松田凌、佐藤アツヒロらが新たなる冒険へ『SaGa THE STAGE~再生の絆~』製作発表レポート


2024年2月22日(木)から東京・サンシャイン劇場にて『SaGa THE STAGE~再生の絆~』が上演される。その製作発表会が2023年11月20日(月)に都内にて行われ、松田凌、七瀬恋彩、土屋アンナ、佐藤アツヒロ、とちぼり木(脚本・演出)、市川雅統(「サガ」シリーズプロデューサー)が登壇した。

1989年にゲームボーイ初のRPGとして1作目が発売、そしてまもなく35周年記念イヤーを迎える「サガ」シリーズの舞台化作品第3弾となる本作は、2018年12月に配信をスタートしてから全世界3,000万ダウンロード以上を記録するスマートフォン向けRPG『ロマンシング サガ リ・ユニバース』の舞台化作品。

舞台化第1弾『ロマンシング サガ THE STAGE ~ロアーヌが燃える日~』(2017年)、そして第2弾『SaGa THE STAGE ~七英雄の帰還~』(2018年)と同様に、「サガ」シリーズの生みの親である河津秋敏(株式会社スクウェア・エニックス)が世界観監修・脚本原案、とちぼり(株式会社スクウェア・エニックス)が脚本・演出、そして作曲家の伊藤賢治が音楽を担当する。

出演は、ポルカ・リン・ウッド役の松田、ジョセフィン・リン・ウッド役の七瀬、ノエル役の佐藤、イーヴリンとリアルクィーンを一人二役で演じる土屋のほか、リズ・リン・ウッド役の高槻かなこ、バートランド・リン・ウッド役の岸本勇太、バルテルミー役の三浦涼介などが名を連ねる。

松田凌、佐藤アツヒロらが新たなる冒険へ『SaGa THE STAGE~再生の絆~』製作発表レポート

会見では、まずプロデューサーの市川が、舞台シリーズについて「最初の頃は、手探りな部分があったんですけど、アツヒロさんやほかの役者さんとお話をさせてもらいながら、ゲーム会社が舞台を作ったらどういうものになるんだろうという意気込みで、本気でやっています」と振り返りながら、「これぐらい本気でゲームを作っている側と、舞台を演じられる方、スタッフとの方と密接にリンクしながら作っているというところは世界中を探してもないんじゃないかなと思っています」と自信を覗かせた。

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主人公のポルカを演じる松田は「今、『本気で作っています』という言葉に胸が熱くなってきたんですけど、この作品に出会って、こんなにも素敵なキャストやスタッフの皆様と新しい『SaGa THE STAGE』を作ることによって自分の世界も広がるでしょうし、必ず面白いものにしてみますので、ロマンシングサ・ガというシリーズを愛している皆様にとっても、今作でこの世界を知る皆様にとっても、良き出会いだったと言ってもらえるように、僕も本気で挑みたいと思います」と意気込んだ。

松田凌、佐藤アツヒロらが新たなる冒険へ『SaGa THE STAGE~再生の絆~』製作発表レポート

ポルカの妹リズの娘ジョセフィン役の七瀬は「たくさんの方に愛されているロマサガのゲームの舞台に出させていただけることも、こんなに素敵なキャストの皆さんと一緒にステージに立たせてもらえることも、こういう可愛くカッコ良くて強いキャラクターをやらせてもらえることも本当に嬉しいです」と喜びを露わにしながら、緊張した面持ちで「ゲーム原作の舞台や、メインキャストとして舞台に出たことがないので少し緊張していますが、精一杯頑張りますので、ロマサガファンの皆様にも、観てくださる全ての皆様にも楽しんでもらえるように精一杯頑張りたいと思います」と語った。

松田凌、佐藤アツヒロらが新たなる冒険へ『SaGa THE STAGE~再生の絆~』製作発表レポート

東の悪しき魔女と化していた女性の真の姿であるイーヴリンと、リアルクィーンを一人二役で演じる土屋は、「ゲームの世界が目の前でどうなるのかというのは私もワクワクしていて想像がつかないんですけど、このゲームを応援してくれている人はもちろんのこと、これから観る人たちが何を観た時に感じて、何を考えて、どんな刺激を受けてくれるのかというのをこれから作り出すことがすごく楽しみです」と期待を寄せ、「私の役は二役ということで、全く違う役なんですけど、自分の中の引き出しを開けて、この二役をどう演じていくのか、来年の楽しみの一つなので、全ての自分の力を出していきたいと思います」と気合いを入れた。

