2016年12月に開催されるコンサート『I Love Musical』の製作発表会見が10月5日(水)に都内で行われ、演出の石丸さち子、そして、出演者の泉見洋平、岡田浩暉、坂元健児、新納慎也、大塚千弘、久野綾希子、貴城けい、玉置成実が登壇した。また、会場には一般応募から選ばれた50名のオーディエンスも集まり、にぎやかな会見となった。
はじめに、石丸が「このお仕事をいただきまして、ワクワクしながら選曲をしております。12月の公演ですので、1年の締めくくりにホットな気持ちになれる、そして誰でもミュージカルを楽しめる素敵な時間にしたいと思います」と挨拶。続いて、泉見が「数々のミュージカルナンバーがありますけど、コンサートだからこそエンジョイできる部分を出せればいいなと思っています。そして2016年のクリスマスを、このコンサートを通じて、ハッピーでロマンチックな気持ちで過ごせるように精いっぱい頑張ります」と意気込みを披露した。
前回の公演では企画・構成も担当した岡田は、「この『I Love Musical』というコンサートは、ロゴからして大好きです。クリスマスソングを歌う機会はあまり多くないので、そのあたりも見どころじゃないかと思います。一足早いクリスマスを皆様と一緒に過ごせればと思います」とアピール。坂元は、「この作品がどんなものになるのかまだわからないですけど、タイトルからして、ミュージカルの大ナンバーやアリアが沢山あると思います」と期待を寄せつつ「この作品は歌の選手権だと思って、優勝を狙って頑張りたい」と会場を沸かせた。
最近、ミュージカル作品への出演がないことに触れ「このコンサートに出ていいのかなと思ったのですが(笑)」と苦笑いした新納は、「元来こっち(ミュージカル)の世界の人間だということを皆さんに伝えておかないと忘れられそうなので、この機会を与えていただいて感謝しています。また、コンサートだからこんな豪華メンバーが集められるんです。同じキャストでミュージカルをやったら(チケットが)15000円ぐらいすると思うので、お得ですよ」と笑いを交えながら話した。
前回公演から続いての出演となる大塚は、「初めてご一緒させていただく方もいらっしゃるんですけど、今日の控え室でも和気藹々と楽しいお話をたくさんさせていただきました」と出演者同士の相性の良さを明かし、「にぎやかな雰囲気になれるメンバーと、いろいろなミュージカルの歌、クリスマスの歌が歌えることを今から楽しみにしています」と笑顔を見せた。一方、今回の出演者の中で最年長となる久野は「前回の公演を見せていただいたのですが、すごく楽しくてぶっちゃけたショーだなと(笑)。ぜひ出演させていただきたいと思っていたら、本当に実現しました。年齢がダントツで離れているので、足を引っ張らないように頑張りたいと思います」と気合の入った表情。
近年は宝塚歌劇団OGによるカバーアルバム企画「麗人 REIJIN」での活躍も目立つ貴城。「ここの2年ぐらいミュージカルの歌から離れていたので、久しぶりに歌えることにドキドキ、ワクワクしています。このメンバーでいい化学反応を起こして、皆さんに楽しんでいただける舞台を作れたらと思います」とコメント。本コンサート初参加メンバーの一人であり最年少の玉置は「初めて『I Love Musical』に参加させていただきます。大先輩たちと一緒にステージに立てることがとても楽しみです。(キャストの)皆さんが今までやっていない作品の楽曲もあると思うので、いろいろと楽しみに待っていただけたら」とメッセージを贈った。
また、本公演の見どころを聞かれると、石丸は「この顔ぶれを見たときに『とにかくハッピーな曲をやりたい』と思い、曲を聴いた瞬間に体が動き出すようなダンサブルな曲を、1曲ずつだったり、メドレーで聴いていただくコーナーを作りました。また、一つの作品から何曲も披露するコーナーでは『ミスサイゴン』を選びました。全員でどんどん歌っていくのですが、きっと皆さんに楽しんでいただけると思います。そして、プロフェッショナルな楽しい方たちに集まっていただいているので、トークあり、笑いあり、そして心を打つ歌もありと、喜怒哀楽の溢れる構成にしたいと思っています」と、コンサート内容の一部を明かした。
続いて、「ミュージカルの魅力とは?」という質問に対しては、泉見が「作品を観たあと何年経っても、そのフレーズを聴いただけで当時を思い出せる。人生と照らし合わせることができるのが魅力だと思います」と熱く語り、大塚もこれに頷きつつ「観客としてもミュージカルが大好きなのですが、とにかくワクワクできるんですよね。辛いときでも劇場へ行ったら一瞬で夢の世界へワープできる、というところに魅力を感じています」と、ミュージカルファンとしての目線から思いを明かした。
さらに今回の会見では、登壇したキャスト8人が各1曲ずつ、計8曲を歌唱するという豪華な楽曲披露も行われた。泉見が「サラへ」(『ダンス オブ ヴァンパイア』より)、新納が「ありのままの私」(『ラ・カージュ・オ・フォール』より)、大塚が「私だけに」(『エリザベート』より)、貴城が「One Halloween」(『アプローズ』より)、岡田が「It hurts me」(『ALL SHOOK UP』より)、坂元が「THIS IS THE MOMENT」(『ジキル&ハイド』より)、久野が「メモリー」(『キャッツ』より)、玉置が「A Littele Conversation」(『ALL SHOOK UP』より)を立て続けに歌い、最高潮に達したオーディエンスの熱気も冷めやらぬなか、会見は締めくくられた。
ミュージカルを愛する豪華キャストによるスペシャルコンサート『I Love Musical』は、12月17日(土)・12月28日(日)に東京・東京グローブ座にて開催される。