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舞台『ピカソとアインシュタイン』三浦翔平インタビュー「正解はないので、信じて進む」

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2019年4月から上演される舞台『ピカソとアインシュタイン~星降る夜の奇跡~』。本作は、映画俳優でコメディアンのスティーヴ・マーティンによる作品で、同時代を生きながら、実際に出会うことのなかったピカソとアインシュタインが「もし、出会っていたら?」という物語。パリ・モンマルトルに現存するバー「ラパン・アジール」を舞台に、才能、閃き、恋、友情、嫉妬、未来への予見など、そこに集う人々の人間模様を、ファンタジック・コメディとして仕上げている。

日本では1997年と2000年に岡本健一と川平慈英で『ラパン・アジールに来たピカソ』として初上演。約19年ぶりとなる今回は、岡本と川平に加え、三浦翔平と村井良大を迎えてのWキャストで上演される。「ROSEチーム」では、ピカソ役を岡本、アインシュタイン役を川平、シュメンディマン役を村井、訪問者役を三浦、「BLUEチーム」では、ピカソ役を三浦、アインシュタイン役を村井、シュメンディマン役を川平、訪問者役を岡本と、2チーム4人の俳優がスイッチキャストとして演じる。

公演に向け、ビジュアル撮影時に、村井と三浦にインタビュー。第1弾では、三浦に作品に対する印象や演じる役についての考えなどを語ってもらった。

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――19年ぶりの上演という作品に出演が決まった時の心境はどうでしたか?

まず単純に「どんな話なんだろう?」と興味が湧きました。それから、僕を含めて4人が一人二役ということなので、難しさがある分、演じるのはおもしろそうだなとも感じていました。また、この作品をこの時代に上演するということにも意味があると思うので、以前の公演を観た人たちはもちろんのこと、これから初めて観るという人たちにも気になるような作品にしなければいけないなと。
物語の舞台は1904年ですから、ピカソ自身にとっては「青の時代」から「バラ色の時代」と呼ばれる作風になっていく時です。そういうピカソ自身の変わり目と、今、時代として大きな変化を迎えている日本が、変化という点で重なって見えて、縁みたいなものを感じましたね。

――ファンタジック・コメディとうたう作品ですが、台本を読んだ印象は?

アメリカの笑いと日本の笑いというのは絶対的に異なるものなので、そこをコメディとしてどう日本でやるのか、そこは一つ、不安ではありますね。そもそも、空想上の話じゃないですか。本来、出会っていないピカソとアインシュタインが出会ったらどうなるのかという空想のお話を、コメディタッチでやるということなので、演じる上ではとても難しそうではあります。

――コメディと言ってもスラップスティックな笑いの作品ではないですからね。

一人の天才と言われる人間と、もう一人の天才と言われる人間が日常でたまたま出会った時に、その日常会話がなんとなくクスっと笑える話だったらいいなと思いますね。

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――ピカソについてどう思いますか?

実在した方ですから、とにかく調べるところから始めないといけないなと思っています。広く知られた存在ですから、人々が思い込んでいるイメージというものもありますよね。でもきっと、実際は違っていたという部分も多いはず。だからこそ、きっちり取材をして、自分なりの観点と一般的なイメージを照らし合わせて、作り上げていかなければと思っています。正解はないので、信じて進んで行くしかないですね。

――今回はWキャストで、しかもスイッチキャストという試みでの上演となっていますが、その点については?

一歩引いた視点では、すごく楽しみでおもしろそうです。でも、実際に稽古に入ったらどうなるんだろうという不安もあります(笑)。経験という意味では、岡本さんと川平さんには敵わないので、お二人と同じようにやってもダメですし、まったく違うというのも、それはそれでどうなんだろう?となりますしね。皆さんとコミュニケーションを取りながら、稽古を通して自分らしさも入れつつ、本来のスティーヴ・マーティンの本に寄り添うことを忘れずにいきたいですね。

――共演者の皆さんの印象を教えていただけますか?

