井上芳雄主演ミュージカル『シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ』公開ゲネ&囲みレポ!壮大な愛の物語を見事に表現


2020年1月7日(火)に井上芳雄主演のミュージカル『シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ』が開幕する。6日(月)に東京・シアタークリエで公開ゲネプロと囲み会見が行われ、井上の他、咲妃みゆ、畠中洋、吉野圭吾、濱田めぐみ、福井晶一、土居裕子が登壇し、作品への思いなどを語った。

1988年に音楽座の旗揚げ公演として初演し、その後も継続的に上演され多くのファンに愛されてきた本作。人生に迷う男女が運命的に出会い、時間を、そして空間をも超えて愛を貫いていく本作でミュージカルを好きになった、ミュージカル俳優を目指すものも多く、ミュージカルファン・ミュージカル俳優たちからも愛される作品だ。

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主演の井上は作曲家を目指す不器用な青年・悠介を演じる。女性に慣れていない悠介は、自身が働く喫茶店のマスターの妻・春江(濱田)の紹介で里美(仙名彩世)という女性とデートをするも、良いところを見せることが出来ず、さらにスリを生業とする少女・佳代(咲妃)に目を付けられてしまったことで失態を演じフラれてしまう・・・。そんな情けないながらも愛くるしく憎めない悠介を井上が描き出しており、伸びやかで真っすぐな歌声で悠介の純粋さも見事に表現している。

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また咲妃も、関西弁で身寄りがなくひねくれて生きてきた、スレた印象の強い佳代を見事に演じている。スリをする姿はヤンチャでかわいらしく、その背景には哀しみも覗かせる。その後バイト募集を見て喫茶店を訪れた佳代は悠介と再会し、宝塚歌劇の音楽を書くことになった悠介の話を聞いて夢を語ったことで新たな目標を見つけていく姿、悠介と共に夢を歌うデュエットソング「ドリーム」は希望を感じさせた。

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しかし、佳代には本人も知らない秘密があり、それが2人とその周りの人々の運命をも大きく動かしていくことになる――。笑いあり、涙ありの壮大な愛の物語を井上、咲妃、畠中、吉野、濱田、福井、土居らが確かな演技と歌声で見事に描き出していく。1秒も見逃せない作品となっている。

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囲み取材では、井上が「奇跡の作品だと思います。元々僕も大好きで、日本のオリジナルミュージカルの傑作で名作で宝物だと思っています。自分もやらせてもらえることになって、しかも土居さんや畠中さんをはじめとする元音楽座の皆さんも参加してくださって、新しい『シャボン玉―』を作れるというのは本当に夢のようなことです」と笑顔でコメント。

そして「どうやってこの作品はできたんだろうと毎日考えるくらい素晴らしい作品で学ぶことが沢山あるので、沢山の方に見ていただきたいです。日本が誇るミュージカルだと思うので大切にお届けしたいと思います」と語った。

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また、佳代を演じる咲妃は「この『シャボン玉―』で、裕子さんが大切に演じていらっしゃった役を務めさせていただくことは人生最大のチャレンジだと思っております」と真剣な表情で語り「最後まで、芳雄さんをはじめ素晴らしいキャスト、スタッフの皆さまと心を一つにして務めてまいりたいと思います」と力強く意気込む。

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音楽座に所属していた宇宙人のテムキ役の畠中は「31年前、僕が音楽座に入団した年にこの作品が生まれて、僕はこの作品で俳優としての第一歩を踏み出しました。まさか自分がまたこの作品の舞台に立てるとは想像もしていなかったので震えが止まらないというか、言葉では言い尽くせない感動が・・・『あぁ、これから始まるんだな』という躍動みたいなものが全身を駆け巡っています」と興奮しながら「とってもいい作品だと思うので、日本発のエンターテインメントとしてこれをきっかけにまた成長していってほしい、皆さんに見ていただきたい作品です」と作品愛溢れるコメント。

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そして、マスター役の吉野は「今の気持ちは、バクバクです!なんかすごい作品を目の前にして気合が入るというか、おののくというか・・・新しい『シャボン玉―』をお届けできるのは本当に幸せな事だと思います。ぜひ沢山の方に見ていただきたいです」と強い思いを語った。

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マスターの妻・春江役の濱田も「稽古の時からキャストの皆さまもほぼほぼ毎日号泣しているような状況で、昭和の作品でありながら今の時代にこの作品をやることに意味があると思うので、大切に大切に演じていけたらと思います」としみじみ語る。

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吉野と共にWキャストでマスター役を演じる福井は「この作品を見てミュージカルの世界に飛び込んだので、今回出させていただけることになって毎日が奇跡と言うか・・・素敵な現場でやらせていただけて本当に幸せに感じています」と喜びをかみしめつつ、「令和の時代に昭和の作品をということですが、メッセージがすごく心に響く、愛の溢れる素敵な作品なので、まだ知らない方も昔この作品を見て感動した方にも新たな『シャボン玉―』をぜひ見ていただきたいです」とコメントした。

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そして、本作の初演時に佳代を演じ絶大な人気を誇り、今回は宇宙人・ピア役を務める土居は「31年前に私や畑中さん、吉野さん、濱田さんが所属しておりました音楽座カンパニーでこの作品は産声を上げました」と懐かしそうに語り「その時は本多劇場で私たちも小道具を作ったりセットを作ったりしながら幕を開けた作品です。どうぞ心行くまで楽しんでください」とメッセージを送る。

最後に、井上が「笑えて泣けて、「これ以上ない!」というミュージカルだと思います。音楽座では無かったと思うんですけど、今回はカーテンコールで特別な・・・あまり言うとあれなんですが、それで“涙腺崩壊”と言うか・・・どう受け入れていただけるか分からないですが、ミュージカルファンであればいろんな思いが渦巻く公演になっていると思います。また、初めてこの作品に触れる方がどう受け止めてくださるかワクワクドキドキしておりますので、とにかく一度この作品を経験しに来ていただければと思います。お待ちしております」と語り、会見を締めくくった。

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ミュージカル『シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ』は下記の日程で上演される。上演時間は2時間45分(休憩あり)を予定。

◆公演情報
ミュージカル『シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ』
【東京公演】2020年1月7日(火)~2月2日(日) シアタークリエ
【福岡公演】2020年2月7日(金)~9日(日) 福岡市民会館
【大阪公演】2020年2月12日(水)~15日(土) 新歌舞伎座

【演出】小林香

【出演】井上芳雄、咲妃みゆ、畠中洋、吉野圭吾、濱田めぐみ、上原理生、仙名彩世、内藤大希、北川理恵、大月さゆ、川口大地、横田剛基、松田未莉亜、早川一矢、松野乃知、相川忍、井上一馬、藤咲みどり、照井裕隆、福井晶一、土居裕子

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 3号)

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