岡本健一、浦井健治ら出演『リチャード二世』で足掛け12年壮大な歴史絵巻がついに完結!


2020年10月2日(金)から東京・新国立劇場で、岡本健一、浦井健治、中嶋朋子らが出演、鵜山仁が演出を務める、新国立劇場2020/2021シーズンのオープニング、そして新国立劇場シェイクスピア歴史劇シリーズの掉尾を飾る演劇『リチャード二世』が上演される。また、『リチャード二世』の上演を記念して、過去の上演作品から『ヘンリー六世』と『リチャード三世』の映像が観れる『シェイクスピア歴史劇シリーズ映像上映』が10月27日(火)の実施も決定している。

2009年から続いたシェイクスピアの歴史劇シリーズ上演がついに最終作を迎えることに。これまで、イギリスの内乱、対フランスとの戦争や権力への執着など、さまざまな”争い”を通し、人間の営みの愚かさや気高さを余すところなく描き切り、高い評価を得て本シリーズ。その最終作『リチャード二世』は、歴史的には最も古い時代を扱った史劇で、全ての発端であり、人々の争いの原因となった、ボリングブルック(後のヘンリー四世)による、リチャード二世からの王権奪取が描かれており、まさに最終作にして、その出発点を解き明かす鍵となる公演となっている。

岡本健一、浦井健治、中嶋朋子、立川三貴、横田栄司、勝部演之らこのシリーズには欠かせない俳優陣が出演し、演出の鵜山仁をはじめ、スタッフはほぼ同じ布陣で臨むという。足掛け12年をかけた壮大な歴史絵巻がついに完結する。

【あらすじ】
リチャード二世の王宮。王の面前に、反目しあう二人の貴族、モーブレーとボリングブルックが召喚される。ボリングブルックは先ごろ暗殺されたグロスター公の死に、モーブレーが関与していたと告発するが、モーブレーはこれを否定。王の裁定は後日、決闘によって黒白をつけるというものだった。その当日、いよいよ決闘開始という時に、突如、王は決闘の中止と二人の追放を宣告する。

ボリングブルックは六年の追放に処されるのだが、やがて彼の父が死去すると、王はその財産を没収する。この暴挙に加え、それまでのリチャードの治世に不満を高まらせていた貴族たちのもとに、ボリングブルックが名誉の回復を求め、大軍を率いて帰国するとの報が寄せられる。

次々とボリングブルックに靡く貴族たち。民衆の支持も得た彼は、籠城した王と対峙すべく兵を進める。ボリングブルックは自身の名誉回復だけを要求するのだが、気圧された王は自ら譲位を宣言してしまう・・・。

また、新国立劇場シェイクスピア歴史劇シリーズの掉尾を飾る『リチャード二世』の上演を記念して、過去の上演作品から『ヘンリー六世』(2009年)と『リチャード三世』(2012年)を観ることができる『シェイクスピア歴史劇シリーズ映像上映』の開催も決定している。

『リチャード二世』は10月2日(金)から10月25日(日)まで新国立劇場 中劇場で上演。『シェイクスピア歴史劇シリーズ映像上映』は10月27日(火)から11月3日(火・祝)まで開催される。どちらもチケットの一般発売が始まっている。

【公式サイト】https://www.nntt.jac.go.jp/play/richard2/

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