三浦大輔作・演『裏切りの街』で高木雄也が単独初主演!相手役は奥貫薫


高木雄也(Hey! Say! JUMP)による単独初主演舞台『裏切りの街』が2020年5月より東京と大阪にて上演されることが明かされた。

タッグを組む演出家は、キャンダラスな作風、ドキュメンタリーのようなリアルさで演劇界に常に物議をかもしてきた三浦大輔。本作は、2010年に初めてパルコ×三浦大輔での公演で書き下ろされた作品で、しがないフリーターの若者が、恋人に嘘をつき、現実と向き合おうとしないまま、主婦との先のない関係をずるずると続けるストーリーである。

現代の軽薄な人間関係や時代性をリアルに描く本作品の中で高木が演じるのは、将来の展望もなく、現実から目を背けて生活する若者。その相手役となるのは、実力派女優の奥貫薫。日常から逃げるように、出会い系サイトで知り会った若者と不倫関係に陥る、どこにでもいそうな平凡な主婦を生々しく演じる。

【あらすじ】
無気力なフリーター、菅原裕一(高木雄也)と平凡な専業主婦、橋本智子(奥貫薫)。菅原には長年つきあっている彼女がいて、智子には結婚している夫がいる。その二人が出会い系サイトで知り合い、出会い、恋愛をし、逢引を繰り返す。二人はお互いに何かを求めるわけでもなく、この恋愛に発展性がないこともわかっている。

お互い、大切だと思えるパートナーがいるにもかかわらず、身のない「浮気」を繰り返す。会っている意味など考えず、「裏切る」という行為の罪悪感に苛まれることもなく、惰性ともいえる二人の関係は続いていく。そして、家に帰れば、お互いのパートナーに対して、別の愛情表現をする。それを壊す勇気などない。この先、自分はどうしたいのか。そんなことは考えない(ふりをした)まま、ただただ日常生活をこなしていく・・・。

◆三浦大輔
『裏切りの街』、再演です。初演の舞台から10年。その間に映像化もされました。執筆していたときは、この作品とこんなに 長くつきあうことになろうとは思いもしませんでした。これほど息の長い作品になったのは、多分、時が流れ、時代が変わろうとも、揺るがない普遍性が『裏切りの街』にはあったからでしょう。人間なんて、とても曖昧で、とてもぼんやりとしていて、『善』と『悪』が行ったり来たりする振り子のように、宙ぶらりんなものなのです。「まあ・・・いっか」の「まあ・・・」のとき、一瞬でもためらったなら、その瞬間の人間はとても優しい。この作品を、“何となく”人を裏切ったことのある全ての人に捧げます。

『裏切りの街』の主人公、菅原裕一は僕の分身です。いつも華やかな世界にいる髙木君が、「クズ」にもなり切れない、中途半端極まりない、どうしようもない主人公をどう演じ切ってくれるのか、何だかにやけてしまうくらい、今は、楽しみと期待でいっぱいです。

◆高木雄也
今回、舞台「裏切りの街」にて、単独初主演をやらせていただける事になりまして、三浦さんに演出してもらえるのが本当に光栄ですし、役者として新しい自分を引き出して下さるのではないかと、今からワクワクしています。

再演で凄くファンも多い舞台で、怖い気持ちもありますが、自分らしくこの作品にぶつかって、楽しみながら演じたいと思います。

◆奥貫薫
今回のお話をいただき、台本を最後まで読ませていただいて、ラストシーンが本当に素敵で、あぁこのシーンを演じてみたいなぁと心が動きました。作品にとって重要な、とても大きな役で、自分に務まるのか不安もありますが、私の心と体の精一杯で臨みます。

三浦さん、高木さん、スタッフの方々と共に、観に来てくださる皆様に素敵な物語を届けられるよう、丁寧に稽古を積み重ねていきたいと思っています。

『裏切りの街』は5月31日(日)から6月16日(火)まで東京・新国立劇場 中劇場にて、6月20日(土)から6月22日(月)まで大阪・クールジャパンパーク大阪にて上演される。

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