「忍ミュ」第10弾に向け~湯本健一×渡辺和貴インタビュー「忍術学園に登校するような気持ちで来てください!」

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2019年5月10日(金)に開幕した、ミュージカル『忍たま乱太郎』第10弾 これぞ忍者の大運動会だ!。忍術学園の運動会の名の下に一年生、四年生、五年生、六年生が顔を揃え、敵役のドクタケも乱入、さらに新たな敵も・・・と波乱万丈な展開が待ち受ける第10弾に向け、エンタステージでは、六年生の「組ごと」のインタビューを実施。

今回は、い組の立花仙蔵役の湯本健一(新キャスト)と、同じくい組の潮江文次郎役の渡辺和貴に、本作にかける思いや見どころなどを語ってもらった。(※稽古期間に取材を行ったため、稽古場でのエピソードも併せてお届けします!)

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――今回、10年目にして令和1発目の忍ミュという記念すべき作品ですが、出演が決まった際の心境を教えてください。

渡辺:僕は以前にも忍ミュに出演させていただいたのですが、またここに戻ってこられて、なおかつ第10弾という記念すべき公演に参加させてもらえることが本当に嬉しかったです。自分が出演する前も忍ミュを観ていて、自分の出演以降も気になってずっと観ていたので、そこにまた戻らせていただけるのも光栄です。それと、同時に、楽しみや責任など様々な心境が重なってきていますね(笑)。とにかくお客様に喜んでもらえることを大事に考えています。

湯本:僕は、オーディションの結果をマネージャーから教えてもらったんですが、いろんなオーディションに合格できないことが続いていて、やっと受かったのがこの忍ミュだったんです。だから、決まった瞬間は嬉しさだけじゃなくて、安心して床に崩れ落ちて、放心状態みたいになっていました。

――渡辺さんは第4弾&第5弾の以来の出演となりますが、今作は第7弾以来となる六年生の全員集合ということで、そこにかける思いを教えてください。

渡辺:自身の出演したシリーズ以外も観させていただいていて、やっぱり忍ミュの世界観がすごく好きなんだと感じていました。だけど、六年生が出ていなかったり、出ていても一部のメンバーだけだったりというところで、少し寂しい部分もありました。今回はまた六年生がメインになりますし、さらに自分も出られるという部分で嬉しい気持ちもありますが、五年生がつないでくれたものですので、ここでまたがんばって、新たな作品につなげていけたらいいなと思います。

――湯本さんは忍ミュに初参加となりますが、忍ミュとして久しぶりの六年生の全員集合という作品に出演することについてどう感じていますか?

湯本:四年生、五年生、六年生の全員が集まるというのは今回が初めてなんですよね。今までの公演の空気感を僕は体験していないのですが、やっぱりキャストが多いということはそれだけ、委員会ごと、クラスごと、学年ごとでいろいろと描けるところが多いんじゃないかなと思います。

――渡辺さんから過去の公演の雰囲気などを教えてもらうことなどありましたか?

湯本:立ち回りの多さとか、歌の雰囲気についてお伺いすると「第5弾から何年もたっているからなぁ・・・」と、言われてしまいまして・・・。

渡辺:おい!(笑)

湯本:すみません、今のはウソです(笑)。いろんなお話を聞かせてもらいました。

渡辺:でも、過去がどうこうとかよりも、新しいキャストの方には、今回をフレッシュに思いっきりがんばってもらいたいですよね。

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――六年のい組という同室として、お互いの印象はどうですか?

