古田新太、早乙女太一&友貴兄弟ら登壇!殺陣シーンに大期待のいのうえ歌舞伎『天號星』製作発表


2023年9月から10月にかけて東京、大阪で上演される劇団☆新感線43周年興行・秋公演 いのうえ歌舞伎『天號星』の製作発表が7月20日に東京都内で行われ、中島かずき、いのうえひでのりの他、古田新太、早乙女太一、早乙女友貴、久保史緒里、高田聖子、粟根まこと、山本千尋、池田成志らキャスト陣が登壇した。

劇団☆新感線の最新作となる「天號星」は、 “あっ”と驚く“入れ替わり”の物語を展開。主宰・いのうえひでのりによる、ケレン味のある立ち回りたっぷりの王道“いのうえ歌舞伎”に、江戸情緒あふれる“池波正太郎風エッセンス”が加わり、これまでの“いのうえ歌舞伎”とは一味違う、新感線流時代活劇が描き出されるという。

古田新太、早乙女太一&友貴兄弟ら登壇!殺陣シーンに大期待のいのうえ歌舞伎『天號星』製作発表

作を務める中島は、「これまでも新感線では必殺シリーズのパロディをやってきましたが、どちらかというと“ネタもの”になりがちでした。でも今回は闇の殺し屋組織の派閥抗争みたいな話をやろうと思っていて、池波先生の『闇の狩人』のような世界観の中で人格交代の話をやろうと。とは言え、いつもの感じで楽しめる作品になればと思っています」と語る。

古田新太、早乙女太一&友貴兄弟ら登壇!殺陣シーンに大期待のいのうえ歌舞伎『天號星』製作発表

また、演出のいのうえは「裏稼業の元締めである古田と、それを狙う殺し屋である早乙女太一くんが入れ替わるというところがミソ」と見どころを明かし、「その入れ替わりで起こるドタバタとかおもしろとか、スリリングなところが見せ場の一つになると思います」とコメント。さらに、「早乙女兄弟、そして山本千尋ちゃんも出てくれるということで、間違いなくチャンバラが見せ場になる芝居になる」と楽しそうに語った。

古田新太、早乙女太一&友貴兄弟ら登壇!殺陣シーンに大期待のいのうえ歌舞伎『天號星』製作発表

一方、世のため人のため、生きていてはならない輩に引導を渡す、引導屋の主人・藤壺屋半兵衛を演じる古田は、「チャンバラ、チャンバラと言っているけど、戦う気はありません(笑)。『なんでうちの娘より年下の友貴と戦わなきゃいけないんだ』『太一と入れ替わるって不自然だろ』などたくさん文句がありますが・・・」と愚痴りつつ、「でもしーちゃん(久保)、ちーちゃん(山本)と初めて共演できるのは楽しみです」と笑顔を見せた。

そんな古田演じる半兵衛とひょんなことから中身が入れ替わってしまう、冷酷無比なはぐれ殺し屋・宵闇銀次を演じる早乙女太一は、「劇団☆新感線は子供の頃からの憧れの場所です。古田さんの殺陣の映像を見たりしていて、勝手に師匠だと思っていました。それから十数年経って、そろそろ古田さんを仕留める時かなと。前回出演した『けむりの軍団』の時には仕留め損ねたので、今回は愛を持って仕留めに行きたいなと思っています」と気合十分の様子。

しかし、古田新太と人格が入れ替わるということで「まずいなと思いました」とも語り、「古田さんと入れ替わるということは、とりあえず毎日お酒を飲んで、毎日不健康な状態で仕事をするっていうことをここがけなきゃいけなくなるなと思って・・・」とコメント。そんな太一に古田は「そうでないと、あの味は出ないからね」と貫禄ある返しを見せ、太一は「いやだなぁ・・・(笑)」とぽつり呟いた。

そして、銀次の宿敵で荒くれ者の人斬り朝吉を演じる早乙女友貴は「昨年の『薔薇とサムライ2』にも出させていただいて、ここ5年くらい毎年一作品出させていただいています。『薔薇とサムライ2』では古田さんと戦えなかったのですが、今回はようやく刀を交えることができるので楽しみです。ただ、ト書きには“2、3手戦う”とあったのでもうちょっと増やしてほしいなと思っています(笑)」と意欲的な様子を見せた。

