ウエンツ瑛士、帰国後初の舞台出演『わたしの耳』開幕!趣里、岩崎う大との3人芝居をライブ配信でも


2020年9月10日(木)に東京・新国立劇場 小劇場にてシス・カンパニー公演『わたしの耳』が開幕した。本作は、『エクウス』『アマデウス』などで知られる英国の劇作家ピーター・シェーファーによる男女3人芝居。出演は、ウエンツ瑛士、趣里、岩崎う大(かもめんたる)。ウエンツは、これが英国への演劇留学から帰国後の初舞台出演となる。

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物語の舞台は、ロンドンのある屋根裏部屋。男女3人が過ごすある夜の出来事を、マギー上演台本・演出で描く。また、本作は9月22日(火・祝)に開幕する『あなたの目』(出演:小林聡美、八嶋智人、野間口徹)と対を成す作品となっている。

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“耳”から入る話がすべてなのか?“目”で見たことこそが本物なのか?それぞれ1作単独でも完璧に成立する戯曲だが、両作品を観ることで、男女関係の機微のみならず、人との距離感の妙を2倍深めて楽しめる連続上演だ。

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『わたしの耳』は、9月9日(水)から9月18日(金)まで、東京・新国立劇場 小劇場にて上演。上演時間は、約1時間25分(休憩なし)。

なお、9月12日(土)の2公演ではライブ配信も実施する。配信プラットフォームはイープラス「Streaming+」にて。
ライブ配信チケット:https://eplus.jp/sf/word/0000144327

あらすじ

内気な青年ボブ(ウエンツ瑛士)の至福の時間は、狭くみすぼらしい屋根裏部屋には似つかわしくないオーディオセットでクラシックレコードを聴くこと。
ある日、クラシックコンサートで隣に座った女性ドリーン(趣里)に一目ぼれ。
勇気を出して、自宅のディナーに招待するまで漕ぎつけた。まさに一世一代の大勝負なのだが、女性に不慣れなボブは、明るく経験豊富な会社の先輩テッド(岩崎う大)に助けを求め、助っ人として料理とホスト役を担当してもらうことに・・・。
ディナーの準備を進めるボブとテッドだったが、そこに、いよいよ可愛らしくお洒落をしたドリーンがやって来た。たどたどしいながらもぎこちなく会話を続けるボブ。饒舌になるのは、自分が愛してやまないクラシック音楽の一方的な話題のみ。そんな中、テッドが持ち前の社交性でその場を盛り上げるのだが・・・。
屋根裏のアパートの一室で、男女3人に起きる一夜の出来事とは・・・?

コメント紹介

◆マギ―(上演台本・演出)
登場人物それぞれがまっすぐで滑稽なほど不器用で愛おしくほろ苦い。
3人の若者のチャーミングな魅力が劇中どこを切っても溢れています。
半世紀前に英国で書かれた戯曲は、今の時代の誰もが共感できる人と人の心の距離感を描いています。そして今回、さらに物理的な距離感にも気を配り演出しました。ソーシャルディスタンスと演劇表現の一つの解答としても、どや!と全世界に問いたい。そんぐらいの鼻息です。

◆ウエンツ瑛士
どんな時代でも期待値なしにありのままの相手を見つめる事は大変難しい。
予期せぬ相手の言動を目の当たりにした時、それを単なる「失望」と受け取るのか。それとも自分が見誤ったのか。
人生を振り返ってみるとゾクゾクすることばかりが思い出されますが、それでもなお「青い」っていいなーと思います。
いやいや、私も未だに青いな。

◆趣里
男性陣の普段の会話がとても楽しくて居心地がいい稽古場でした。それに刺激的な現場です。この戯曲は生の感覚が大切な会話劇。そのリアクションが嘘にならないよう心がけているので、皆さんが作る空気感は本当に有難いんです。人間の感情や距離感の取り方、男性二人の間に入る20代の女の子の感情の動きなど、最後まで目が離せない舞台です!素敵な時間をご一緒しましょう!

◆岩崎う大
1960年代のロンドンで暮らす25歳のテッドを、中野区在住41歳の僕がどれだけ演じきれるか?これが今回の個人的テーマでした。人としてよくわからない所の多いテッドで、僕が彼と会話したら軽い喧嘩になると思います。ですが、演じていてとてもおもしろい人間でもあります。僕が気付かないテッドの魅力を見つけてもらえたら幸いです。あの後、テッドがどんな風に家に帰ったのか?興味深いです。

【公式サイト】http://siscompany.com/mimitome/

(撮影/宮川舞子)

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