渡辺:共通の知り合いが多いというのもあって、今回が初めてという感じがあんまりないんですよ。僕のほうが年上ですが、あんまり年齢差も感じてないんです。この前、一緒にお寿司を食べに行ったんですけど、「結構食べるんだなぁ・・・」という印象です(笑)。

湯本:終電ギリギリまで、ひたすら食べていました(笑)。

渡辺:お酒も飲まずにね(笑)。話題もまったく尽きることなく話せるので、接しやすくて良かったです。

湯本:僕は共通の知り合いの方から、渡辺さんについて「めちゃくちゃ優しいよ!」「めちゃくちゃいい人だし、気配りできる人だよ」と良いことばかりをひたすら聞いていたんです。それで、実際にあったら本当に優しい人でした。

渡辺:今のは絶対書いておいてくださいね(笑)!そうなんです。優しいんですよ~。

湯本:僕は普段の会話の中などで“おもしろいこと”を言ったりするのが苦手なんですが、そういうのも計算しているとかじゃなくてナチュラルに振ってくれたり、フォローしてくれたり、拾ってくれたりしてくれるんです。

渡辺:今回のカンパニーには今まで続投してきたキャストをはじめ、新キャストや、五年生も四年生、僕みたいに帰ってきた人もいますし、年齢や経験がみんなバラバラなんですけど、全員がうまく一つになって同じ学園で過ごしているみたいな感じがして、毎日が楽しいです。

湯本:稽古場は本当に楽しいですね。

――その稽古場についてですが、お二人ともTwitterで「い組は早くから来て練習していて、真面目か!」とつぶやかれていましたね(笑)。

湯本:ありましたね(笑)。

渡辺:あの時は、僕ら二人が早く来て練習しようと打ち合わせをしていたんですけど、五年生のい組とかはたまたま早く来ていたんですよ。それで、い組は本当に優秀だねという話をしていたんです。

湯本:ダンスの練習を渡辺さんから「ちょっと早く来てやらない?」と言われて早くに行ったら、なぜか知らないけど他のい組もいたんです。い組は心がつながっているなと思いました(笑)。

――本作はどんなところが見どころになりそうですか?

湯本:自分は、立ち回りのがんばりを見ていただきたいですね。それと、小平太の「あちゃー!」という台詞のシーンがあるんですけど、そこは見てのお楽しみです(笑)。ほかには、仙蔵が四年生の喜八郎(大谷誠)と一年生のきり丸(川尻拓弥/室伏佑哉)を相手にした時の、後輩に対してナチュラルに引っ張っていく先輩らしさを見ることもできると思います。

渡辺:僕が出ているシーンはたまたまなんですけど、すべて四年生が出ているんですよ。同じ会計委員会に所属する四年生の三木ヱ門(三井淳平)と行動を一緒にしているので、三木ヱ門との関係性に注目してほしいです。それと、今回は小平太(木村優良)と二人で行動することが続くんです。文次郎と小平太の組み合わせがまた新鮮で、そこに滝夜叉丸もいるんですけど、その4人との関係性が楽しいですね。

――今回は、“委員会対抗の大運動会”ということで、六年生が委員長としてみんなを引っ張るなど学年を超えての絡みがあると思いますが、その点についてどんなおもしろさがありますか?

渡辺:僕らの組に関しては小平太と滝夜叉丸(樋口裕太)の体育委員会と、僕が演じる文次郎と三木ヱ門の会計委員会がペアなんですけど、お互い後輩への接し方が全然違うんです。そこがおもしろいんじゃないかなと思います。文次郎もキャラ的に熱血で、小平太も野生児みたいに暴れまわるタイプなんですけど、その二人が後輩を連れて、いろんなストーリーを巻き起こすんです。それぞれ後輩に対してのリアクションやアプローチが全然違うので、そこが見どころですね。

湯本:仙蔵は喜八郎だけでなく、長次(新井雄也)ときり丸の4人で行動することが多いんですけど、仙蔵と喜八郎が舞台上で一緒になるのは久しぶりなんですよね。台詞以外のところでも舞台上で一緒の時間が多いので、仙蔵と喜八郎とのナチュラルな関係や、二人の言葉に出さずとも分かり合える瞬間を表現できたらおもしろいなと思っています。それから、物語がクライマックスに向かっていくところで、仙蔵たち4人のところから話がガラッと変わって進むんです。その部分を濃く演じていけたらと思います。

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――製作発表会で、湯本さんは「作法委員の委員長として、四年生の綾部喜八郎と共に完璧な優勝を目指したい」とコメントしていましたが、今の段階で“完璧な優勝”は目指せそうですか?

