「巣ごもりシアター」追加配信4作を発表!『ロメオとジュリエット』『魔笛』『蝶々夫人』『ウェルテル』


新国立劇場が行っている公演記録映像の無料配信「巣ごもりシアター」。2020年5月29日(金)から6月26日(金)までに追加配信されることになった4作品が明らかになった。マクミラン振付によるドラマティック・バレエの傑作『ロメオとジュリエット』、多くのリクエストに応えアンコール配信となる『魔笛』、日本を舞台とした新国立劇場随一の人気作『蝶々夫人』、フランス・オペラの珠玉の名作『ウェルテル』が週替わりで登場するという。

5月最終週からの配信(5月29日[金]~6月5日[金])は、バレエ『ロメオとジュリエット』。言わずと知れたシェイクスピアの名作を、英国が生んだ稀代の名振付家ケネス・マクミランがバレエ化した本作は、人間の永遠のテーマをドラマティックな振付で表現した、新国立劇場バレエ団のレパートリーきっての人気演目だ。悲恋の若い恋人達役を、バレエ団屈指の人気ペアである小野絢子&福岡雄大が演じた2016年公演の映像を配信する。

続く6月5日(金)から6月12日(金)は、「巣ごもりシアター」第1弾で配信されたモーツァルト『魔笛』を、多数のリクエストを受けてアンコール配信することに。“音の宝石箱”とも言える本作品は、その耳なじみの良いメロディーと幻想的なストーリーから、世界中の多くの子供たちのオペラデビュー演目として親しまれている。アート界の巨匠ウィリアム・ケントリッジが映像を駆使して演出した本プロダクションは、「世界中で最も哲学的」とオペラ芸術監督の大野和士も太鼓判を押している名作だ。

第3週(6月12日[金]~6月19日[金])は『蝶々夫人』。イタリアの名作曲家であるプッチーニによる日本を舞台にした作品で、栗山民也が演出を務めている。通常よりカメラを増やして撮影した今回の映像(2019年「鑑賞教室」公演)は、台湾・台中国立歌劇院にて2020年1月に上映され、好評を博した。美しい音楽で綴られる蝶々夫人の悲しい運命を、劇場での臨場感そのままに観ることができるという。

そして最終週(6月19日[金]~6月26日[金])には、世界各地の名歌劇場の舞台で名声を博すテノール:サイミール・ピルグと、その深い知性と感性溢れる精緻な歌唱で世界を席捲する名メゾソプラノ:藤村実穂子が出演したマスネ作曲『ウェルテル』を配信。ニコラ・ジョエルによる演出は、ゲーテ原作の作品世界を美しく重厚に再現し、作中人物の心の機微や苦悩を丁寧に描き出している。

なお、6月26日(金)までの配信を持って、「巣ごもりシアター」は終了するという。

◆配信ラインアップ&スケジュール

バレエ『ロメオとジュリエット』(2016年11月4日公演)
2020年5月29日(金)15:00~6月5日(金)14:00

人々の心を惹きつけてやまないシェイクスピアによる永遠のラブストーリー。巨匠ケネス・マクミランによるドラマティックな振付は、プロコフィエフの繊細で豊かな音楽と一体となって登場人物の感情を余すところなく表現し、観る者すべてを虜に。舞踏会での出会いの場面から、バルコニーのシーン、そしてラストの墓場のシーンまで、名場面続きの名作。

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撮影:鹿摩隆司(2016年公演)

【音楽】セルゲイ・プロコフィエフ
【振付】ケネス・マクミラン
【出演】小野絢子、福岡雄大、木下嘉人、菅野英男、奥村康祐、渡邊峻郁、貝川鐵夫、本島美和ほか

【指揮】マーティン・イェーツ
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

オペラ『魔笛』(2018年10月3日公演)
2020年6月5日(金)15:00~6月12日(金)14:00
全2幕ドイツ語上演/日本語字幕付

大野和士オペラ芸術監督の就任第一作として上演されたモーツァルト不朽の名作。現代アートの巨匠、ウィリアム・ケントリッジによる素描とアニメーションを用いた美しい舞台が大きな注目を集めた。夜の女王の歌う二つの圧倒的な超絶技巧アリア、パパゲーノの「おいらは鳥刺し」やパパゲーナとの楽しい二重唱「パ・パ・パ」など、名曲に溢れており、オペラ初心者も楽しめる作品となっている。

