2016年5月に、東京・あうるすぽっとで『絵本合法衢EHON GAPPO GA TSUJI』が上演される。大南北ともよばれ江戸後期に活躍した歌舞伎狂言作者、四世鶴屋南北の傑作仇討狂言を原作に、花組芝居の加納幸和が脚本を描き下ろし、劇団鹿殺しの丸尾丸一郎が演出を手がける。原作の台詞を活かすというチャレンジと共に、演出に新たなアレンジを加えるという意欲作だ。
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出演は、桑野晃輔、鳥越裕貴、佐藤流司、小野一貴、井之脇海、板垣雄亮(客演)、大川敦司、土屋神葉、宮下浩行、中島幸一。登場人物のほとんどが極悪人というこの難作の中で、男と女・善と悪、1人複数役の演じ分けるという。
【あらすじ】
大名多賀百万石の分家にあたる左枝大学之助は、本家横領を企みお家の「重宝・霊亀の香炉」を盗み取る。悪事を重ねる大学之助を諌めた本家の重臣・高橋瀬左衛門をも騙し討ちにし、駆け付けた瀬左衛門の弟弥十郎にも平然と嘘を語り罪を逃れる。しかし、大学之助の様子に弥十郎は兄の死に不審を抱く。
そんな折、ふとしたことで「霊亀の香炉」が、瀬左衛門の実弟・道具屋与兵衛の手に入る。大学之助配下の太平次は、蛇遣いのうんざりお松の力を借りて香炉を奪い取ろうする。しかし企みは失敗、太平次は毒酒で道具屋の女将を殺し金を奪い、さらにはつきまとうお松も煩わしくなり手にかける。
その後も次々と関わる者を手にかけてゆく大学之助と太平次、そして仇討を果たすべく追う弥十郎と与兵衛兄弟の行く末は・・・。
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現在、Youtube上では凛々しい紋付き袴姿のキャストビジュアルに、印象的な台詞が浮かぶプロモーション動画も公開中。『絵本合法衢EHON GAPPO GA TSUJI 』は、2016年5月11日(水)から5月15日(日)まで東京・あうるすぽっとにて上演される。チケットは、3月19日(土)より一般発売開始。