戦後70周年…実話をもとに描かれた舞台『南の島に雪が降る』上演決定


黒澤明監督の「七人の侍」をはじめ、小津安二郎監督作品など数々の名作映画に出演した俳優・加東大介が自らの従軍体験をもとにして書いた小説『南の島に雪が降る』が舞台化され、2015年8月6日(木)から、東京・浅草公会堂を皮きりに、名古屋、福岡、大阪で上演される。戦争を題材にした舞台でありながら爆撃や空襲といった戦争シーンはなく、笑いと涙を織り交ぜて懸命に生きようとする男たちの生き様を描くことで平和の尊さを訴える作品だ。

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太平洋戦争末期、戦況が悪化していくばかりの南方ニューギニアの首都マノクワリ。内地で役者をしていた加東軍曹がこの地に従軍していたことから、兵士の士気高揚、生きる意欲紅葉のために演劇慰問部隊が作られた。ジャングルの真ん中に舞台が設置され、第1回目の公演からたちまち好評となる。舞台の上には、もう見ることができないと諦めていた日本の風景が再現され、戦地の人々に希望を与えるようになっていった。ある日、瀕死の兵士が「故郷東北の雪が見たい」とつぶやき…。

本作は、1961年に書籍として出版し、同年に映画化され、加東自身が自らの役で出演して大好評を博した。また、渥美清や桂小金治、森繁久彌、フランキー堺など日本を代表する喜劇人・映画人もこぞって出演したことでも話題となった。その後も度々、映画やドラマ化されてきた作品である。

今回の舞台版は、福岡・博多座で今年上演され大好評のうちに幕を下ろした『めんたいぴりり』の脚本も手掛けた中島淳彦が脚本と演出を手掛ける。主な出演者は、柳家花緑、大和悠河、川﨑麻世、松村雄基柄本時生、佐藤正宏、酒井敏也、冨家規政、佐々木勝彦、門戸竜二、室龍規、笠原浩夫、平田裕一郎、丸山厚人、西条美咲、ほか。

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『南の島に雪が降る』は、2015年8月6日(木)から8月9日(日)まで、東京・浅草公会堂で上演。その他の公演日程は以下のとおり。
名古屋公演 8月14日(金)~8月23日(日) 中日劇場
福岡公演  8月25日(火) キャナルシティ劇場
大阪公演  8月27日(木) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

チケットぴあ
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