2018年6月2日(土)に、東京・明治座にて舞台『刀剣乱舞』悲伝 結いの目の不如帰が開幕した。初日前日には公開ゲネプロと囲み会見が行われ、出演する鈴木拡樹、荒牧慶彦、三津谷亮、椎名鯛造、和田雅成、和田琢磨、健人、東啓介、川上将大、前山剛久、加藤将、玉城裕規が登壇し、意気込みを語った。
第1弾となった「虚伝 燃ゆる本能寺」から、「虚伝 燃ゆる本能寺~再演~」、「義伝 暁の独眼竜」、「外伝 此の夜らの小田原」、「ジョ伝 三つら星刀語り」と物語を紡いできた「刀ステ」シリーズ。
まず、三日月宗近役の鈴木は「長い戦いをしてきたことが、すごくわかりやすく作品になっています」と前置きをした上で、「この作品は、初演から積み重ねてきた“結び”の作品になると考えています。シリーズ通してご覧いただいている方には、結びの作品として楽しんでいただきたいですし、今作から観る方には、前の作品が気になってしょうがない、そんな風に思ってもらえる作品を目指して、がんばっていきたいと思います」と語った。
「刀ステ」シリーズすべての作品に出演している山姥切国広役の荒牧も「すべての物語を体感した者として、そしてこの舞台『刀剣乱舞』の本丸の近侍として、今まで登場した刀剣男士たちの思いをすべて背負って、今作品にぶつけたいと思います。拡樹くんの言葉にもありましたが、この作品はある意味集大成。ぜひ、期待中の期待中の期待を抱いてお越しください」と続く。
骨喰藤四郎役の三津谷は、本作からの出演。「「2.5次元作品に限らずですが、観に来てくださったお客様のお時間、その人の人生をいただいているので、1ミリでも心を動かせるようにがんばっていきたいと思います。劇場でお待ちしております」と真摯な姿勢を見せた。
続いて、「虚伝 燃ゆる本能寺~再演~」以来の出演となる椎名は「『虚伝』の時はワガママを言って、いろんな刀剣男士に迷惑をかけていた不動行光くんが、今回どうなっているのか。ぜひ、楽しみにしていただければと思います。とても期待されている作品ですので、大千秋楽まで1秒も気を抜かず、真剣にこの作品に取り組みたいと思います」とコメント。
前作「ジョ伝 三つら星刀語り」で大きな変化を見せた、へし切長谷部役の和田雅成は「この物語は、有る種、僕たちが“辿り着きたかった場所”なのかなと思っています。最後まで皆で戦い続けられるようにしっかり準備して、成長した姿をお見せできるように」と誓う。
歌仙兼定役の和田琢磨は、自身の演じる刀剣男士の出自に触れながら「『義伝』以来、約1年ぶりの出陣となりますが、細川家に縁のある刀を代表して、お小夜(小夜左文字)の分も、舞台『刀剣乱舞』の世界を精一杯生き抜きたいと思います」と意気込んだ。
「虚伝~再演~」、「義伝」に出演してきた鶴丸国永役の健人も「この舞台『刀剣乱舞』の本丸の鶴丸国永として培ってきたものを全力で出して、鶴丸らしく驚きを求めてがんばっていきます」とアピール。
そして、「虚伝」、「虚伝~再演~」、「義伝」に続いての登場となる燭台切光忠役の東は「自分が帰ってくることで、この本丸で何を、どう与えられるのか。皆様にどんな想いを与えられるのか。それを考えながら、稽古をしてきました。必ず素敵なものを届けますので、ぜひ生で僕らを感じていただければなと思います」と並々ならぬ想いをのぞかせた。
そして、本作が初登場となる刀剣男士は、大般若長光、鶯丸、大包平、小烏丸の四振り。
大般若長光役の川上は「新しい刀剣男士として参加させていただくのですが、末満さんをはじめ、先輩方、スタッフの皆さん、このカンパニーが培ってきたものを大切に、戦い続ける座組の一員として、全公演全力でがんばります」と、リスペクトをあらわに。
鶯丸役の前山と大包平役の加藤は、同じ古備前派の刀工による太刀として揃って出演。前山は、以前、観客として「刀ステ」を観ていたことを明かしつつ、「今、ここに鶯丸として立てることをとても光栄に思います。大包平とコンビで、しっかりがんばっていくので、応援よろしくお願いします。観てくださる皆さんが心から楽しめるように、ただただ、ひたすらがんばります」と挨拶。
加藤も「大包平の真っ直ぐさ、元気さ、全力さがすべて伝わるように演じていきたいと思います。鶯丸と大包平が登場することによって、どうなるのか!ぜひ皆さん、楽しみにしていてください!!劇場や、ライブ・ビューイングでお待ちしています!!」と勢いよく呼びかけた。
