舞台『君の輝く夜に~FREE TIME,SHOW TIME~』開幕!稲垣吾郎「求められる限り輝きます!」


2019年8月30日(金)に稲垣吾郎主演舞台『君の輝く夜に~FREE TIME,SHOW TIME~』が開幕。公開舞台稽古と囲み取材が東京・日本青年館ホールで行われ、稲垣、安寿ミラ、北村岳子、中島亜梨沙が登壇した。

2012年、2014年、2016年、と度3に渡り上演された稲垣主演の舞台「恋と音楽」シリーズ。喜劇作家でもあり、数々のオリジナルミュージカルを手掛ける作家・鈴木聡と鬼才のジャズピアニスト・作曲家の佐山雅弘がタッグを組み、実力派の俳優陣と錚々たるジャズミュージシャンの生演奏によって上演された本シリーズは、オトナのための贅沢でお洒落なオリジナルミュージカルとして好評を博した。

その「恋と音楽」シリーズのクリエーター陣と稲垣吾郎が再びタッグを組んだ本作。1幕2幕の間に歌やダンスによるお洒落で華やかなショウタイムを挟む形式で、国道に沿った海の見えるホテルを兼ねたダイナーを舞台に、一人の男(稲垣)と3人の女(安寿、北村、中島)による夏の終わりの恋の物語を描き出していく。2018年に京都公演が行われているが、東京版ではショーシーンをリニューアルし、よりおしゃれなエンターテイメントに。また、今回は昨年亡くなった佐山氏への追悼の意も込めて上演される。

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第1幕は、ジョージ(稲垣)が昔の恋人との約束を果たすためにダイナーにやってくるところから物語が始まる。10年前に別れた元恋人と会えるのではないかと誠実に思いを馳せながらも、長期滞在している宿泊客・ニーナ(中島)やたまたまダイナーにやってきたというミステリアスな女社長・ビビアン(安寿)にアプローチするチャラさも垣間見せるジョージ。その姿に母性をくすぐられつつ、約束が果たされるのかドキドキしながら見守った。

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ショウタイムでは、全員が白い燕尾服にステッキという格好になり、誰もが聞き覚えのあるジャズナンバーやポピュラーミュージックを歌やダンスで披露。バラバラの曲が物語のようにつながって、それを稲垣らが歌いながら、踊りながら、演技しながら紡いでいく。その多彩な表現がコミカルで、格好良くて、可愛くて・・・これでもかというほど4人の魅力が詰め込まれていた。

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大人の恋にドキドキさせられる第1幕、第2幕では全16曲、心躍らされる華やかなショウタイムでは「ニューヨークニューヨーク」や「マック・ザ・ナイフ」など全14曲と、30もの楽曲を楽しむことが出来るのも本作の見どころだ。

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舞台稽古前に行われた囲み取材では、そんな豪華な仕上がりの舞台について稲垣が「去年京都で一か月間上演していたものなのですが、去年よりもさらに磨きがかかった内容となっております」と語り、安寿も「一年経って、熟成した4人のチームワークもばっちりなので、とてもいい初日を迎えられると信じております」とコメント。中島も「京都の時よりもさらに4人の関係がパワーアップしていると思うので楽しみにしていてください」と自信を見せ、北村も「練り込んで寝かせて、いいものをお見せできるように頑張りたいと思います」と意気込むほど、4人のチームワークはバッチリの様子。

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女性3人の中に男性1人という座組に稲垣は「僕も結構女子なのでね(笑)。女子会に参加している感じです。その延長で舞台があるという感じですよね」と柔和な笑顔を見せ、隣にいた安寿も「女性陣が意外とさっぱりしていて男っぽい3人なので、本当に“4人”で女子会っぽいトークしています(笑)」と明かした。

今作は昨年亡くなった佐山氏への哀悼の意も込められているが、稲垣は「稽古場なんかでもずっと近くに感じながらやっていて」と語り、「きっと天国から降りてきて特等席で観てくれているのかなって。今日の初日も一番の特等席で観劇してもらいたい。きっと見てくれていると思います」としみじみ言うと、安寿が「今日いらしてますよ、絶対」とその思いに寄り添った。

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また、稲垣は今年亡くなったジャニー喜多川氏についても記者から聞かれ、「今日、佐山さんと一緒に見てくれているかもしれないですね。ジャニーさんもきっと見守ってくれているんじゃないかなと思っています。“Show must go on”の方なので、『自分のショーを大切にして、お客様に喜んでもらえるステージをやれ!』と言ってくださっていると思いますので、今日も頑張りたいと思います」と気合を入れた。

昨年の京都公演には仲間である草なぎ剛、香取慎吾が観劇に来たとのことで「(今年も)もちろん来てくれると思います」と言いつつ、稲垣は「でも、緊張するんですよね。歌や踊りはずっとグループでやってきたものだから一人でそれをやるっていうのが・・・お芝居は昔から一人でやらせていただいていたけど、歌と踊りに関しては2人に見られるっていうのがね、なんとも言えない恥ずかしさがありつつ、ピリッと気が引き締まるので、恥のないようにやりたいと思います」と意気込んだ。

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そして最後に、『君の輝く夜に』というタイトルにかけて自分の輝いている瞬間を「やっぱりステージに立って、お客さんの前にいられる時が一番自分は輝いていられるのかなって。そうじゃないといけないと思いますし。求められる限り輝きます!」と少しだけ照れながら語った稲垣は、「一度と言わず、何度でも足を運んでいただければと思います。この劇場で皆さんとお会いできる日を楽しみにしております」とアピールした。

『君の輝く夜に~FREE TIME,SHOW TIME~』は9月23日(月・祝)まで東京・日本青年館ホールにて上演。上演時間は約2時間を予定。

【公式サイト】http://kiminokagayakuyoruni.com/

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 3号)

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