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撮影:寺司正彦(2018年公演)

【指揮】ローラント・ベーア
【演出】ウィリアム・ケントリッジ
【出演】サヴァ・ヴェミッチ、スティーヴ・ダヴィスリム、安井陽子、林正子、アンドレ・シュエン、九嶋香奈枝、升島唯博ほか

【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
ProductionofAix-en-ProvenceFestivalandRouenOpera,createdatThéâtreRoyaldelaMonnaiein2005

オペラ『蝶々夫人』(2019年7月6日公演)
2020年6月12日(金)15:00~6月19日(金)14:00
全2幕イタリア語上演/日本語字幕付

明治の長崎を舞台に、アメリカ海軍士官ピンカートンに一途な愛を捧げる15歳の蝶々さんの哀しくも美しい運命を描いたプッチーニの傑作オペラ。新国立劇場での上演回数は100回を超え、最も数多く上演されている人気作。元演劇芸術監督、栗山民也によるシンプルで美しい演出は、『蝶々夫人』の決定版ともいえる名舞台。通常の公演記録映像より多くのカメラを使用したスペシャル映像で届ける。

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撮影:寺司正彦(2019年公演)

【指揮】飯森範親
【演出】栗山民也
【出演】小林厚子、小原啓楼、青山貴、山下牧子、内山信吾、島村武男、星野淳ほか

【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

オペラ『ウェルテル』(2019年3月21日公演)
2020年6月19日(金)15:00~6月26日(金)14:00
全4幕フランス語上演/日本語字幕付

ドイツの文豪ゲーテの小説『若きウェルテルの悩み』を、マスネがロマンティシズム溢れる色彩豊かな音楽で描いたフランス・オペラ珠玉の名作。ニコラ・ジョエルによる美しく重厚なプロダクションが、ウェルテルとシャルロットの愛の歓びと苦悩の物語を描き出している。世界一流歌劇場を席巻しているサイミール・ピルグ、日本が生んだ世界のトップスター藤村実穂子が主演し、大絶賛を博した2019年公演の映像を配信。

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撮影:寺司正彦(2019年公演)

【指揮】ポール・ダニエル
【演出】ニコラ・ジョエル
【出演】サイミール・ピルグ、藤村実穂子、黒田博、幸田浩子、伊藤貴之、糸賀修平、駒田敏章ほか

【合唱】新国立劇場合唱団
【児童合唱】多摩ファミリーシンガーズ
【管弦楽】東京交響楽団

◆~巣ごもりをもっと楽しく!関連動画&関連企画~

・バレエ『ロメオとジュリエット』
3分でわかる!バレエ『ロメオとジュリエット』:https://youtu.be/RvI5eF7MiiY
リハーサル映像(WorldBalletDayLIVE2019より):https://youtu.be/H0CRsCmnOCY

・小野絢子×福岡雄大が語る『ロメオとジュリエット』の魅力
2020年5月29日(金)14:45-14:55
福岡雄大オフィシャルインスタグラムアカウント(@yudaifukuoka_official)にてライブトークを実施。

・オペラ『魔笛』
大野和士のオペラ玉手箱『魔笛』:https://youtu.be/lAjku4UJtEk

・オペラ『蝶々夫人』
『蝶々夫人』ダイジェスト映像(2011年公演):https://youtu.be/BzKQxgbn0IM

【「巣ごもりシアター」総合案内ページ】https://www.nntt.jac.go.jp/sugomori/
【「巣ごもりシアターおうちで戯曲」はこちら】https://www.nntt.jac.go.jp/play/sugomori_gikyoku/

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