2020年1月から上演される『デスノート THE MUSICAL』の稽古場取材会が12月22日に開催され、Wキャストで夜神月を演じる村井良大、甲斐翔真とエル役の髙橋颯らキャスト陣が劇中の楽曲を披露。また囲み会見では、村井、甲斐、髙橋が今作への意気込みなどを語った。
本作は「週刊少年ジャンプ」(集英社)に連載された人気マンガ「DEATH NOTE」 (原作 大場つぐみ 漫画 小畑健)を、ブロードウェイの作曲家であるフランク・ワイルドホーンと日本を代表する演出家・栗山民也氏がタッグを組んでミュージカル化した作品。
2015年の初演以降世界各国で上演されてきたが、今回キャストを一新し、来年夏にグランドオープンするHareza池袋にて先行オープンした東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)のこけら落としシリーズとして上演される。
12月22日に行われた稽古場取材会では、「正義はどこに」や「愚かな愛」「ゲームのはじまり」「正義はどこに リプライズ」など“デスミュ”ファンにはなじみ深い楽曲を披露。夜神月とエルが初めて退治するも、互いに疑念を抱きながら歌う「死のゲーム」では、 “W夜神月”がエルを挟んで歌うというここでしか観ることが出来ない布陣で公開された。
1カ月前ながら、幕が上がるのがさらに楽しみになるほどの仕上がりを見せた“新生・デスミュ”。歌唱披露を終えた村井は「今日マイクをつけての初披露で本番さながらな空気感で・・・このダイナミックな感じが劇場でも響き渡るんだなと思うとゾクゾクしました。皆さんの前でパフォーマンスを披露するという緊張の場ではあったんですけど、全員がプロの底力を出し切れていたなと感じました」と現時点での満足のいくパフォーマンスが出来た様子。
今作でミュージカルデビューとなる甲斐も「お芝居ありきの歌をミュージカルとして人前で歌うのは初めてで内心緊張ました。でもそれを外に出さないように・・・(夜神月なので)凛としていないといけないので苦労したのですが、今の自分ができることを100%は出せたかなと思います!」と自信を見せた。
甲斐と同じく今作で初ミュージカルの舞台を踏む髙橋も「僕はもともとはシンガーとして歌ったことはあるですが、こうしてミュージカルの俳優として、エルとしてみなさまの前で披露したのは初めてでしたので今日はとても緊張しました・・・が、みなさまの期待に応えられるようにがんばりました!」と笑顔で語った。歌唱披露を終えて会見の場ではほっとして笑顔を見せていた髙橋だが、村井は「気合の入れようが本当にすごかった!裏でもエルでこう(エル座り)してた」とスタンバイ時からエルの役に入り切っていた姿に驚いていたようだ。
初演では夜神月を浦井健治、柿澤勇人、エル役を小池徹平が演じてきた本作。ミュージカル界で活躍する先輩たちから引き継いだことはプレッシャーになっているようだが、村井は「今回は新キャスト全員が総入れ替えで、皆さまの期待を裏切らないようにという思いのもと稽古しています・・・プレッシャーも感じますが、それに負けないように “2020年版”、新しい『デスノート』を見せていきたいなと思います」と強い思いを持って作品作りに臨んでいるようだ。
そして甲斐も「初ミュージカルにもかかわらず世界中からいろんなクリエイターの方々が集まるこんなにすごいステージの真ん中に立たせていただくので、200%、300%出していかないともったいないなと。死にそうになるくらい、その緊迫感が伝わるくらいやりたいと思います」と並々ならぬ気合を見せ、髙橋は「とてつもないプレッシャーではあるんですけども、本当に頼れる先輩である村井さんがいらっしゃって、沢山のスタッフさんの中で本当に楽しくやっています」とコメントした。
互いに信頼し合って新しい『デスノート』作りに臨んでいる3人。最後に髙橋が「本当に大きな作品です、大切に稽古を積んで本番を迎えたいと思います」と語り、甲斐は「僕はオーデションで選んでいただいたのですが、新人だからということに甘えず、この作品を背負っていけるぐらいの懐の大きさが持てるように稽古を必死にがんばってやっていきたいです」とコメント。
そして、村井が「トップクリエイターの方々が集まって作られた作品です。本当に演劇であり、ミュージカルであり、音楽はロック調で恰好よくもあって、心に響くいろんなエンターテイメントが詰まっている作品になっております。ぜひ劇場で体感してください!」とメッセージを送り会見を締めくくった。
村井、甲斐、髙橋らが出演する『デスノート THE MUSICAL』は以下の日程で上演される。
◆公演概要
『デスノート THE MUSICAL』
【東京公演】2020年1月20日(月)~2月9日(日) 東京建物Brillia HALL (豊島区立芸術文化劇場)
【静岡公演】2020年2月22日(土)~2月23日(日) 清水マリナート
【大阪公演】2020年2月29日(土)~3月1日(日) 梅田芸術劇場 メインホール
【福岡公演】2020年3月6日(金)~3月8日(日) 博多座
【音楽】フランク・ワイルドホーン
【演出】栗山民也
【作詞】ジャック・マーフィー
【脚本】アイヴァン・メンチェル
【翻訳】徐賀世子
【訳詞】高橋亜子
【出演】
村井良大、甲斐翔真、髙橋颯
吉柳咲良、西田ひらり
パク・ヘナ、横田栄司、今井清隆
川口竜也、小原悠輝、金子大介、鎌田誠樹、上條駿、長尾哲平、廣瀬真平、藤田宏樹、本多釈人、松谷嵐、渡辺崇人
石丸椎菜、大内唯、コリ伽路、華花、濵平奈津美、妃白ゆあ、町屋美咲、湊陽奈、森莉那
【公式HP】https://horipro-stage.jp/stage/deathnote2020/
【公式Twitter】@dnmusical
【公式Instagram】@dnmusical
(歌唱披露写真 撮影:渡部孝弘)
(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 3号)
髙橋颯「高」は「はしごだか」が正式表記