舞台『デュラララ!!』サイモンのビジュアルは「役者の個性を尊重する形で」


2020年4月に上演される舞台『デュラララ!!』~円首方足の章~より、キャラクタービジュアル第2弾が公開された。今回公開するキャラクターは、門田京平(君沢ユウキ)、遊馬崎ウォーカー(大谷誠)、狩沢絵理華(田上真里奈)、渡草三郎(影山達也)、矢霧波江(夢月せら)、矢霧誠二(吉高志音)、張間美香(高石あかり)、サイモン・ブレジネフ(高木俊)の8名。

なお、高木が演じるサイモン・ブレジネフはアフリカ系ロシア人だが、舞台化におけるキャラクタービジュアルについては、役者本人の個性を尊重する形となった。舞台「デュラララ!!」製作委員会からは「今回の舞台化にあたりキャラクタービジュアルについて主催と原作の成田良悟先生とで協議を行い、作品の世界観を大切にしながらも役者本人の持つ個性も尊重する形で決定いたしました。生身の俳優が演じることで作り上げられていく舞台版『デュラララ!!』をお楽しみいただけますと幸いです」という方針が示されている。

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合わせて、原作者である成田のコメントも発表された。以下、その全文を紹介。

◆成田良悟
ありがたいことに、「デュラララ!!」は海外でも広く小説やアニメが翻訳されており、多くの国で展開させていただいている作品となりました。
多くの国籍や人種の方々に届く時代にあたり、この舞台もより多くの方々に楽しんでいただけるよう、スタッフ・キャストの皆さんも日々研鑽を続けておられます。
舞台化にあたり、原作小説においてアフリカ系ロシア人であるサイモンの肌の色をどうするか、という話を聞かれた時、私は「『デュラララ!!』のストーリーにおいて、育った環境や友人関係がストーリーと関わることはありますが、今回の舞台のストーリー上、生まれ持った身体的特徴や民族性がストーリーと深く関わるキャラクターは、デュラハンという種族であるセルティ・ストゥルルソンのみです(平和島静雄の怪力は後天的なものです)」

「サイモンの重要な点は人種ではなく『ロシアから来た』という経歴ですので、サイモンを日本人の方が演じることについても問題ありませんし、逆に言うとどのような国籍・人種の方が演じて頂いても問題ないものと考えております。故に、サイモンを演じてくださる役者さんの肌の色をメイクによって小説やアニメのキャラクターに合わせる必要はございません」
と自分の考えを述べさせていただきました。

もちろんこれは、「デュラララ!!」以外の様々な舞台の演出や役者の方々に押しつける意見ではありません。あくまで私個人の意見として回答させていただき、それを反映していただいた形となります。

肌をあえて濃く塗るメイクをブラックフェイスとして快く思わない方が存在する一方で、肌の色を変更することをいわゆるホワイトウォッシュだという声があるのも事実です。しかし、この私個人のコメントの背景には、その両方の意味合いなどは一切無いということはお伝えしておきます。

仮に海外に舞台『デュラララ!!』が広く展開した場合、日本人のキャラクターを演じることに国籍人種民族を問うことはありませんし、原作では黒髪のキャラクターを演じるからと言って、必ずしも髪の毛を黒く染める必要はありません(コスプレなどであえて染めたいという方のお気持ちを否定するものでもありません)。

「デュラララ!!」という物語の本質として大事にしていただきたいのは、キャラクターが作品に至るまでに――そして作品の中でもリアルタイムで積み上げられていく心の繋がりですので、何卒ファンの皆様には御理解いただければ幸いです。

舞台「デュラララ!!」~円首方足の章~ は、以下の日程で上演される。チケットは、2月15日(土)10:00より一般発売開始。

【東京公演】4月10日(金)~4月18日(土) 日本青年館ホール
【愛知公演】4月24日(金)~4月26日(日) 常滑市民文化会館          
【大阪公演】5月1日(金)~5月6日(水・祝) COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

【公式サイト】https://durarara-stage.com/
【公式Twitter】@durarara_stage

※高木俊の「高」は「はしごだか」が正式表記

(C) 成田良悟/KADOKAWA/舞台「デュラララ!!」製作委員会

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