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舞台『アンフェアな月』染谷俊之&中村優一インタビュー!「舞台は舞台、ドラマはドラマ、小説は小説、それぞれの良さを」

2018年2月22日(木)に開幕した~刑事・雪平夏見シリーズ~ 舞台『アンフェアな月』。本作は、女性刑事・雪平夏見を主人公とする、秦建日子のハードボイルド小説シリーズ作品で、TVドラマ『アンフェア』(CX)の原作となった「推理小説」の続編となっている。

雪平夏見役を演じるのは、元AKB48の篠田麻里子。そして、雪平の相棒となる安藤一之役を染谷俊之、雪平の元夫を佐藤和夫役として中村優一が演じる。同年代で、気の合う仲間だという染谷と中村に、作品にまつわる話を聞いた。

舞台『アンフェアな月』染谷俊之&中村優一インタビュー

――『アンフェアな月』舞台化発表時から、かなりの反響がありました。ドラマ化もされた人気シリーズですが、お二人は、ドラマはご覧になっていましたか?

中村:はい、見てました。

染谷:すみません、僕は観ていなかったです。なので、プレーンな状態で原作の小説を読ませていただきました。ドラマ化された作品も、舞台化したら舞台ならではの作品になるので、舞台は舞台、ドラマはドラマ、小説は小説、それぞれの良さが出せればいいなと思っています。

中村:今回は、原作自体がドラマの元となった「推理小説」の続編ではありますが、同じ作品をやる場合も、ドラマ版としての物語、舞台版としての物語になると思うので、舞台としてでしか見せられないものに変わってくると思います。それから、僕のやる佐藤和夫役は、ドラマでは香川照之さんが演じられていたから、そもそも年齢が全然違って(笑)。

染谷:確かに(笑)。

中村:役としては同じ人物を演じさせていただきますが、また違ったものにできたらと思っています。

――今回、出演者の方もバラエティに富んだ顔ぶれですよね。

染谷:僕、結構初めましての方が多いんですよね。

中村:僕もそうです。染さんしかご一緒したことないです。

染谷:そうなんだ。僕は、優一くん以外だと・・・和田(琢磨)くんとか、とし(田中稔彦)くんとか、川名(浩介)さんとか、柳沢(卓)くんとか馬庭(良介)くんとか・・・。

中村:ちょっと、結構知ってるじゃん(笑)!全然いないって、一人か二人かと思ったよ~(笑)。

染谷:まあまあ知ってた(笑)。

――(笑)。雪平夏見役の篠田さんとも初共演ですが、ご印象は?

染谷:僕は顔合わせの時に初めてお会いしまして、席が隣だったんですけど、その時すでに台本がボロボロになっていたんですよ。書き込みとかも、めちゃくちゃされていて。ご本人はプレッシャーを感じているとおっしゃっていたんですけど、座長としてこのカンパニーを背負う覚悟みたいなものがすごく感じられて、素敵な方だなって思いました。稽古の中では、さらにすごい意志を感じます。めちゃめちゃ雪平らしいです。

中村:僕も、ストイックな方だなという印象が強かったですね。顔合わせの時点でもう雪平が入っているというか、雰囲気をすでに作ってきている感じがしたので、すごくしっかり準備をされているんだなあと。

――お二人は、雪平を中心として、染谷さんが仕事上の相棒、中村さんが元旦那さんという役柄ですが、それぞれの役に対してどのように捉えられていますか?

染谷:探り探りなんですが、雪平に対しては、後輩であり、頭脳明晰と言えど新人であり、どこか恋心もあり・・・なので、雪平との接し方を研究していて、どう表現していこうか悩んでいます。

中村:僕は、元妻である雪平に対する気持ちと、子どもを持つ父として、育て守る上での雪平に対する葛藤を、うまく表現できたなと思っているんですけど、その微妙な感じが難しい・・・。本当に、複雑な気持ちだと思うんですよ。でも、そういう細かいところまで出せたらと思っています。

父親役をがっつりやるのは、これが2度目になるんですけど、今回、娘役がWキャストなんですよね。同じ役だけど、二人も対極で性格もぜんぜん違うので。でも、一人一人と関係性を作るのは楽しいです。

――娘さんが二人いるみたいな。

中村:そうそうそう(笑)。それぐらいの気持ちで、一人一人とちゃんと向き合ってお芝居を作りたいなと思っています。その接し方の違いで、物語の見え方がどう変わってくるのかというのも、楽しみですし。

染谷:二人とも、かわいいよね。超かわいい、超しっかりしてる(力説)。

中村:超優秀!顔合わせの時にもう台本覚えてたし(笑)。

染谷:一言挨拶も、子どもが誰よりもしっかりしていて、皆笑うっていう(笑)。子どもには勝てないですね~。

――お二人の共演は、久しぶりですか?

染谷:舞台としては『薄桜鬼SSL~sweet school life~』以来?でも、意外とちょこちょこ会ってるよね(笑)。

中村:そうだね、ちょこちょこね(笑)。舞台としては、2年ちょっとぶり?

染谷:そんなに経つ?

中村:そうだよ。あとは『歴史漫才ヒストリーズジャパン』で、漫才したりとかね(笑)。

染谷:そうだそうだ!その後のむちゃぶりイベントにも一緒に立ったね。そんな感じで、ちょこちょこ会ってました(笑)。

中村:同い年っていうのもあってね、気の合う仲間ですね。

――雪平のキャッチコピーは「無駄に美人」と言われていますが、お二人はお互いに「無駄に○○」と思っていることはありますか?

