「人の気持ちも分からないヤツに人を笑顔にする仕事はできない!」異色のサラリーマン活劇!舞台『ファイティングリーマン』開幕

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2017年3月29日(水)より東京・新宿シアターモリエールにて、舞台『ファイティングリーマン』が開幕した。本作はエンターテインメント演劇集団TESSINによるサラリーマン活劇。交渉、商談、プレゼンがすべて肉弾戦で決着がつく世界で、文字通りの企業戦士たちがオフィス用品を武器に昇進のため、会社のため、家族のために日々戦う姿を描く。初日前には公開ゲネプロが行われ、海老澤健次、薫太、松田裕が取材に応じた。

『ファイティングリーマン』舞台写真_2

TESSINは「演劇で人を笑顔に」をテーマに、舞台『戦国BASARA』(初演)、LIVE ACT『BLAZBLUE~CONTINUUMSHIFT~』、舞台版『ロードス島戦記』などの制作プロデューサー・竹内忠宜、ミュージカル『忍たま乱太郎』シリーズなどに出演しアクションに定評がある翁長卓がアクションを担当、『クレヨンしんちゃん』(脚本)や『モーニングCROSS』(東京MX)の構成をし、映像を駆使した舞台演出と脚本に定評がある開沼豊という3名が中心となる舞台プロデュース団体。

『ファイティングリーマン』舞台写真_8

物語の舞台は、不動産デベロッパー「コジマリールエステート」。そのオフィスの片隅にある総務部アフターサービス課は、お客様からの苦情対応や謝罪など、社内で起きた問題を一手に引き受ける部署だ。そこに集まった得意なビジネスツールという名の“武器”を手にした個性溢れる社員たち。だが、強力なツールを駆使するライバル会社「常道興産」が彼らの前に立ちはだかる・・・。

何よりも「ビジネスツールで戦う」という設定がおもしろい。その世界観によって生み出されるアクションとコメディに、現実のサラリーマンたちが思わず共感してしまうようなドラマが加わり、実に魅力的な作品となっている。

『ファイティングリーマン』舞台写真_3

アフターサービス課の課長であり主人公の升田優一を演じるのは、『炎神戦隊ゴーオンジャー』でデビュー後、ミュージカル『忍たま乱太郎』(潮江文次郎役)などに出演している海老澤。本作について、海老澤は、作品について「戦い方は普段の日常とは違いますけど、その中に人との繋がりや、相手を信頼する気持ちなど、社会の中で戦っているいろいろな人たちに共通するものがある作品です」と説明。

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スーツ姿で繰り広げられるアクションシーンでは、ほとばしる汗が印象的だった海老澤。自身の演じる役柄については「仕事一本だったのが、家族ができてから変わり、ニコニコして物腰が柔らかく、はっきりとしたキャラクターになっていきます。戦う時の姿勢と戦い終わって社員やお客様と話す時の切り替えが升田の魅力。人って(こんなに)変わるんだというところを最大に生かした役です」と語った。

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升田の下には、新入社員の伊崎悠人と北里翔太が配属される。伊崎役は、ミュージカル『忍たま乱太郎』の義丸役やLIVE ACT『BLAZBLUE~CONTINUUMSHIFT~』で主役のラグナ役を演じた薫太。北里役は、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー‼ 」”烏野、復活!”で 池尻隼人役を好演した松田裕が演じる。

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伊崎という役について、薫太は「上司や先輩にちょっと舐めた態度をとってしまうんですけど、それが伊崎としては普通で、一緒におったら“かわいいな”と思ってもらえるキャラクターです。最初は(松田演じる)北里も、伊崎のことが好きじゃなかったんですけど、やがて“相方”と思ってくれるようになります」と、北里とのコンビ感をアピール。

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ライバル会社「常道興産」に立ち向かうため、アフターサービス課には升田、伊崎、北里の3人以外にも、個性豊かな社員が集まってくる。松田は「性格も様々な人たちが一つの部署に集められて、仕事に取り組んでいきます。終盤に向けて、最初の頃と皆の仲が変わっていくところに着目してください」と、社員たちが成長していく姿を見どころに挙げていた。

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この他の出演は、山下菜々子、北村圭吾、川崎誠司、千大佑、樹里、岡田果実、知念慶樹、矢野秀実、大島つかさ、小山圭太、森下和、岡部直弥、花井祥平、酒井昂迪、黒木敦史、立村彩子、大丸美鈴。

新年度が始まるこの時期にピッタリのアクション、コメディ、そしてドラマが合わさった異色のサラリーマン活劇に、ぜひ注目して欲しい。

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エンターテインメント演劇集団「TESSIN」 第二回公演『ファイティングリーマン』は、4月2日(日)まで東京・新宿シアターモリエールにて上演。

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