湯本:野生児の小平太が身体能力を爆発させて、邪魔してこない限りは(笑)。そして舞台袖で、渡辺さんが「今日は俺に優勝させろ」と言って、プレッシャーを掛けてこなければ大丈夫ですね(笑)。

渡辺:(笑)。

――渡辺さんは、製作発表会で「熱く舞台上を暴れ回って、お客様に元気を与えられるように」とコメントしていましたが、今の段階でその熱量はどれくらいのものがありますか?

渡辺:そうですね。常に熱量はMAXでやるつもりではおります。ただ、そのMAXの持っていき方が、それぞれのシーンでちょっと違ったりしますね。三木ヱ門に対して怒ったり、小平太に対して怒ったりするだけでなく、へこんだり、暴れまわったり・・・。色々なMAXが今回は見られるじゃないかなと思います(笑)。それに、今回は小平太と性格が合うようで、合わないんです。小平太を演じる木村くんとはすごく気が合うんですが、舞台上では二人が一番暴れまわるタイプなんですよ。プライベートは二人とも控えめなのに(笑)。

湯本:本当にそうなんですよ。二人とも、みんなの会話を一歩引いたところで聞いて話をうまくまとめたり、ツッコミを入れたりと、いつもシーンを盛り上げてくれます。

――最後にファンの方へ、メッセージをお願いいたします。

湯本:観に来てくださったお客様が会場を出てからも、家に帰ってからも「忍たまの世界にいられたんだ!」とドキドキが止まらないような舞台を作っていけるように、一生懸命に稽古していきますので、楽しむ準備をしてご来場ください。

渡辺: 僕も久しぶりに忍術学園に登校することになるので、皆さんも忍たまの世界へ、忍術学園に登校するような気持ちで来ていただければと思います。また登校したいなと思ってもらえるような作品になるように僕たちはがんばっていますので、ぜひ楽しみにしていてください!

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◆公演情報
ミュージカル『忍たま乱太郎』第10弾~これぞ忍者の大運動会だ!~

【東京公演】5月10日(金)~5月26日(日) 東京ドームシティ シアターGロッソ
【大阪公演】5月31日(金)~6月2日(日) 森ノ宮ピロティホール
【愛知公演】6月8日(土)・6月9日(日) 春日井市民会館

【原作】尼子騒兵衛 著「落第忍者乱太郎」よりアニメーション「忍たま乱太郎」
【脚本・作詞・演出】竹本敏彰
【音楽監督・作曲・編曲】玉麻尚一
【振付】佐々木有子 RYOJI
【殺陣】高橋光
【殺陣監修】今井靖彦
【キャラクタービジュアルアドバイザー】馮啓孝

【出演】
湯本健一、渡辺和貴、新井雄也、木村優良、秋沢健太朗、反橋宗一郎
山木透、佐藤智広、栗原大河
樋口裕太、大谷誠、三井淳平、高畑岬
A(津山晄士朗、川尻拓弥、岡野凜音)
B(石川雄己、室伏佑哉、田中誠人)
秋山みり
幹山恭市、高橋光
小笠原竜哉、伊藤俊、石黒鉄二、来夢、開沼豊
当銀大輔、翁長卓
迫英雄、一洸、今井靖彦

【公式HP】http://www.musical-nintama.jp/
【Twitter】@myu_tama

© 尼子騒兵衛/NHK・NEP©ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会

(取材・文・撮影/櫻井宏充)

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この記事を書いた人

演劇、海外ドラマ、映画、音楽などをマルチに扱うエンタメライター。エンタステージ立ち上げからライターとして参加し、小劇場から大劇場のストレートプレイにミュージカル、2.5次元、海外戯曲など幅広いジャンルにおいて演劇作品の魅力を日々お伝えしています!

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