『メアリ・スチュアート』長谷川京子、シルビア・グラブの艶やかなビジュアル公開


2020年1月から2月にかけて東京・世田谷パブリックシアターで上演される、森新太郎演出、長谷川京子、シルビア・グラブら出演の舞台『メアリ・スチュアート』のビジュアルが公開された。

イングランド北部にたたずむフォザリンゲイ城に幽閉されているスコットランド女王メアリ・スチュアートと、ロンドン・テムズ河畔のウエストミンスター宮殿の玉座を支配するイングランド女王エリザベス一世。二人の女王を巡って交錯する人々の思惑を描いていく本作。今回公開されたのは、長谷川演じる青いドレス姿のメアリ・スチュアートとシルビア演じる赤いドレスのエリザベス一世のビジュアルだ。

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最近ではメアリとエリザベスの二人の女王だけが登場する『メアリ・スチュアート』が上演の機会も多く有名だが、本作の『メアリ・スチュアート』は登場人物が20数名に及ぶ群像劇。18世紀に活躍したドイツの大劇作家シラーの原作を、20世紀のイギリスの詩人スティーブン・スペンダーが脚色した戯曲をテキストにしている。

歴史劇のジャンルを得意とする森の演出で、権力を手にする者の孤独、また権力者の間を奔走しながら自分の生きる道を見出そうとする人々の生きざまを、繊細に描き出していく。

【あらすじ】
16世紀末、政変により国を追われ、遠縁(父の従妹)にあたるイングランド女王エリザベスのもとに身を寄せたスコットランド女王メアリだったが、エリザベスはイングランドの正当な王位継承権を持つメアリの存在を恐れ、彼女を19年の長きにわたり幽閉し続けていた。その間、二人の女王は決して顔を合わせることはなかった。そして時は今、エリザベスの暗殺計画にかかわったのではないかという嫌疑がメアリにかけられ、裁判の結果、彼女には死刑判決が下されたのである。

スコットランド女王メアリと、イングランド女王エリザベス一世の対立を縦軸に、二人の間を奔走する、メアリに恋心を抱く青年モーティマーや、二人の女王から寵愛を受ける策略家のレスターをはじめとした数多の男たちの駆け引きを横軸に、刻一刻と迫る処刑の前で裁判を不当なものとして己の正当性を訴えるメアリと、その処刑を決行するか否かと心乱れるエリザベスの苦悩が描かれていく。

その姿を一目見、その声を一度聴けば、誰もが心を許したくなるといわれる女王メアリ。メアリを救いたいと願う男たちは、メアリをエリザベスに一目逢わせれば、エリザベスの頑なな思いも氷解するのではないかとその機会をさぐる。果たして二人の女王は初めての対面を果たすことができるのだろうか?

◆公演情報
『メアリ・スチュアート』
【日程】2020年1月27日(月)~2月16日(日)
【会場】世田谷パブリックシアター

【作】フリードリヒ・シラー
【上演台本】スティーブン・スペンダー
【翻訳】安西徹雄
【演出】森新太郎
【出演】
長谷川京子、シルビア・グラブ、三浦涼介、吉田栄作/
山本亨、青山達三、青山伊津美、黒田大輔、星智也
池下重大、冨永竜、玲央バルトナー、鈴木崇乃、金松彩夏/
鷲尾真知子、山崎一、藤木孝

【チケット一般発売】2019年11月23日(土・祝)

(ビジュアル撮影:山崎伸康/秋澤一彰)

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