「ジャンプスクエア」(集英社)で連載中の、増田こうすけによる大人気コミックスを舞台化した『舞台 増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和 デラックス風味』のゲネプロが、公開初日となる4月6日(水)に東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoで行われた。2015年の初演時に話題騒然となり、伝説となった本作は、“デラックス風味”の冠を引っさげ、再演でさらにパワーアップ!囲み取材では、主演の鎌苅健太、根岸愛(PASSPO☆)、西山丈也、長江崚行、増井みお(PASSPO☆)が、再演直前の思いを語ってくれた。
初演に続き、主人公「普通田ふつお」を務める鎌苅は、作品の変化について「飛び道具が増えました(笑)。インパクトあるキャラクターが増えたんですけど、僕は振り回される役柄なので楽しいです」と、あの振り回されっぷりに拍車がかかったことを匂わせた。
また、売れないアイドル「テンテン」役・根岸は今回が初参加。「誰もが知っている作品で、私もコメディをやってみたいと思っていた時にオファーいただきました。プレッシャーはあったけど、とても楽しみにしてました!」と意気込む。同じく初参加で、ふつおの妹「ふつ子」役・増井は「こんなに笑うことないっていうぐらい、面白いものができました(笑)。一人一人のキャラが濃いので私も負けずに張り切って頑張りたいです!」と笑顔を弾けさせた。
原作の人気キャラクター「聖徳太子」役を続投する西山は「デラックスにしようぜ!というスタッフさんの思いを感じているので、確実にパワーアップしている自負があります」と自信を覗かせる。今回の相棒「小野妹子」役の長江は、現在17歳。そのため、お酒を飲んで親睦を深めることができなかったそうだが、「その分、ファミレスで携帯ゲームをやって親睦を深めました(笑)」と独特のコミュニケーションを取ってきたことを明かしていた。
そんな長江は「僕は西山さんと(飯山裕太演じる)“鶴”というオリジナルキャラクターと、トリオで絡むシーンが多いのですが、キャラクターも世界観も壊さずに、僕らでできるアドリブとギャグを突き詰めたので、そこも見てもらいたいです」としっかりアピール。
最後に、鎌苅は「バカなことを、大人が真剣にやっている面白さが出るんじゃないかなと思います。いい意味で期待を裏切れるように、楽しんでやりたい」と意気込みを見せていた。
本作は、時と場所を超え、宇宙(?!)をも巻き込む愛の一大叙情詩。初演に続き原作の世界観を見事に再現し、シュールな雰囲気が会場を包み込んでいる。ヨガマニアの父・宮下雄也やアマンダ役・磯貝龍虎は初演以上の振り切れっぷり。名探偵・うさみ(真凛)、くま吉(ボン溝黒)、ラブ江(小野由香)といった独特のキャラクターたちがこぞって観客を笑わせにかかり、どのシーンをとってもギャグ満載だ。
光の当たらない主人公、続々と登場する異質で愛嬌のあるキャラクターたち、予測不可能な珍展開。再演にも関わらず、新登場となる人気キャラクター・「松尾芭蕉」(阿部丈二)、「河合曽良」(小笠原健)や新たな演出を加え、さらに“美味しくなって”いること間違いなし。どのあたりが“デラックス風味”なのかは・・・ぜひ、劇場で味わってほしい!
『舞台 増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和 デラックス風味』は、2016年4月6日(水)~4月10日(日)まで東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて上演。