『ウエスト・サイド・ストーリー』来日公演開幕!レッドカーペットイベントにジョージ・チャキリス、市村正親らが登場


2019年8月22日(木)、IHIステージアラウンド東京でブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』の来日公演が開幕。レッドカーペットイベントに、1961年公開の映画「ウエスト・サイド物語」に出演していたジョージ・チャキリス、市村正親、デヴィ・スカルノ、叶美香らが登場した。

本作は、シェイクスピアの悲劇「ロミオとジュリエット」に着想を得た作品で、1950年代後半のニューヨーク、マンハッタンのウエストサイドが舞台になっている。この頃のニューヨークは、世界中から多くの移民が夢と富を求めて集まってきており、彼らはそれぞれギャング集団を作り、お互いに敵対し合っていた。しかし、ポーランド系移民のトニーと、プエルトリコ系移民のマリアは偶然出会い、激しい恋に落ちてしまう。禁断の愛は多くの人を巻き込み、悲劇の連鎖を生む・・・という物語が展開される。

映画やブロードウェイミュージカル、これまでにさまざまなキャストで公開、上演されてきた不朽の名作が、今回は360°回転する客席を巨大な可動式スクリーンとステージが取り囲むという特殊な劇場、IHIステージアラウンド東京で上演される。

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8月22日(木)、初日の開演前にレッドカーペットイベントが行われ、演出を務めたデイヴィット・セイント、プロデューサーのロビン・デ・レヴィータ、吉井久美子が登場して挨拶を行った。

デイヴィットは本作の脚本を手掛けたアーサー・ロレンツ10作品を手掛けてきた演出家。今回は世界初の360°シアターでの公演ということで新たな演出を施しており、「全く違うのが、マンハッタン中を旅できる、体感型の作品になっているというところです。ジェット団やシャーク団などさまざまなところに行くことができるので、お客様自身が入り込める映画と演劇の合体のような作品になっています」と今作ならではの魅力を語る。

また、「アーサー・ロレンツが言っていたことなんですけど、これは差別や暴力がある世界の中で、人がいかに愛し合っていくかという作品。そのメッセージは今でも世界にとって有効なのではないかと思います。ぜひともこの作品を見たうえで、違いばかりを重視するのではなく、人と愛し合うということを大事にしていただければと思います」とメッセージを送る。

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さらに、レッドカーペットイベントにはさまざまな著名人が参加。鮮やかな赤いドレスで登場したデヴィ夫人は、「とにかく(映画で観た)ジョージ・チャキリスの切れのあるダンス、強烈によく覚えています。今日も(別キャストですが、)見られるのかと楽しみにしております」と、期待に胸を躍らせている様子。

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さらに、姉・叶恭子プロデュースの華やかなドレスを着てきたという叶美香は「不朽の名作ですので、映画もミュージカルも何度か見させていただきました。今回このステージで上演されるものは私もこれから初めて見るのですが、感動を皆さんにお伝えできればと思います」と、こちらも楽しみにしている様子だった。

著名人たちが子供のようなワクワク顔を見せるイベントの中で、最も会場を沸かせたのが、1961年公開の映画「ウエスト・サイド物語」のベルナルド役として知られるジョージ・チャキリスと劇団四季時代に『ウェストサイド物語』でベルナルド役を演じていた市村が揃い、握手を交わした瞬間だった。

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ジョージは「ウェストサイドはこれまでに沢山公開されてきましたけど、360度という劇場でやるのは初めてなので、それがどういうものか非常に興味を持って来ました。『ウェスト・サイド・ストーリー』は名作で、何度も何度も公演されてきたし、ベルナルドはいろんな人が演じてきているけど、共感できるものがあるので、知らない役者が演じても楽しめると思います」と今作への期待をのぞかせた。

一方の市村は「チャキリスに会えただけでも大感動!」とハイテンション。そして360°シアターで上演されることについて、「出るのは嫌ですね、見るのみ(笑)。大変期待しています!」と茶目っ気たっぷりにコメントした。

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ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』の来日公演は、10月27日(日)まで。上演時間は約2時間30分を予定。

【公式サイト】https://www.tbs.co.jp/stagearound/wss360_2019/

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 3号)

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