染谷:優一くんは「無駄に謙虚」(即答)。

中村:ちょっと待って、謙虚に無駄ってある(笑)?

染谷:もっと堂々としていても、誰にも嫌味に思われない人柄を持っているのに、さらに謙虚なんですよ。これは、ずるいぞっていうね(笑)。『薄桜鬼SSL』で座長としている時も、すっごい謙虚だった。だから「無駄に謙虚」だなって(笑)。無駄じゃなくて、すごいなって思ってます。

中村:染さんはなんだろう~・・・「無駄にレッドブルぐらいしか思いつかない(笑)。

染谷:いやいやいや(爆笑)!

中村:舞台とかの本番前、必ずレッドブルを飲んでいるんですよ。

染谷:30分前ね。トイレ行きたくなっちゃうから(笑)。効果が出てきた頃に、ちょうど本番。

中村:2公演ある時は2本飲むの?

染谷:飲む飲む、その前に現場が入っていれば3本飲む。

中村:1日3本はヤバいでしょ(笑)。そもそも、あなたレッドブルとか必要ないから(笑)!

染谷:死なばもろともで(笑)!

――染谷さんのベストパフォーマンスは、レッドブルに支えられていたんですね(笑)。

中村:それだけ飲んでたら、いつかスポンサーについてくれるんじゃない(笑)?

染谷:CMのお話来ないかな(笑)。

――今回、演出を手掛けられている菅野臣太朗は、『薄桜鬼SSL』でもご一緒されていたと思いますが、どんな方ですか?

中村:そうそう、とにかく最初から最後までやってみる、みたいな。稽古初日の時点で、始まって1週間ぐらいの雰囲気になってた。

染谷:このままカーテンコールもつけるんじゃないかって思うぐらいの勢いだよね。でも、全部とりあえずやってみて、という方がイメージしやすかったりするんです。それでいて、役者の心情をすごく大事にしてくれて、僕らの意見をちゃんと聞いてくださる方です。

中村:すごく的確で、無駄がないし、説明も分かりやすいんです。今回は、脚本も菅野さんなので、すべてが見えているというか、やりたいことが見えている感じなので、毎日の稽古に無駄がないんですよね。

――上演決定時に「演劇でしか観せれない刑事・雪平夏見を見せたい」というコメントを出されていたのが印象的でした。お二人が聞いて、現場で印象的だった菅野さんの言葉はありましたか?

中村:臣太朗さんは、よく「芝居で日本を元気にしたい」って言うんですよ。懇親会をやった時も、「『アンフェア』を、人間が熱い演劇として見せたい」とお話されていました。臣太朗さん自身が、熱い方なんですよね。

染谷:僕は「(役同士の)関係性を大事にしたい」とおっしゃっていたのが印象的でしたね。安藤と対面している時の雪平、林堂と対面している時の雪平、沢木と対面している時の雪平、みたいな感じで、人って相手によって見える顔が違うじゃないですか。そういう細かなところをリアルにしていくのが、僕らの役割でもあるし、その言葉を聞いて改めて大事にしたいなと思いました。

中村:小説である「推理小説」や「アンフェアな月」を、リスペクトしたいとも言っていましたね。小説を読んでいる、ページをめくる度に感じる「え?これどうなるの?」っていうワクワク感やゾクゾクする感じが、舞台にも現れてくるんじゃないかなって、稽古をしていても感じますね。

――どんな作品になっているのか、楽しみにしております。

染谷:小説ともドラマとも映画とも違った、舞台ならではの臨場感を楽しんでいただけるんじゃないかなと思うので、原作を好きな方も、これから原作を読む方も、楽しんでくれたら嬉しく思います!

中村:とにかく見ごたえのある舞台になっていると思うので、たくさんの人に観に来ていただきたいです。そして、僕のお父さんぶりがどうなっているのかも、お楽しみに(笑)!

◆公演情報
~刑事・雪平夏見シリーズ~ 舞台『アンフェアな月』
2月22日(木)~3月4日(日) 東京・天王洲 銀河劇場
【原作】秦建日子「アンフェアな月」(河出文庫)
【脚本・演出】菅野臣太朗
【音楽】野田浩平

【出演】
篠田麻里子、染谷俊之、岡田達也/渋谷飛鳥、入来茉里、田中稔彦、齋藤健心、野崎弁当(MeseMoa)、川名浩介、瀬川ももえ、小森敬仁、柳沢 卓、馬庭良介、及川崇治、町田恵理子、安里 唯、沢健太郎、坪井未来、神木彩良、重清もも子、末松杏梨(Wキャスト)、麻野心智美(Wキャスト)/中村優一、和田琢磨、内田裕也、下村 青、川谷修士(2丁拳銃)、飯田基祐

【公式HP】http://www.unfair-stage.com

【お問い合わせ】サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00~18:00)

(文/エンタステージ編集部)

~刑事・雪平夏見シリーズ~ 舞台『アンフェアな月』

作品情報~刑事・雪平夏見シリーズ~ 舞台『アンフェアな月』

秦建日子のベストセラー小説「アンフェアな月」が舞台化!

  • 公演:
  • キャスト:篠田麻里子、染谷俊之、岡田達也、佐藤和夫、中村優一、和田琢磨、内田裕也、下村青、堤下敦、飯田基祐、田中稔彦、齋藤健心、野崎弁当、川奈浩介、瀬川ももえ、小森敬仁、柳沢卓、馬庭良介、及川崇治、町田恵理子、安里唯、沢健太郎、坪井未来、神木彩良、重清もも子、麻野心智美、末松杏梨

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