さらに、歌唱シーンもあるということについて土屋は「歌えるということも本当にうれしいことなので、ロックもそうですが、激しいからこそ悲しい、激しいからこそ美しいという二役にこめられている心というのを上手に自分が表現できたらいいなと、そして楽しんでやりたいと思います」と意気込みを披露した。

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舞台版の3作全てに出演し、第2弾では演出も担当した佐藤は、「市川さんと木さんとは一緒に、常に本気で作ってきました、今回もさらにまた本気で皆さんと一緒にゲームの世界を立体化させてお客さんの胸に突き刺さる物語を今回も作っていきたいと思います」と気合いを入れた。加えて、第2弾で演じたノエルを再び演じることについて「新しい舞台で同じ役を演じられるというのは、今までそんな経験はないので、ノエルをもう一回できる嬉しさと、そしてまた七英雄のその後の話という話になっているので、自分の中でもその先が見えるのがすごく嬉しいですし、それを演じられるのはすごく感謝の気持ちで一杯です」と明かし、「あとはこの舞台は大変ですので、心して頑張りましょう(笑)」と登壇したキャストたちに向けて話すと、登壇者たちも笑顔を見せた。

松田凌、佐藤アツヒロらが新たなる冒険へ『SaGa THE STAGE~再生の絆~』製作発表レポート

本作のストーリーは、一幕が原作ゲームのストーリーをなぞり、二幕がオリジナルストーリーとなることを明かしたとちぼりは、「ゲームの続きとなる、まだ誰も知らない、誰も見たことがない物語がゲームではなく、舞台で観られるという試みです。そこにアツヒロさんが演じるノエルだったり七英雄たちの物語が絡んできて、リン・ウッド家の物語と七英雄の物語がだんだんリンクしていき、ポルカとノエルたちの共通の敵であるリアルクィーンという存在に対してどう立ち向かっていくのかという物語になっています」と説明。そして、「絆」がキーポイントと挙げ、「リン・ウッド家は家族の絆で、ノエルたち七英雄というのは友の絆というのが大きなテーマになっています」と解説。

松田凌、佐藤アツヒロらが新たなる冒険へ『SaGa THE STAGE~再生の絆~』製作発表レポート

「絆」というテーマを聞いた松田は、「僕自身としては世の中で一番大切なものが家族なんです。そこが反比例して、そういった役を演じられなかったんですけど、その家族の愛であったり絆というものを表面的にお芝居でするという先を目指して、自分なりにポルカという役を通して演じさせていただければなと思います」と役作りを語った。

ゲームに舞台版の衣装を着たキャラクターが登場したり、舞台の楽曲がゲームに登場したり、舞台のエピソードがゲームに入ったりと、ゲームと舞台が大きく影響し合っているのが魅力と語る市川。第2弾の初日が終わった際には、感動して作曲家の伊藤とシリーズディレクターの河津と抱き合って泣いたという。

松田凌、佐藤アツヒロらが新たなる冒険へ『SaGa THE STAGE~再生の絆~』製作発表レポート

当時の思い出について、第2弾で演出を務めた佐藤は「こちらも感動しました。本当に大変でした。バトルシーンや殺陣もゲームの陣形によってフォーメーションがリアルに違ったりするんです。それを的確にゲームファンの皆様に伝える方法としていろんな組み合わせを試行錯誤して作りました。あとやっぱり演劇的に観ている人に感動を与えるようにエンタメ要素を入れたりして作ったんですけど、それと同時にゲームを作ってくれている方々が一緒に喜んでくださって、初日を終えた瞬間は僕も嬉しかったです」と振り返った。

本作の見どころに関して、とちぼりは「「サガ」シリーズはバトルバランスがシビアなゲームと知られていて、そのバトルをどう舞台でリアルに表現するのかというのがサガステの一番大きな絶対条件だと思っています。前作、前々作を上回るパワーアップしたアクションをみせられる舞台にしたいです」とアピール。

さらに、バトルシーンだけでなく音楽や歌も見どころと説明した市川は「全ての楽曲を作られている伊藤さんが今回の舞台もガッツり組んで新しい曲を作っていただける予定ですので、僕も楽しみです」と期待を寄せた。

