“令和初”『アニー』は徳山しずく&川原菜摘に!「二人でご褒美ディズニーに行きたい」


1986年に日本公演が始まって以降、多くの人々から愛されている国民的ミュージカル『アニー』。来年開幕する2020年の『アニー』は、『天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト〜』『ヘアスプレー』を手掛けた山田和也が演出を担当。2019年10月20日(日)には、アニー役を演じる徳山しずく(10歳・小学校5年生)と川原菜摘(11歳・小学校5年生)を含む最終合格者14名が発表された。

本作は1924年にアメリカにて連載を開始した漫画「ザ・リトル・オーファン・アニー」をもとに、1977年にブロードウェイにてミュージカルが上演され、世界各国で演じ続けられている名作。

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今回は、年長から中学3年生の子どもを対象にオーディションを実施。動画・書類審査を通して選抜された433名が実技審査(歌・ダンス・ワークショップ演技)へと進み、アニー役・モリー役・ケイト役・テシー役・ペパー役・ジュライ役・ダフィ役(各2名・Wキャスト)を演じる最終合格者14名が決定した。

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合格者発表前に待機室に集められたオーディション参加者は、手を合わせたり、手のひらに“人”と書いたりしながら何とか緊張をほぐそうとしていた。後列には保護者が並び、ともに最終合格者発表の瞬間を待つ。

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発表前に、演出家・山田和也は「一人ひとりの努力やがんばりが伝わってきて、選ぶのが困難でした。甲乙つけがたく、誰が選ばれてもおかしくないオーディションが繰り広げられました」と講評。「“選ばれた・選ばれなかった”は、ほんの少しの差であり、みんなが上手にできました」と、これから発表を待つ子どもたちを励ました。そして「さて!」という掛け声のあとに発表された合格者は、以下の通り。

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【モリー役】山﨑もも、矢山花

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【ケイト役】成瀬綾菜、難波夏未

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【テシー役】木内彩音、加藤凪紗

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【ペパー役】久野純怜、山岡さくら

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【ジュライ役】藪田美怜、長曽我部夢

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【ダフィ役】大谷紗蘭、宿口詩乃

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【アニー役】徳山しずく、川原菜摘

発表後、全員で「Tomorrow」を合唱する場面では、悔しさ、喜び、驚き、様々な感情から泣いてしまう参加者も。口をめいいっぱい開け、元気よく歌う姿に、保護者が涙する姿も見られた。

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合唱後には、最終合格者14名全員のフォトセッションが行われた。途中では、2019年版『アニー』でアニー役を演じた先輩からの花束贈呈も。「とびっきりの笑顔でお願いします!」という取材陣のリクエストに対し、実際に声を出しながら笑って応える合格者もいた。

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フォトセッションが終了したあとは、アニー役を演じる徳山しずくと川原菜摘、山田和也が囲み取材に登壇。発表された直後の心境や意気込みを語った。

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はじめに「どんなアニーになりたいか」と聞かれたふたりは「いっぱい希望を持ったアニー」(徳山)、「夢や希望を持った、明るく、可愛いアニー」(川原)と回答。オーディションはともに3回目の挑戦だったようで、徳山は1回目・2回目ともに書類落ち、川原は昨年二次審査まで残ったものの落選してしまったと振り返り、ようやく手にしたアニー役に喜びを隠せないようだった。そんなふたりにどんな声を掛けるか聞かれた山田は「まずはおめでとう! これからが大変だから、今日は喜ぼう」と、これから稽古という新たな試練を控えるふたりにエールを送った。

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ミュージカルでの共演をきっかけに、『アニー』オーディション前より親交のあったふたりは、アニー役発表時に抱き合う様子も。合格のご褒美に、徳山が「ふたりでディズニーランドに行きたい」と話したり、徳山の印象を聞かれた川原が「THE アニーという感じです。いつも笑顔で、みんなのことも笑顔にさせてくれます」と褒めたりと、仲の良さが伺えた。

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2019年の『アニー』は“令和初”ということで注目を集めたが、2020年は東京オリンピック開催の年で話題になっている。「オリンピックをきっかけに、海外の人も来場するかもしれません。そのなかで演じられることについて、どう思いますか」という質問に対し、川原は「お母さんとも『オリンピックと一緒に観に来てくれるかなあ』と話していました。わかりやすい表現で演じたいです」と、徳山は「日本語だと(セリフが)わからないだろうから、演技で何を言いたいか伝えられたらと思います!」と意気込みを語った。

丸美屋食品ミュージカル『アニー』は東京・新国立劇場にて2020年4月25日(土)から5月11日(月)にかけて上演。東京公演の他、地方公演も予定している。

(取材・文・撮影/高城つかさ)

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