乃木坂46メンバーで、主演舞台や大河ドラマへの出演で演技派アイドルとしても注目される久保は「これまで客席で観させてもらっていて、そのエネルギーを浴びて何日間も頑張れるような原動力をもらっていました。本読み稽古の際にはとてもあたたかい空気の中でみなさんが迎え入れてくださったので、『頑張っていかないと』と気が引き締まりました。乃木坂46として活動している時とはまた違った自分をお見せできると思います」と意気込んだ。いのうえはそんな久保について「乃木坂46では歌わないような、新感線でしか歌わないようなゴリゴリなやつを歌ってもらおうかなと・・・」と明かした。

幼少期から中国武術に親しみ、いのうえや共演者陣からのアクションシーンへの期待が高い山本は「上京して最初に観たお芝居が『髑髏城の七人』Season鳥 でした。本当に感動して、それ以来どこの取材でも『いつか劇団☆新感線に出たい』と言い続けて、とうとう出られることになりました。『髑髏城の七人』の沙霧に憧れて女優業をしてきたところがあるのですが、今回演じる早風のいぶきも気が強いけれど心が優しい女性です。誠心誠意、頑張りたいと思います」と並々ならぬ思いを語った。

また、劇団員の高田は「チャンバラが見せ場ということですが、私は戦わないと思うので、無事に最後まで逃げきれたらと思います」と語り、粟根は「今回はわかりやすく悪徳奉行です。悪だくみしかしていません! あの人、悪いんだなと思ってもらえるように努力しようと思います」とコメントしている。

さらに、新感線最多の出演数となる池田は「本当は“にせ太一”という役で出たいと言ってたんですけれどもね。一向に希望が叶わず。おまけに見せ場がチャンバラですから私の出番は無く。私は新感線には出るたびに必ずどこか壊して帰るので、気をつけたいと思っています」と語った。また、いのうえから「台本にはギャグがほぼありませんが、池田くんがいるので稽古でネタがこぼれ出てきそう」と言われると、池田は真顔で「ございません。今回は真面目に、池波正太郎風に、渋いトーンで3時間やります」と回答。そんな池田に粟根が即座に「うそをつけ!!」とツッコミを入れ、会場の笑いを誘った。

古田新太、早乙女太一&友貴兄弟ら登壇!殺陣シーンに大期待のいのうえ歌舞伎『天號星』製作発表

本作ではやはり殺陣のシーンに期待が高まるが、早乙女兄弟はお互いと殺陣をやる際には「当たってもいいと思ってやってる」と遠慮なくやり合っているようで、友貴は「他の方と演るときは、ケガをさせてしまったらダメなので、兄貴とやるときはあたってもいい距離感。本当にあたるけどそれでもいいや。と思うので、なにも考えないでやってる」と語った。一方の太一も「あとは考えなくても呼吸感がわかったり。そういったところは特別な感じはあります」と、ほかの演者とやる時の違いを明かしていた。

劇団☆新感線43周年興行・秋公演 いのうえ歌舞伎『天號星』は、9月14日(木)から10月21日(土)まで東京・THEATER MILANO-Za、11月1日(水)から11月20日(月)で大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで上演予定。東京公演のチケットは7月30日(日)10:00から販売スタート。

2023年劇団☆新感線43周年興行・秋公演 いのうえ歌舞伎『天號星』公演情報

スケジュール

【東京公演】2023年9月14日(木)~10月21日(土) THEATER MILANO-Za
【大阪公演】2023年11月1日(水)~11月20日(月) COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

スタッフ、キャスト

【作】中島かずき
【演出】いのうえひでのり

【出演】
古田新太 早乙女太一 早乙女友貴
久保史緒里 高田聖子 粟根まこと 山本千尋
池田成志
右近健一 河野まさと 逆木圭一郎 村木よし子 インディ高橋
山本カナコ 礒野慎吾 吉田メタル 中谷さとみ 保坂エマ
村木 仁 川原正嗣 武田浩二
藤家 剛 川島弘之 菊地雄人 あきつ来野良 藤田修平 紀國谷亮輔 寺田遥平 伊藤天馬
米花剛史 武市悠資 山崎朱菜 本田桜子 古見時夢

【公式サイト】http://www.vi-shinkansen.co.jp/tengohsei/

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