コミック累計発行部数580万部以上を誇る大人気ギャグ漫画『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』が、まさかの舞台化!『舞台 増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』が9月16日(水)に開幕した。開幕当日には会場である銀座 博品館劇場にて公開ゲネプロが行われ、その終了後には出演者の鎌苅健太、西山丈也、橋本祥平、新井ひとみ(東京女子流)、中江友梨(東京女子流)が会見に登壇した。
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原作となる『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』は、2000年に『月刊少年ジャンプ』(集英社刊)にて連載をスタートした漫画作品。 2005年にアニメ化された後、2007年からは掲載誌を『ジャンプスクエア』に移し、2015年1月号より『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和 GB』と改題して現在も連載中。名作のパロディ、聖徳太子や小野妹子など歴史的な偉人、動物やロボットなど様々なキャラクターが登場し、無駄のないシンプルな絵とシュールなセリフが特徴のギャグ漫画。
そのまさかの舞台化に挑むのは、『ヘルプマン』(2010年)、『弱虫ペダル』(2012年)、『殿といっしょ』(2012年)など、人気漫画を原作とする作品の舞台化を手がけてきた脚本・演出家のなるせゆうせい。舞台のみならず、映画『東京無印女子物語』(2012年、谷村美月主演)、『不毛会議』(2013年、石黒英雄主演)の他、昨年は沖縄国際映画祭出品を皮切りに全国公開した『ソフテン!』などの映像作品も手がけ、コメディから社会派まで、ジャンルを超えた映像、舞台作品を多数手掛ける人気クリエーターだ。「舞台化の企画自体がギャグw」というファンの賞賛(?)の声に120%で応えるべく、実力と破壊力を兼ね備えたキャストとスタッフが集まっている。
会見では、最初に主人公の妹役の中江が「最初は不安だらけでしたが、周りの方々に支えてもらいながらスタートをきらして頂きました。私の中でも楽しんで演じているので、皆さんにも楽しんで頂ければと思います」と述べ、アイドル・テンテン役の新井も「多くの皆さんに支えてもらいながら、初舞台を迎えることが出来て嬉しく思います。この舞台は本当に笑えるので、たくさんの方に観て頂きたいです」と、舞台初出演の二人が初々しく感想を言ったところに、「エイベックスの方はしっかりしているなぁ(笑)」と鎌苅からのツッコミが入り、会場からは爆笑が起きた。
原作でも特に人気の高いキャラである聖徳太子と小野妹子。その聖徳太子を演じる西山は「この芝居は本当にサバイバルで、面白いことをやった奴が注目を浴びるので、演者間でもし烈な戦いがあります。だから、ゲネで僕がスベッたのは僕の頑張りが足りなかったなと(笑)本番ではきちんとしますので、ぜひ観て頂きたいです」と語り、小野妹子を演じる橋本は「妹子は太子に振り回されて、しぶしぶ付き合っているんですが、でも意外とそれが嫌いじゃないんです。それを表現できるように、僕も太子役の西山さんが舞台上でボケたところを見逃さず、ツッコんで行きたいと思います」と、会見でも妹子らしいところを見せた。
そして、座長で主役を演じる鎌苅は「観客を入れての公開ゲネプロを終えまして、改めて、お客さんと一緒に作る舞台だなと思いました。さらにお客さんに楽しんで頂いて、みんなと一緒にアホしたいなと思います。それと稽古のエピソードですが、クマ吉役のボン溝黒さんが本当にセリフを覚えてくれないんですと記事に書いてください(笑)」と舞台裏を明かした。
舞台上では、聖徳太子と小野妹子の他にも、うさみ、クマ吉、ニャン美やラヴ江など原作の人気キャラを忠実に再現。原作の人気エピソードも映像演出を上手く使うことで、舞台上で表現されており、原作ファンも満足な内容だ。また、わざとチープに再現された小道具や映像演出なども実に原作の雰囲気を表現しており、シュールなギャグ作品である本作のテイストにマッチしている。一方で、原作は基本的に一話完結型のギャグ漫画だが、舞台化に合わせて主役をオリジナルキャラとすることで、各エピソードを上手くリンクさせており、長編エピソードに仕上げているところも見どころ。原作ファンも予測不可能な展開とシュールなキャラ、そしてギャグの応酬に抱腹絶倒間違いなしの舞台だ。
『舞台 増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』は9月16日(水)から9月21日(月)まで銀座 博品館劇場にて上演。