舞台『呪術廻戦』製作発表会レポート!佐藤流司「負の感情、劇場に持ってきてください。ふっ飛ばしますから」

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舞台『呪術廻戦』製作発表会レポート!佐藤流司「負の感情、劇場に持ってきてください。ふっ飛ばしますから」

2022年7月から8月にかけて上演される舞台『呪術廻戦』の製作発表会が、4月13日(水)に都内にて行われた。会見には、主演の佐藤流司をはじめ、泰江和明豊原江理佳和田雅成太田基裕藤田玲三浦涼介、演出・音楽の小林顕作、「週刊少年ジャンプ」(集英社)中野博之編集長が登壇し、公演への期待などを語った。

目次

製作発表会レポート

「呪術廻戦」は、2018年から「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)で連載されている芥見下々の大人気漫画。アニメ、劇場版などのメディアミックス展開でも人気を博し、注目を集め続けている。

会見では、まず「週刊少年ジャンプ」中野編集長が「本作は、連載スタート時にも私が記者会見を開いてその魅力をアピールするぐらい、編集部でも大きな期待を持ったタイトルでした。その期待どおり、漫画は多くの読者を獲得し、アニメ、劇場版へと広がっていきました。今、この最高の状況で次の“舞台”へと世界を広げられること、大変嬉しく思っています」と述べ、「キャラクターだけでなく、バトル描写も本作の大きな魅力です。それがどのように舞台で表現されていくのか。2.5次元化にぴったりな作品だと思います」と、舞台化への期待を寄せた。

続いて、演出と音楽を担当する小林は「とても人気のある作品に携わらせていただきとても光栄でございます。脚本を喜安浩平くんという素晴らしい方が書いてくださるし、このキャストの皆さんの顔ぶれを見て、(舞台化は)大丈夫だと思っていただけたのではないかと思うので、僕はそれに乗って一緒に楽しみたいなと思っております」と挨拶。

そして、主演として虎杖悠仁役を演じる佐藤は、「このような素晴らしい作品、大きな作品で主演を務めさせていただけること、光栄に思います。(虎杖は)身体能力の高い役でございますので、本番に向けて、今、私の身体の方も鋭意制作中ですので、どうぞご期待ください」と、力強く語った。

さらに「い・た・ど・り・ゆ・う・じ」と「さ・と・う・り・ゅ・う・じ」と名前の響きが似ていると言い、「出身が宮城県というのも一緒ですし、虎杖は身長が173cm、私は170cm、調子がいい時は171か172なので(和田の『調子って何?』というツッコミに『あんまり重力を感じてない時』と回答)。スタミナに関しても自信があります」と役へのシンパシーをビシバシ感じているようだ。

伏黒恵役の泰江は、小林と対面した際、「自分ができることを全部みせよう」と、アクロバット、ダンス、お芝居とすべてを披露し、どうしても演じたかった役を見事勝ち取ったという。「今こうしてここに立てていることに感謝しかありません。どういう舞台になるのか、本当に楽しみですし、カンパニーの皆さんと愛される作品にできたらと思います」と気合十分。

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釘崎野薔薇役の豊原も「野薔薇ちゃんと演じさせていただけると決まった時からずっと夢見心地です。また、アクションなども初めて挑戦させていただくことになるので、今から特訓しております。不安もありますが、私なりにすべて力に変えてこの役に挑戦したいと思っております」と意欲を示した。

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七海建人役の和田は「この作品に出られること、大変光栄に思います。よろしくお願いします」とシンプルに一言。また、「(七海建人のパン屋エピソードになぞらえて)僕、パンが好きなんですよ。あと、七海は身長が184cmで、僕は180cmなんですが、調子のいい時は181、182ぐらいになります!よく寝た日は本当に伸びるので、いっぱい寝て本番に臨みたいと思います(笑)」と佐藤の発言に被せ、笑いを誘った。

そして、呪霊・真人役を演じる太田は「真人は、人間の負の感情から生まれた呪霊ですが、皮肉にも“真の人”という字を書くところに、個人的にすでに奥行きを感じております。彼の哲学を感じながら僕自身を融合させ、共鳴しあって一つの役を作り上げていきたいです。この作品の素敵なスパイスになるよう、がんばります」と語った。

夏油傑役の藤田は、原作コミックスを全巻揃え、劇場版を観に何度も映画館に足を運んだほど「呪術廻戦」ファンだと告白。「もし舞台化するんだったら、自分に演じられる役はないかな・・・夏油なら・・・なんてずっと考えていたんです。なので、お話をいただいた時すぐに『夏油?!』と確認して『夏油だよ!』と言われた時は、思わず『やったー!』と喜びました(笑)。一原作ファンとして、夏油を愛して、皆さんに楽しんでいただけるように作り上げていきたいなと思っております」と、作品への愛を迸らせていた。

原作屈指の人気キャラクター・五条悟役を演じる三浦は「作品ファンの皆様と共に僕自身も『呪術廻戦』を愛し、五条悟を精一杯、心を込めて演じ精進して参りますので、よろしくお願いいたします」とコメントした。

製作発表会では、キービジュアルおよびキャラクタービジュアルも初披露された。原作の世界観をそのまま実写にしたような、まさに「2.5次元」という仕上がりだが、その裏には撮影時の相当なこだわりがあったようだ。

