2025年1月22日(水)から1月25日(土)まで、東京・Mixalive TOKYO B2F Hall Mixaにて、劇団おぼんろの主宰・末原拓馬が贈る舞台公演『末原拓馬奇譚庫(すえはらたくまきたんこ)』が上演されることが明かされた。
舞台『末原拓馬奇譚庫』とは?
不思議な訪問者が奇譚庫を訪れるところから始まるオムニバス形式の公演。おぼんろでの作風とは一風変わった末原の世界観を存分に楽しめる作品となっている。
劇場内を「自力では生き残ることのできない物語たちを集め、収蔵し、語り継ぐための場所――奇譚庫」という設定のもと、奇譚庫に納められた数々の物語たちを5人の俳優たちが息もつかせぬ勢いで語っていく不思議な空間は、観客(庫訪者)に感動ばかりではなく新たな視点と感情をもたらし人生に深い余韻を残す。
しかし、ここで語られる物語に触れた人は、もう元の語られる前の自分に戻ることはできない──。それほどに強烈で、心を揺さぶる奇譚が集結する。
来場者には、「庫土産」として日替わりの短編音声物語がダウンロードできる「奇譚符札」を配布。出演者たちの声によるこの物語たちは、本編と関連するスピンオフとして、新たな視点を楽しめるなど、帰宅後も想像の中で物語が持続するアイテムとなっている。
舞台『末原拓馬奇譚庫』キャストは?
不思議な訪問者を演じるのは、橋本真一。さらに前川優希に加えて、深いキャラクター解釈で多面的な演技を披露してきた三上俊、劇団おぼんろで長年創作を支え、深い信頼関係を築いている藤井としもり、そして末原拓馬が出演。
末原自身が選んだ感性豊かな実力派俳優たちを迎え、観客に深く記憶に残る物語体験を提供する。
舞台『末原拓馬奇譚庫』上演に向けて
末原拓馬(脚本・演出・出演)
幼い頃から、あらゆる時間に物語を思い浮かべてきました。必ずしも人の役に立てるとは限らない、全員から「そうだよね」と言ってはもらえないかも知れない声や感情は世界にはたくさんあって、そんな小さな誰かや何かの気持ちをひそかに受信しながらに、僕はぐるぐるとそれを混ぜて物語にして理解してきました。
大人になっていつの間にか物語を創ることが仕事になりましたが、生まれてくる物語の数に比べて人に伝えてあげられる場所があまりに少なくて、そうするといつの間にか物語たちは死んでしまうのを知っていて困っていたそんな折、講談社さんが今回のような場所を与えてくださいましたこと心から感謝します。
一緒に物語を届けるのに、大切な友人、一緒にいることを想像するだけで心が踊る仲間が助けてくれることになりました。 必ずしも万人に共感され愛されるとも限らない、それでも美しいものが、この世界にはたくさんあるように思うのです。あなたの中のそんな部分にこっそり届く時間になればと思っています。
橋本真一
タイトルの通り、今作は“末原拓馬”という才能と愛に溢れる芸術家の魅力を詰め込んだ作品になると思います。 通常、作品作りにおいては様々な要素が絡む事も多いですが、今作は末原拓馬純度100%の作品になるはず。その純度を濁す事なく、末原作品の魅力と可能性を更に高め、広げ、届けられるよう努めたいと思います。
拓馬さんや共演者の方々と深くコミュニケーションを取りながら、素敵な作品を作っていきたいと思います。
前川優希
改めまして、前川優希と申します。
役者として舞台を中心にお芝居をしながら、音楽や自身で脚本演出などやらせていただいております。
その一つ一つが、その時々の「誰か」と「貴方」と、創り上げたご縁であり物語なわけです。
忘れ去られないよう物語を繋ぎ留めるというこの企画。なんて素敵なことを考えるんだろうと心躍らずにはいられません。心して臨みます。ご来場お待ちしております。
三上俊
親友であり、人として、表現者として尊敬する末原拓馬の演出を初めて体験することになりました。彼の創り出す世界にはいつも圧倒され、観終わった後には、いつだって今までに得たことのない感情が渦巻きます。その一部となれることが本当に楽しみです。
ぜひこの渦に巻き込まれに来てください!劇場でお会いできるのを楽しみにしております。
藤井としもり
この文章をお読みの全ての皆様、はじめまして。藤井としもりと申します。この度、本公演に出演する運びになりました。僕のようなロートルを抜擢して下さった末原さんのお心に報いる為、ご活躍の皆様の足を引かない為、精進して参ります。
舞台『末原拓馬奇譚庫』公演情報