松田凌、佐藤アツヒロらが新たなる冒険へ『SaGa THE STAGE~再生の絆~』製作発表レポート

土屋のほかに歌うキャストについて、とちぼりは松田の名を挙げると、松田は「僕、聞いてなかったです(笑)」と苦笑いしつつも、「お芝居が含まれている歌の何かで世界がより彩ったりとか、より物語に集中して没頭していただけるような形がたぶん今作には数々ちりばめられていくと思うので、しっかり稽古期間を重ねて自分もその歯車の一つにならないといけないなと思います」と気を引き締めた。

最後に、市川は「スクウェア・エニックスが本気でやっている舞台です。ゲームのファンだけじゃなくて、いろんな方に観てもらいたい舞台にもなっていますので、ぜひ起こしいただけると嬉しいです」と呼びかけ、佐藤は「ゲームの舞台としてもすごく完成されていますし、それと同時に今回3回目ですけど、演劇的にもしっかり作っているので演劇ファンの方が観ても心に届くような作品にもなっているし、舞台を作っている一流のスタッフさんが集まっていて、衣装や道具に関しても細かく作ってあるので、すごくエンタメ性に優れたゲームの舞台版だと思います」と訴えた。

『SaGa THE STAGE~再生の絆~』は、2024年2月22日(木)から2月25日(日)まで東京・サンシャイン劇場、2月29日(木)から3月3日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼにて上演される。

(取材・文・撮影/櫻井宏充)

『SaGa THE STAGE~再生の絆~』公演情報

上演スケジュール

【東京公演】2024年2月22日(木)~2月25日(日) サンシャイン劇場
【大阪公演】2024年2月29日(木)~3月3日(日) サンケイホールブリーゼ

<チケット>
一般発売日:2023年12月2日(土)

スタッフ・キャスト

【世界観監修・脚本原案】河津秋敏(株式会社スクウェア・エニックス)
【脚本・演出】とちぼり木(株式会社スクウェア・エニックス)
【音楽】伊藤賢治

【出演】
ポルカ・リン・ウッド:松田凌
リズ・リン・ウッド:高槻かなこ
ジョセフィン・リン・ウッド:七瀬恋彩
バートランド・リン・ウッド:岸本勇太

新田健太
原武昭彦
伊澤彩織
石橋直也
御寺ゆき
大平峻也

イーヴリン/リアルクィーン:土屋アンナ
バルテルミー:三浦涼介
ワグナス:中村誠治郎
スービエ:平山佳延
ダンターグ:阿見201
ボクオーン:川田祐
クジンシー:和合真一
ロックブーケ:宮崎あみさ
ノエル:佐藤アツヒロ

及川崇治/湯田昌次/片田ミチル/岡本麻海/松野咲紀/松藤拓也/久保田浩介/望月祐治

あらすじ

『ロマンシング サガ3』から300年後の世界に突如として現れた巨大な塔(グレイヴ)。
塔の頂には異界に繋がる扉が在った。
ロアーヌ侯国ゼノン侯は訪れる大災厄に対抗するため、異界の戦士たちの力を求め、グレイヴ攻略に特化した部隊、塔士団を設立。
サーカス団の花形であったポルカ・リン・ウッドもまた、魔女にさらわれた妹リズを救出するために塔士となった。
苛烈を極める魔獣との戦いの果てに、イゴマールとの決戦の場に立ったポルカたち。
だが、イゴマールの圧倒的な能力を前に、ポルカたちは為す術無く、ひとりまたひとりと倒れていった。
偽りの予言は成就し、世界はイゴマールのものに――。
最悪の悲劇が目前に迫ったその時、リズの娘ジョーは最後の賭けに打って出た。
しかしそれは、大きな代償を伴う禁忌の賭けだった。
ジョーは‒‒世界から消えた。
それから二年あまり。
ポルカ、リズ、バート――リン・ウッド家はあらゆる手を尽くしてジョーの行方を捜した。
そしてついに発見の糸口を掴んだ彼らは、迷う事なく、未知の世界へと旅立つのだった。
絶望と喪失‒‒希望と再生。
『ロマンシング サガ リ・ユニバース』ポルカ編の新たな物語が今、生まれる。

公式サイト

【公式サイト】https://sagastage.jp/reuniverse/
【公式X(旧Twitter)】@SaGa_THE_STAGE

(C) SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. ILLUSTRATION: TOMOMI KOBAYASHI
(C) SaGa THE STAGE Re;univerSe

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