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蓬莱竜太×日澤雄介で名作『まほろば』再び!出演に高橋惠子、早霧せいな

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2019年4月に東京と大阪にて上演される『まほろば』より、その全キャストが発表された。本作は、蓬莱竜太の戯曲で2008年に初演(2012年に再演)され、第53回岸田國士戯曲賞を受賞。軽妙でテンポの良い女たちの会話の深層に「妊娠」「家」「血脈」という奥深いテーマが潜ませ、高い評価を得た。今回、演出を劇団チョコレートケーキの日澤雄介が手掛け、新たなアプローチで再び上演される。

出演者には、高橋惠子、早霧せいな、中村ゆり、生越千晴、安生悠璃菜・八代田悠花(Wキャスト)、三田和代が名を連ねた。

【あらすじ】
とある田舎町。祭囃子が聞こえる中、宴会の準備をする母・ヒロコ(高橋)。長女・ミドリ(早霧)は東京に出ていき仕事を理由に結婚をせず、次女・キョウコ(中村)は父親不明の娘・ユリア(生越)を出産し、今もこの家に住み着いている。かつて地元の名家として知られた藤木家は男の跡取りもなく、ヒロコは娘たちに苛立っていた。

そんなある日ミドリが突然帰ってくる。さらにユリアまでもが前触れもなく現れる。祖母・タマエ(三田)、見知らぬ近所の子ども・マオ(安生・八代田)も加わり、女たちの赤裸々な会話が進む中、ミドリから衝撃的な告白が―。

以下、蓬莱、日澤、出演者の各コメントを紹介。

◆蓬莱竜太(作)
男所帯の劇団で執筆している僕が、初めて女性だけの芝居を描いた作品である。「妊娠」という女性ならではのテーマが話の中心にはあるが、描きたかったのは性別ではなく人間の姿だ。僕にとって色々な扉を開いてくれた作品な気がしている。劇場の外で女性のお客様に「女の人生は閉経してからなんですよ」と笑顔で言われたことを今でも忘れない。もう10年ほど前の作品なので少し照れくさい気もするが、演出、役者も一新されているわけで、新作を観るような楽しさで劇場に向かいたいと思う。

◆日澤雄介(演出)
名作と呼ばれる戯曲は、色褪せることなくその時代を映し出します。蓬莱竜太氏の『まほろば』は、間違いなく名作と呼ばれる戯曲の一つであり、平成という時代とその時代に生きる女性を色濃く映し出しました。『まほろば』初演から10年、世の中の移り変わりと共に様々なものが形を変えてしまいました。良いにせよ悪いにせよ、その変化に目を向けつつ演出したいと思っております。そして新しい時代の始まるこの年に、それでも変わらない何かを探します。

◆高橋惠子(母・ヒロコ役)
4世代に渡る女性だけの話ということに加え、長崎弁の台詞の言い回しがどんな独特な雰囲気になるのか今からとても楽しみにしています。共演者の方々も初めてご一緒する方がほとんどなので新鮮な気持ちで挑みたいと思っております。
(役について)嫋やかで芯も強く、でも前向きで明るい部分もある女性で昔の日本の母をイメージさせるような印象を持ちました。

◆早霧せいな(長女・ミドリ役)
私自身、ずっと憧れていたストレートプレイへ初挑戦です。しかも脚本が最高におもしろい!ストレートプレイだからこそ、お客様には誤魔化しのきかないありのままが伝わると思います。初挑戦だからこそ怖いものはない!世代の違う6人の女性達で創る舞台。皆さんからたくさん学んで吸収して体当たりで演じたいと思います。どんなお稽古、本番になるのか想像するだけで楽しみで仕方ありません。
(役について)今の等身大の自分を投影できる役!それが第一印象です。なにせ共通点が多い!実家が長崎で長崎弁を話す。東京で働いている。長女であり、妹がいる。などなど。女性がかかえるナイーブな問題をウィットに富んだ形で表現できる役です。

◆中村ゆり(次女・キョウコ役)
蓬莱さんの書かれる脚本、演劇は、人の覗かれたくない暗部や、隠しておきたい現実的な部分を絶妙にえぐる鋭さがあるのに、最後にはそれぞれの人間みんなが美しく愛しい者として見えるような、不思議な力があるといつも感じております。今回は女性だけが出演者のお芝居です。女性の持つ、逞しさ、脆さ、強かさ、儚さ、様々な側面を、これだけ個性の違う魅力的な女優さんたちと、日本演劇界を背負う、才能ある日澤さんの元で、どんなものが生み出されるのか、非常に楽しみにしています。
(役について)家族の中でも若い頃から奔放で、恋多き女で、問題児ではあったとは思いますが、その分真っ直ぐで、その時々の愛情深さは持っているし、好きなようにやっているように見えて周りをハラハラさせるけれど、実は家族のバランスを取っているような、破天荒だけど繊細な人だと感じています。

◆生越千晴(孫娘・ユリア役)
初めて戯曲を買ったのは「まほろば」でした。戯曲のパワーが物凄く、文字で力強さを感じたのは初めてで衝撃を受けました。その作品に参加できることが夢のようで心から嬉しく、不安もありますが楽しみです。そして女性だらけの戯曲も初めてで、さらに四世代に渡る女たち。この歳になり、女とは色々ある、めんどくささやおもしろさも感じてきた今、日澤さんのもと、幅広い年代の皆さんとどんな芝居を作り上げられるか、今からすごく楽しみです。
(役について)私はユリアを演じます。第一印象はまだ20歳と若く、少し複雑な家庭に育ちつつも、自分の言葉を持ち、しっかり考え、判断することができる芯のある子だと思いました。どんな状況にあれど、20歳ならではのあどけなさや無垢さみたいなものを26歳の私がどう演じられるか課題な気がしています・・・。そしてこの家族自体、どんな家庭なのか、母親キョウコとの関係、いろいろ皆さんと稽古で埋めていけるのが楽しみです。

◆三田和代(祖母・タマエ役)
長く生きていると、ワッ!生きていて良かったと思うことが時々あります。今回は、その最たるケース。日本演劇界トップの劇作家、蓬莱竜太氏の出世作。人気ナンバーワンの劇団チョコレートケーキの演出家、日澤雄介氏の演出。エネルギッシュな俳優陣。このチームに参加できるなんて夢のようです。素敵な出会いの予感がします。皆様の足を引っ張らぬよう、そして、まだ見たことのない新しい自分に出会えればと期待しています。
(役について)「神出鬼没、本気か冗談か、何だかトボケたお婆さん」。タマエは、一見するとそう見えますが、実は、経験をたくさん積んだからといって、生きる術がそう簡単にわかるものではないことを、彼女は熟知しています。そうです、彼女もまた、ハテナしながら、今を、懸命に生きている、現役バリバリの女性の一人だと私は感じています。家族を思いやる気持ちを、かるく、あかるく、あたたかく、演じられればと願っています。

『まほろば』は、2019年4月5日(金)から4月21日(日)まで東京・東京芸術劇場シアターイーストにて、4月23日(火)・4月24日(水)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演される。チケットは、3月2日(土)より一般発売開始。

【公式HP】http://www.umegei.com/mahoroba/
【公式Ttwitter】https://twitter.com/mahoroba_2019

(文/エンタステージ編集部)

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