そして、小烏丸役の玉城は「『刀剣乱舞』という世界にある刀剣と、そこに生きている人の想いをお客様に届けられたら。この作品に出る意味や、この『悲伝』の世界で生きるということをしっかり考え、きちんと気持ちを持って、お客様の前に立ちその心を動かせたらと思います」と、心境を吐露した。
最後に、鈴木は「個人の意見になってしまうかもしれませんが、刀剣男士は、皆さんへ明日につながる活力を与えられる力を持っているものだと思います。今作のタイトルは『悲伝』ですが、あたたかい気持ちも乗せて、そういう明日への活力となるような舞台を届けたいと思っています。劇場と、ライブ・ビューイングの会場でお待ちしています」と会見を結んだ。
本丸に集う多くの刀剣男士の姿が、ここまで彼らが戦い続けてきた痕跡を物語っていた。
『悲伝』は、戦い続ける彼らが、永禄八年、永禄の変へと出陣することから動き出す。戦国の世では、室町幕府十三代・征夷大将軍である足利義輝が、最後の時を迎えようとしていた。一方、刀剣男士たちによる歴史を守る戦いは、激化の一途を辿っていた。終わりの見えない戦いの中で、徐々に疲労の色を濃くしていく刀剣男士たち。そんな彼らの出陣先に、ある時から“正体不明の敵”が現れる・・・。
足利義輝役の中河内雅貴、そして“鵺と呼ばれる”役を演じる碓井将大が刀剣男士たちとどう関わっていくのか。
本作の初日となる6月2日(土)の昼・夜公演では、初日にライブ中継を行うという、新たな試みも行われており、通常よりも多くの人たちがこの物語の“結び”に立ち会うこととなる。
まさに、集大成。
これもきっと、歴史の一部となるに違いない。
舞台『刀剣乱舞』悲伝 結いの目の不如帰は、明治座特別公演を6月2日(土)から6月6日(水)まで上演。その後、京都、福岡、東京凱旋公演を行う。上演時間は、約3時間30分を予定(休憩15分を含む)。
【東京公演(明治座特別公演)】6月2日(土)~6月6日(水) 明治座
【京都公演】6月14日(木)~7月1日(日) 京都劇場
【福岡公演】7月4日(水)~7月6日(金) 北九州ソレイユホール
【東京凱旋公演】
7月19日(木)~7月22日(日) 日本青年館ホール
7月25日(水)~7月29日(日) 天王洲 銀河劇場
また、大千秋楽となる7月29日(日)17:30公演に全国劇場147館でライブ・ビューイングが開催されるほか、10月31日(水)には本作のBlue-ray&DVDの発売も決定している。詳細は、以下のとおり。
◆舞台『刀剣乱舞』悲伝 結いの目の不如帰 ライブ・ビューイング概要
【日時】7月29日(日)17:30開演
【料金】3,600円(税込)
※一部の映画館では特別シートなどで別途料金が加算
【劇場】全国劇場147館
http://www.toho.co.jp/theater/ve/toukenranbu-lv2018/
【チケット取扱】チケットぴあ
http://w.pia.jp/t/toukenranbu-lv/ ※PC・MB共通
・先行プレリザーブ(先行抽選販売受付)
5月26日(土)11:00~6月10日(日)23:59
インターネット購入URL:http://w.pia.jp/t/toukenranbu-lv/ ※PC・MB共通
・チケットぴあ一般販売
6月27日(水)10:00~7月25日(水)23:59
インターネット購入URL:http://w.pia.jp/t/toukenranbu-lv/ ※PC・MB共通
・店頭直接購入:チケットぴあ店舗/セブン-イレブン・ファミリーマート・サークルKサンクス
※残席がある場合のみ、7月26日(木)24:00以降、劇場のオンラインおよび劇場窓口にて販売
※販売時間は劇場により異なる場合あり
◆舞台『刀剣乱舞』悲伝 結いの目の不如帰 Blue-ray&DVD
【発売日】10月31日(水)
【価格】Blue-ray:11,800円+税、DVD:10,800円+税
【仕様】3枚組
【封入特典】ブックレット(カラー)
【特典映像】バックステージ映像、大千秋楽カーテンコール、全景映像(明治座)などを予定
【初回限定特典】初回数量限定特別パッケージ
【会場限定予約特典】Blue-ray&DVD発売記念イベント参加抽選申込券、撮り下ろし舞台写真6枚セット
※商品仕様、特典内容は予告なく変更になる場合あり
【公式サイト】http://www.toho.co.jp/theater/ve/toukenranbu-lv2018/
(C)舞台『刀剣乱舞』製作委員会
(取材・文・撮影/エンタステージ編集部)