荒牧慶彦がプロデュースする『Club キャッテリア』開幕！「お客様と一体となり、一喜一憂できる感情を大事に」

2023年5月16日2024年7月26日

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荒牧慶彦がプロデュースする『Club キャッテリア』開幕！「お客様と一体となり、一喜一憂できる感情を大事に」

日本テレビで放送されていたバラエティ番組「ろくにんよれば町内会」から生まれた舞台企画、Stray Cityシリーズ『Club キャッテリア』が、2023年5月12日（金）に東京・品川プリンスホテルステラボールにて開幕した。初日前には公開ゲネプロと会見が行われ、出演する石川凌雅、泰江和明、田中涼星、廣野凌大、福澤侑、持田悠生、笹森裕貴、立花裕大、荒牧慶彦、演出の末原拓馬（おぼんろ）が登壇した。

本作は、若手舞台俳優6名が集結し、日本テレビで放送されたTV番組「ろくにんよれば町内会」（通称「ろくまち」）から生まれた、荒牧が企画・プロデュースする完全オリジナル舞台。脚本をお笑い芸人のかが屋の二人、演出を末原が務める。

また、テーマソングを廣野、振付を福澤、美術ロゴ制作を石川と笹森、ウェルネスチーフを泰江、美化委員を持田、Cafe キャッテリア支配人を立花、SNS宣伝を田中が担うなど、俳優たちがそれぞれの特性を活かすなど、まさに一丸となって舞台を作り上げてきた。

物語の舞台は、金と欲望が渦巻く夜の町、カブキマチ。そこでは毎年、一流のホスト“白服”がNo.1を決める祭典「ホワイトナイト」が開催されていた。路地裏で野良生活を送るクロは、親友のミケと一緒に「Club キャッテリア」で働き始める。クロには、ホワイトナイトで優勝しなければならない理由があったのだ。

「ろくまち」内でオーディションを行い、主人公クロ役をはじめとしたキャストの出演が決定した本作。番組では、かが屋が描きたい「ねこ」というテーマと、荒牧が描いて欲しい「ホスト」というテーマも発表されていたが、その2つの要素がうまく絡み合った物語が展開する。

物語の中心となるクロとミケを始め、登場するホストたちはみんな個性豊か。接客スタイルもそれぞれで、キャストたちが楽しんで演じている姿が印象に残った。

物語の随所に挟まれている「ねこ」要素も本作ならでは。要所要所でキャストたちがするねこポーズを始め、クロとミケがじゃれ合う姿はまさにねこのよう。ホストとねこという一見すると全く違うテーマを見事に回収しているストーリー展開に注目してもらいたい。

また、「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」が改定され、さらに5類に引き下げになったことから、今作では声出しや客席降りも解禁。物語の後半には、テーマソングをはじめとした楽曲をキャストたちが披露するライブシーンもあるため、観客は掛け声やダンスなどで一緒に盛り上がることができる。特に、ホストクラブの「シャンパンコール」を模した楽曲は盛り上がること必至。キャストとの一体感が楽しめる。

ゲネプロ後に行われた会見では、キャストがそれぞれホストになりきって自身の役を紹介することに。石川は「やあ。僕の役は嘘がつけない役なんです。なので、僕がホストとして振る舞っても嘘は絶対につきません」とクロになりきって話すと「馬鹿正直で、まっすぐで単純で純粋な素敵なキャラクターです。ぜひ2度、3度と楽しんでいただけると嬉しいです」とアピールした。

ミケ役の泰江は「ミケはクロが大好きです。嘘を３年間つき続けているので、僕にとって近寄りがたいキャラクターでしたが、クロと一緒に、皆さんと一緒に、素敵な役ができたと思うので、嘘で皆さんの心を鷲掴みにしたいと思います」とコメント。

ここでMCから「田中さんはなりきって（紹介を）お願いします」と再び念押しされると、田中は「こんばんは。僕のシャムという役は、変化を楽しんでいただきたいと思います。最初から最後までどう変わっていくのか、変化です。キーワードは変化です。よろしくお願いします」と声色も変えて話し、会場を盛り上げた。

これに、廣野も「俺様という役は、俺様か俺様以外か、あとローランドか。それだけ。以上」と続き、福澤も「ベンガルです。ベンガルはとにかく熱い。ベンガルを見るときは火傷しないようにしてください」、持田も「僕のキャラは、そうだなあ･･･簡単にいうと猫をかぶっています。『ねこ』だけに。なので裏の顔と表の顔をぜひお楽しみください」とキャラになりきってアピール。

笹森は一言「知りたきゃ見に来い。以上」と言い放ち、立花も「レディース＆ジェントルマン。紳士淑女の皆さん、そして可愛い子猫ちゃんたち。Clubドーシャ支配人のラガマフィンです。エクセレントなキャストたちをご用意しました。ぜひご堪能あれ」と高らかに宣言。荒牧は「おかえりなさいませ。お姫様。どうしてそんなに震えているんだい？寒いんだったら僕が温めてあげるよ」とラグドールとしてコメントした。

最後に演出の末原も「僕が世界に届けたいのは愛の物語だと思うんだよね。たっぷり用意した。楽しんで」とホストになりきって紹介した。

また、荒牧は改めて本作への想いを聞かれると「僕は舞台が大好きで、お客さまと一体になれる瞬間、物語の一つひとつに一喜一憂できる感情を、すごく大事にしたいと思っています。僕が今まで培ってきた思い、感情とかを、演出の末原さん、脚本のかが屋さん、そして頼りになる大人たちとともに作り上げてきました。さらに最高のキャストがそれぞれの持ち味を生かしてくれtましたので、手放しで褒められる作品になればいいなと思っています。この作品がたくさんの方に愛される作品になるよう僕自身も尽力していきたいと思いますので、最後までよろしくお願いいたします」と語った。

そして末原は、本作の演出について「全員が初めましてだったので、ワークショップ的なこととか、どういう演劇をやってきたのかというすり合わせから始めたんですが、とにかく、全員が力を合わせて一つのことを作り上げるということに命をかけたところがありました。全員が年がら年中、色々な舞台に出ていて、これから先も出る中で、『この一本が特別だ』と自分たちが思えるものを作ろうというのが僕たちの走り出しでした。今日が楽しいはもちろんですが、劇場を出た後も観てくださった方の宝物になるようにという共通の目的で走ってまいりました。初日が楽しみです」とその思いを明かした。