村井さんとは、先ほど初めてお会いして、少し自己紹介をさせていただきました。お会いする前に、彼のプロフィールなどを拝見させていただいたんですが、いろんな舞台に出演されていて場数も踏んでいる方ですね。そして、同い年なんですよね。仲良くできたらいいなと思います。
岡本さんと川平さんとも初共演です。岡本さんとは、『メタルマクベス』disc2を拝見させていただいた時にご挨拶だけさせてもらったんです。その時は、まだこの作品への出演が決まっていない状態だったので、普通にお話しただけなんですが。その時の衣裳がメタルでロックな騎士だったということもあり、カッコいい方だなと思いましたね。川平さんとはまだお会いしたことがないんですが・・・川平さんというと楽天カードマンのイメージが強すぎて(笑)。アインシュタインは寡黙な天才というイメージですけど、川平さんは明るそうなイメージなので、あえて抑えるのか、それともそこを無視するのか、どう演じられるのか今から楽しみです。

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――これまで三浦さんは『SAMURAI 7』『髑髏城の七人 season月 上弦の月』といった時代劇テイストの舞台に出演されてきましたが、本作は1904年のパリを舞台とした海外戯曲ということで、その違いに何か感じることはありますか?

海外戯曲というものにすごく興味がありまして、やってみたいという思いがずっとあったんですが、実際に直面してみると難しさも感じます。物語の舞台が日本というだけで、ある程度は知識もあるし、その時代の風景や背景もなんとなく分かっているし、もっと情報がほしければいくらでも出てくる。でも海外の場合は、その当時にまず何があった時代なのかってところから調べなきゃいけないですし。1904年というと、第一次世界大戦よりも前ですからね。日本人として受ける印象や想いなど、そういうところからも考えていかなければならないでしょうね。

――ピカソ役を演じられますが、ご自身の絵の腕前は?

僕・・・まったく絵心がなくて(笑)。どちらかというアートの人ではなくて、体を動かす方の人です。感性派よりも肉体派、と言ったらいいんでしょうか。だから、この作品でピカソを演じることで、新しいことが身につけばいいなと思っています。
だけど、どうにも絵の良さが分からないんですよ・・・(笑)。絵画って、とんでもない値段がついているありますよね。その値段は、本当にその絵の良さの値段なのか、作者が有名だから買う人が値をつけているのか。まずは絵画というものの良さを理解したいです(笑)。

――1904年のピカソだと、まだ普通の絵画のタッチですよね。

色々な角度の視点で描くキュビスムの前ですよね。1904年の頃は、デッサンとかも普通の絵で、『アヴィニョンの娘たち』から独特のキュビスムのタッチになってきている・・・そういうところも、なぜそうなっていったのかを考えないといけないんですよね。でも、まずはピカソの絵の良さを理解しないといけないですね(笑)。最初は、ピカソ自身に寄り添うところから始めていこうかなと思います。

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――最後に見に来て下さるお客様にメッセージをお願いいたします。

ファンタジック・コメディということで、まずはお客さんに楽しんでもらえるものにすることが一番に、作品づくりをしていきたいと思います。もちろん、お客さんがこの作品を観ることによっていろんなことを知ってもらえると僕としても嬉しいですし、「楽しかったね」と言って帰っていただければと思っています。楽しみに待っていてください。

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◆公演情報
舞台『ピカソとアインシュタイン~星降る夜の奇跡~』
【東京公演】4月25日(木)~5月9日(木) 東京・よみうり大手町ホール
【大阪公演】5月12日(日) 大阪・森ノ宮ピロティホール

【作】スティーヴ・マーティン
【演出】ランダル・アーニー
【翻訳】香坂隆史

ピカソ:岡本健一、三浦翔平
アインシュタイン:川平慈英、村井良大
シュザンヌ・伯爵夫人・バーの客:水上京香
サゴ:吉見一豊
フレディ:間宮啓行
ジェルメーヌ:香寿たつき
ギャストン:松澤一之
シュメンディマン:村井良大、川平慈英
未来からの訪問者:三浦翔平、岡本健一

【ROSE配役】ピカソ:岡本健一、アインシュタイン:川平慈英、シュメンディマン:村井良大、訪問者:三浦翔平
【BLUE配役】ピカソ:三浦翔平、アインシュタイン:村井良大、シュメンディマン:川平慈英、訪問者:岡本健一
※ピカソ、アインシュタイン、シュメンディマン、訪問者がWキャスト、他のキャストはROSE・BLUEとも同じ配役

            

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