ヨナの成長とハク・四龍ら仲間との絆を描く『暁のヨナ~烽火の祈り編~』開幕


草凪みずほによる漫画作品を原作とした舞台『暁のヨナ』。謀反により父王を殺された王女ヨナが、流浪の身となりながらさまざまな人との出会いにより成長し、自身の運命に向き合っていく姿を描く本シリーズの最新作く『暁のヨナ~烽火の祈り編~』の囲み会見が11月14日(木)に行われ、生駒里奈、矢部昌暉(DISH//)、塩﨑太智(M!LK)、曽野舜太(M!LK)、山中柔太朗(M!LK)、堀海登、熊谷魁人、陳内将が登壇した。

前作「緋色の宿命編」では、高華国の姫・ヨナが、従兄のスウォンによって父イル王を殺害されたことから城を追われ、護衛のハクとともに神宮イクスのお告げに従い、伝説の四龍を探す旅に出る姿が描かれた。続く本作では、四龍を集結させたヨナが武器をとり、彼らとともに国を守る戦いに挑む。

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前作に続きヨナ役を演じる生駒は「ヨナが様々な人との出会いを通じて成長していくところを見ていただきたいと思います」と見どころを述べ「稽古を通じて、キャストみんなのことを知ることができて、作品のこともさらに知ることができました。まずは初日、怪我なく、お客さんを喜ばせられる時間にできたら」と初日への思いを語った。

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同じく、ハク役を続投する矢部は「前作の時は、舞台の経験が全くない状態での出演でした。その時よりはたくさん経験を積ませていただいて、台本の読み方や演出の大関真さんからの言葉を理解することが、前作の時よりはできるようになっていると思います」と自身の成長を振り返る。そして「前回は、四龍が仲間になる前のお話がメインだったので、僕一人で戦ってヨナを守るシーンが多かったですが、今回はハクの人間らしい部分も見せられると思います」と見どころをアピールした。

「スウォンは僕が持っていないものばかりを持っている役柄なので、陳内を消すことに必死です」と話すスウォン役の陳内は「舞台はお客様の反応があって完成します。これまでの稽古でしてきたことを自分たちが提出し、それを大いに喜んでもらえたら」とコメントを寄せた。

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四龍のキジャ役の塩崎、シンア役の曽野、ジェハ役の山中、ゼノ役の堀、さらにユン役の熊谷は本シリーズ初出演。塩崎は「ヨナ一行の結束力がこの作品の中で描かれています。キジャはすごく可愛らしいシーンも真剣なシーンもあるのでそこも楽しんでもらえたら」、曽野は「シンアは無口な優しさや目に宿した力を使う時の感情、天然なところ、かわいかったり格好良かったりというところが混ざり合ったキャラクターなので、そこに注目してもらいたい」、山中は「ジェハというキャラクターの魅力を伝えられればと思っています。殺陣では足を使う役なので、人一倍体を動かしていますので、そこも見てもらえれば」

堀は「ゼノは無邪気なキャラクターですが、とても重要な役なのでしっかり演じたいと思います」、熊谷は「ユンの天才美少年ぶりがいろいろな場面に散りばめられているので、そこを楽しんでもらえれば」とそれぞれの役どころについての思いを語った。

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今回の舞台では、痩せた土地と重税による食糧不足に苦しめられている火の部族との出会いを通じ奮闘するヨナ一行の姿、その場を偶然訪れたヨナに恋するテジュンの大きな成長、地の部族長グンテとスウォンの模擬戦の様子など、原作になぞられた物語が丁寧に綴られていく。矢部が会見で語っていた通り、本作ではそれぞれのキャラクターの心情や人間性が深く描かれており、それゆえに物語に深みが増した印象を与えた。

その上、見ごたえあるアクションシーンも健在。最新技術を使ったド派手な演出があるわけではないが、演劇らしい、体を使ったアクションでしっかりと見せていた。

舞台『暁のヨナ~烽火の祈り編~』は、11月16日(土)から11月23日(土)まで東京・EXシアター六本木で上演される。

※塩崎の崎は立つ崎が正式表記

(取材・文・撮影/嶋田真己)

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