主演は佐藤流司!舞台『呪術廻戦』和田雅成、太田基裕、三浦涼介ら全キャスト発表

歩き出すような虎杖の姿を映すため、「歩き出す瞬間を100回くらいやりましたよ」と佐藤。また、制作陣から意見を求められた小林は「演出っぽく、周りを歪ませたりするのはどう?って言ったんです。・・・ちょっと周り歪んでますよね?」とアイデアが取り入れられたことを明かした。

ビジュアルの仕上がりについては、中野編集長も「多分、『呪術廻戦』がジャンプ紙面でアニメ化を発表した時の表紙をイメージしてくださったのかなと感じました。2.5次元と言いますが、限りなくリアルで、かっこいいとしか言いようがないです」と大絶賛。

衣裳もこだわりが強く、生地の色味や模様など細部まで試行錯誤しながら決定していったそう。呪霊についても、ツギハギの位置や数、髪の色などかなりこだわりがあったことが語られた。

夏油については、「袈裟の下の部分に膨らみを持たせたい」ということから、なんとバレエのパニエが採用されたという。「まさか、夏油傑を演じることになって、人生で初めてパニエを履くことになるとは思っていませんでした・・・。本番でも採用されたら、楽屋はパニエで歩いているかも(笑)」と藤田。真人や夏油の全身が見られるアナザービジュアルも近日公開予定とのことで、そちらにも注目だ。

主演は佐藤流司!舞台『呪術廻戦』和田雅成、太田基裕、三浦涼介ら全キャスト発表

「呪術廻戦」にはパンダや異形の呪霊など、「舞台でどのように表現するのか?」と気になるキャラクターが多数登場する。佐藤が「舞台で表現する場合、漫画のそのままではない表現を選択することもできますが、今回はまんまなんですね」と言うように、パンダ、漏瑚、花御と顔が出ないキャラクター、視界が良好でないキャラクターも多い。太田と藤田は「暗転した時、どうやって移動されるのか心配・・・」「手を取り合って、助け合っていかないとね」とすでに本番中のテクニカルな面を気にしていた。

主演は佐藤流司!舞台『呪術廻戦』和田雅成、太田基裕、三浦涼介ら全キャスト発表

また、伊地知潔高役の田中穂先の再現度も話題となった。普通故に人選が難しかったようだが、小林が「誰かいい人いませんか?と制作陣に聞かれて、飲み友達の穂先が似てるなあ!と気づいたんです」とキャスティング提案したそう。特に特殊なことをしているわけではないのに高すぎる再現度は、ジャンプ編集部でも話題になるほどだったそう。

主演は佐藤流司!舞台『呪術廻戦』和田雅成、太田基裕、三浦涼介ら全キャスト発表

「呪言師」で台詞が特徴的な狗巻棘役はオーディションが行われたそうで、「皆さんに、おにぎりの具を思いつくだけ言ってみて、とオーダーしたんです」と小林。「たくさんの候補がいらしたんですが、定本楓馬くんはダントツでした。こっちがもういいやめて!って言うまで言い続けるぐらい(笑)。もう彼しかいないと思いました」と、“おにぎりの具”で役を勝ち取ったことが明かされた。

本作はミュージカルではなく舞台と銘打っているが、音楽やダンスもふんだんにとりいれるつもりがあるとのこと。演出と音楽を手掛ける小林は「舞台化する上で何が一番得策か?と考えています。キャストの皆さんも歌がうまい人ばかりだし、ミュージカルとは言ってないけど、歌ってもらったら絶対楽しいなと思って。せっかくなら、舞台ならではのやれることをてんこ盛りにしたいです。新しい『呪術廻戦』、でもちゃんと原作とリンクしている『呪術廻戦』。理想ばかり言ってますけど、全部やりたいです」と、夢を広げた。

会見の最後、佐藤は「今、こういったご時世ですし、日常的に感じる不満とか負の感情とか、皆様の中に必ずあると思いますので、(劇場に)持ってきてください。ふっ飛ばしますから。よろしくお願いします」とメッセージを送った。

舞台『呪術廻戦』は、7月15日(金)から7月31日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場、8月4日(木)から8月14日(日)まで大阪・メルパルクホール大阪にて上演される。

チケットは、6月19日(日)10:00より一般発売スタート。

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部)

 

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舞台『呪術廻戦』公演情報

上演スケジュール

【東京公演】2022年7月15日(金)~7月31日(日) 天王洲 銀河劇場
【大阪公演】2022年8月4日(木)~8月14日(日) メルパルクホール大阪

【チケット一般発売】2022年6月19日(日)10:00~

スタッフ・キャスト

【原作】「呪術廻戦」芥見下々(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
【演出】小林顕作
【脚本】喜安浩平

【出演】
虎杖悠仁:佐藤流司

伏黒恵:泰江和明
釘崎野薔薇役:豊原江理佳

禪院真希:高月彩良
狗巻棘:定本楓馬
パンダ:寺山武志

七海健人:和田雅成
伊地知潔高:田中穂先
家入硝子:石井美絵子

真人:太田基裕
吉野順平:福澤希空(WATWING)

夏油傑:藤田玲
漏瑚:山岸門人
花御:南誉士広

両面宿儺:五十嵐拓人

五条悟:三浦涼介

<アンサンブル>
河野凌太 小泉凱 遠井公輝 長嶋拓也 望月凛

【公式サイト】https://jujutsukaisen-stage.com
【公式Twitter】@jujutsu_stage

(C) 芥見下々/集英社 (C) 芥見下々/集英社・舞台「呪術廻戦」製作委員会



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