加藤諒、小林顕作、池田テツヒロが『劇場版 パタリロ!』叱咤激励上映会で無礼講!


映画『劇場版 パタリロ!』の叱咤激励上映会が、2019年7月10日(水)にTOHOシネマズ新宿 スクリーン7が開催された。劇場版初の生コメンタリー上映も行われたこのイベントには、主演の加藤諒、監督の小林顕作、脚本の池田テツヒロが登壇。フリーダムでアットホームな『パタリロ!』の座組らしいトークが繰り広げられた。

1978年の連載開始から40年以上も愛され続ける魔夜峰央の超人気作品「パタリロ!」。6月28日(金)に全国18館のスクリーンで封切られた本作には、「カオスすぎる!」「何を見せられたんだ・・・?」などと、称賛ならぬ笑賛の声が続々と寄せられている。原作者の魔夜からも「『翔んで埼玉』の半分くらいはいくと思ってます(笑)」と“小”ヒット宣言が飛び出していた。

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約400人の観客が待つ中、会場に挿入歌「ビバ昭和!ビバ花とゆめ!」のBGMが鳴り響き、まず監督の小林が姿を現した。小林は「皆さん、今日は叱咤激励上映会にお越しくださり誠にありがとうございます。今日もなぜか司会を務めさせていただきます。・・・司会ですが、監督の・・・“監督”のぉ!小林顕作でございます」と改めて“監督”を強調!

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観客の中には、これが初鑑賞となる方もいたようだが、「今日はゲストの二人を含め、しゃべりっぱなしです!それから皆さんも黙ることを禁じます(笑)!家でくつろいで観ているように家感丸出しで観ること!」と注意喚起(?)も飛び出した。そして「シラナイ世界」のBGMと共にパタリロ役の加藤と脚本の池田テツヒロが登場。加藤は、客席を見回し「コスプレしていらっしゃる人もいますね!今日は楽しい上映会になると思いますのでよろしくお願いします」と顔をほころばせた。

一方、池田は「今日は怒られに来ました!私だけの責任ではないのですが、いっぱい怒られるようなシーンがあると思いますので(笑)。遠慮なく怒ってくださいね」と、“叱咤”を求め笑いを誘う。今回、「叱咤激励上映」の“叱咤”を提案したという池田。「だってひどいものね、この作品(笑)!大おふざけ映画だよ。マスコミ試写会に行った時に評論家の方々がすごい顔して『なんだこの映画は・・・』って感じでね。だから、怒られようと思ってこの上映会を考えました」と話すと「その評論家たち、みんなセンスないけどね(笑)」と皮肉交じりの小ボケをかます小林。

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さらに、上映会について「今日は思うままに、感じたこと声に出していいんですよね?」と加藤が聞くと、小林は「そう。だからイラっとした場面があったら『金返せぇ!』『スッベてるぞぉ』って言っていいです」さらにボケを折り込む。すると、早速池田が「監督!私、BLシーンはあまり過激に書いてないので、観た時に『やめろぉ!乳首やめろぉ!』って思いましたよ」小林に本音を吐露。それに対しても「逆に『もっと!もっとぉ!』って声があるかもしれない」と、小林は笑いで応戦していた。

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話は、加藤のこれまでの宣伝活動の話へ。そんな中、原作者の魔夜から手紙が届いているということで、小林が代読することに。

「諒くんは何もない部屋にバスタオルを一枚敷いて横になった上に、さらにバスタオルを一枚かけて、年中それで生活しているそうです。おかしなヤツだと思いましたが、地球外生命体が人間に化けようとして化けきれていないのかもしれないと思うと、納得がいきます。魔夜峰央」

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それに対し、加藤は「えぇ~!?短い!!しかも、ミーちゃん先生直筆じゃなくて(パソコンで)打ってるんですね」と魔夜節炸裂の手紙に驚いた様子。「そんな先生から、スタッフ一同含めプレゼントがあるそうです」小林の言葉と共に、かごに入ったサプライズプレゼントが届けられた。

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池田から加藤へ贈呈されたが、池田はプレゼントを見ながら「え・・・なにこれ?よく分かんないよ~」と不思議そうな顔。それもそのはず、摩夜から加藤へ贈られたのは「巨大なダチョウの卵(産みたて)」。卵好きとして有名な加藤だが、これには驚きを隠せない。「えぇ!?・・・待って待って!これ、チョコレートじゃないんですか?本物?重~い(笑)」と戸惑いつつも、喜びの顔を見せた。

卵を持ったまま、フォトセッションへと突入したが、「このダチョウの卵はどうやって食べるんですか?」と撮影中も加藤は興味津々。観客席から「目玉焼き!」「オムレツ!」「だし巻き卵!」と次々に声が上がったが、「卵料理、羅列してるだけじゃないか(笑)」と小林がツッコみ、劇場は笑いの渦で包まれた。開始当初、小林が言っていた“家”感が丸出しになった場内。そんな空気の中、いよいよ「叱咤激励上映会」へ。ビールを片手にした小林の「乾杯!!」ので、叱咤激励上映会がスタートした。

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上映後のトークでは「すごい楽しかったですよ!ただ、みんなも観ているし聞いていると思って少し(トークを)遠慮しちゃった」と池田。すると、小林から「だからさっき、お酒飲めって言ったじゃない(笑)」と言われると「寝てたじゃん!寝てる間に加藤くんとどれだけがんばったことか(笑)!」と、まさかの小林が上映中に寝てしまっていたことを暴露。

加藤も「急に静かになってホントにビックリした」と笑っていたが、小林は今後の目標に“パジャマ上映会”の開催を掲げる。「よりみんなに“家”感を出して楽しんでもらいたい」と言うが、池田に「寝ちゃうじゃん(笑)」と再びツッコまれることになった。

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最後に、加藤は「ホントに『パタリロ!』って作品がみんなに愛されていて良かったと思いました。またこういう機会があったら、ぜひお越しくださいね」と挨拶。小林も「全力で作った駄作(笑)で、どうやって皆さんを盛り上げていくかが、僕にとってはこの映画のテーマだと思っています。また僕にお声が掛かったら、これ以上に賛否両論が出る作品を作りたい。そうじゃないと『パタリロ!』じゃないと思うんです」と、まだまだ『パタリロ!』熱を絶やさない意気込みを観客へ伝え、「叱咤激励上映会」を締めくくった。

映画『劇場版 パタリロ!』は、TOHOシネマズ新宿ほかで全国順次公開中。

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(取材・文・撮影/オフィシャル提供、編集/エンタステージ編集部)

 

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