っています」と力を込めた。

鹿賀丈史×市村正親『ラ・カージュ・オ・フォール』製作発表で語った最強コンビ夫婦愛

さらに、市村は、「30年間やってきた役で、どこに行くべきか分かっています。新しい役を演じる時は、色々な色を付ける作業をしていくけれど、再演の場合には、どんどんとっていって何もない状態で、そこで生まれるものを大事にしたいと思っています。何が飛び出すか、何が見えてくるのか、やってみいて楽しいです」と今回の役作りについて思いを述べた。

劇団四季時代から数えると、実に49年の付き合いになるという鹿賀と市村。会見では、鹿賀が市村を「芸の幅が広く、舞台ならではの芝居の押し出しが強くて、的(まと)を外さないすごい役者です。長く付き合っているということもありますが、やはり息が合うので面白いし、気持ちが良い」と絶賛すれば、市村も「24歳で僕が劇団四季のオーディションを受けた時から、常に舞台のセンターにいた。僕はいつもその横を小蠅のようにブンブン言いながら生きてきた。(それから時が経ち)なんとか“夫婦”になって、Wキャストなんてこともやらせてもらって、市村もずいぶん頑張ってきた(と思う)。僕にとって憧れの丈史がいたからここまで来れた」と褒めちぎり、“相思相愛”っぷりも見せていた。

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最後に、鹿賀は改めて「この作品は問題提起も含んでいますが、ミュージカルとして、楽しく、面白く、そしてまた考えていただけるという素晴らしい作品ですので、なんとかオミクロンも収束して、安心して足を運んでいただけるようにと願うばかりです。自分は真摯にこの作品に臨み、どんなことがあろうと自分の役者としての想いは曲げずに稽古に積んでいきたいと思います」と意気込んだ。そして、市村は「舞台の上からの愛はカンパニー一同、ものすごい勢いで、皆さまにお届けし続けていくと思うので、それをしっかり受け止めて、マスクの中で笑ったり、感動してくれたらいいなと思います。そういう作品になるように一生懸命がんばります」と語り、会見を締めくくった。

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ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール 籠の中の道化たち』は、2022年3月8日(火)から3月30日(水)まで東京・日生劇場で上演される。

(取材・文・撮影/嶋田真己)

目次

ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール 籠の中の道化たち』公演情報

上演スケジュール

【東京公演】2022年3月8日(火)~3月30日(水) 日生劇場
【名古屋公演】2022年4月9日(土)・4月10日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール
【富山公演】2022年4月16日(土)・4月17日(日) オーバード・ホール
【福岡公演】2022年4月22日(金)~4月25日(月) 博多座
【大阪公演】2022年4月29日(金)~5月1日(日) 梅田芸術劇場メインホール
【埼玉公演】2022年5月7日(土)・5月8日(日) ウエスタ川越 大ホール

スタッフ・キャスト

【出演】
ジョルジュ:鹿賀丈史
ザザことアルバン:市村正親

ジャン・ミッシェル:内海啓貴
アンヌ:小南満佑子
ハンナ:真島茂樹
ジャクリーヌ:香寿たつき

エドワール・ダンドン:今井清隆
マリー・ダンドン:森公美子

ほか

【作詞・作曲】ジェリー・ハーマン
【脚本】ハーベイ・ファイアスティン
【原作】ジャン・ポワレ
【翻訳】丹野郁弓
【訳詞】岩谷時子、滝弘太郎、青井陽治
【演出】山田和也
【オリジナル振付】スコット・サーモン

【公式サイト】https://www.tohostage.com/lacage/

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