“正義”と“家族愛”を描く傑作会話劇『ウィンズロウ・ボーイ』4月上演


2015年4月9日(木)より新国立劇場小劇場にて『ウィンズロウ・ボーイ』が上演される。本作は、英国を代表する劇作家テレンス・ラティガンが実際の事件にヒントを得て描き、1946年に初上演された作品。窃盗の罪を着せられた息子の無実を信じ、その名誉を回復するために国を相手に闘うことを決心したある家族の姿を通し“正義”とは何かを問う。重くシリアスなテーマを扱いながらウィットとユーモアに富む、喜劇性も持ち合わせた秀逸な会話劇だ。

関連記事:新国立劇場では、中劇場、小劇場で話題作を次々上演中!その一部をエンタステージでご紹介します!

翻訳は第3回小田島雄志・翻訳戯曲賞を受賞した小川絵梨子、演出は2005年に自ら「ラティガン祭り」と称してラティガンの3作品を企画・上演した鈴木裕美が務める。鈴木はその作風について「人間への鋭い観察と、温かな共感と、知的な喜びに満ちていて、何より、お客様に楽しんで頂きたいという精神に貫かれている」と語る。

舞台は、第一次世界大戦前夜のロンドン。ウィンズロウ家は、銀行を退職した父アーサー、母グレイス、婦人参政権論者の長女キャサリン、オックスフォード大学生の長男ディッキー、海軍兵学校で寄宿舎生活を送る次男ロニーの5人家族。キャサリンの結婚が決まる日に、ロニーが突然一通の手紙を持って帰ってくる。手紙は校内で5シリングの窃盗を働いたために退学に処す、という内容だった。「僕はやってない!やってないんだ!!」無実を訴えるロニーの言葉に、父アーサーは息子の名誉を守るため、ある決心をする。それはウィンズロウ家だけでなく、世論をも巻き込む大きな論争へと発展していく――。

出演は、小林隆、中村まこと、竹下景子、森川由樹、山本悠生、渡辺樹里、チョウ ヨンホ、原一登、川口高志、デシルバ安奈、近藤礼貴/渋谷龍生(Wキャスト)。実力派俳優陣に加え、若く新鮮な魅力が光る俳優たちの奮闘ぶりにも注目だ。

『ウィンズロウ・ボーイ』は、2015年4月9日(木)から4月26日(日)まで新国立劇場小劇場にて上演される。チケットは2015年2月15日より発売開始。

チケットぴあ
NO IMAGE
最新情報をチェックしよう!
テキストのコピーはできません。