宮崎駿原作の舞台版『最貧前線』をオーディオドラマ化!前田旺志郎、山本龍二らが出演


2019年に水戸芸術館ACM劇場のプロデュースにより上演された舞台『最貧前線』が、オーディオドラマとして企画、2020年6月末に配信されることが明らかになった。舞台版でも登場した「見習い」の視点で物語が新たに描かれるというオーディオドラマ版には、前田旺志郎、山本龍二、鳥山昌克、春海四方、安達勇人、福本伸一、山口森広、杉木隆幸、柳家花緑、近藤芳正らが出演する。

新型コロナウイルスの影響で家にいる時間が長くなった中、ステイホーム時間を少しでも盛り上げることができるならと、2019年に取り組んだ舞台版『最貧前線』をオーディオドラマにして配信することの相談をスタジオジブリ、原作者である宮崎駿監督にし、今回の企画がスタートすることになったという。

オーディオドラマ版では、舞台の上演許可をもらう際に作られたプレゼン用の映像的台本である「トライアル台本」とをベースに、舞台版でも登場した「見習い」(原作で少し描かれている)の視点で、物語を新たに描くことに。舞台版のテイストも活かしつつ、舞台を観た人も、初めてこの作品に触れる人も楽しく聞ける構成になっている。

オーディオドラマ版『最貧前線』は水戸芸術館ホームページ内特設ページ「おうちで楽しむ水戸芸術館」で6月26日(金)15:00から順次配信開始予定。

【あらすじ】
昭和19年、太平洋戦争下の鄙びた小さな漁村。若者はすべて徴兵され、村に残ったのは中高年と女子供ばかりだが、戦時下ながら日本近海で漁にいそしみ、大漁という喜びもまだ噛みしめられる日々だった。14歳の見習いは、吉祥丸に乗り込んで、日々先輩漁師たちから一人前になるべく仕事を学んでいた。しかし、そんな小さい船にも徴用の電報が飛び込んできた。明後日までに全乗組員ごと横須賀軍港に来いというのだ。一体どんな仕事をさせられるのか、吉祥丸は不安を抱えたまま、家族との別れもそこそこに、急ぎ指定された横須賀に向かうことになった。

そこで知らされたのは、吉祥丸は特設監視艇という軍艦となり、海の見張り役として海の最前線でアメリカ軍の動向を監視する任務につくということだった。軍艦として改装された吉祥丸は、新たに乗り込んできた艇長と二人の水兵を加え、指定の海域に向かうことになる。航海経験に乏しい軍人たちは、鯨を潜水艦と間違えたり、天候を読み違えたりして、海の達人である漁師たちとことある毎に対立する。しかし漁師たちの知識や行動力に、軍人たちは一目置くようになり、次第に信頼感を芽生えさせていく。

しかし戦況は厳しく、日本のはるか南方面に配置された監視艇部隊は全滅し、吉祥丸はその穴埋めに同郷の漁船・三鷹丸とともに激戦地の南方に派遣されることになってしまう。そこに現れたのは、日本本土を空襲に向かうB29の大編隊。そして吉祥丸のような監視艇すら根こそぎ沈めようとする別動する攻撃部隊だった。

果たして吉祥丸は帰ってこられるのだろうか。

◆配信情報
オーディオドラマ版『最貧前線』

【原作】宮崎駿「宮崎駿の雑想ノート」より
【企画・脚本】井上桂
【演出】壤晴彦
【音楽】久米大作(舞台版『最貧前線』より)

【出演】
前田旺志郎、山本龍二、鳥山昌克
春海四方、安達勇人、福本伸一、山口森広、杉木隆幸/
柳家花緑・近藤芳正

壤晴彦、相澤まどか、弘中麻紀、熊坂理恵子、橋本昭博、平井千尋、菅野恵、
今治ゆか、田村佳名美、前田聖太

【水戸芸術館ホームページ内特設ページ】
「おうちで楽しむ水戸芸術館」https://www.arttowermito.or.jp/entry/ouchi
第1話6月26日(金)15時配信開始
第2話7月3日(金)
第3話7月4日(土)
第4話順次配信※詳細は水戸芸術館HPで決定次第案内される。
第5話順次配信※詳細は水戸芸術館HPで決定次第案内される。
第6話順次配信※詳細は水戸芸術館HPで決定次第案内される。
第7話順次配信※詳細は水戸芸術館HPで決定次第案内される。
7月26日まで期間限定で無料配信される。

(C)StudioGhibli

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