橘龍丸、三浦海里、中村誠治郎らが「誰ガ為のアルケミスト 舞台版『聖石の追憶』」の見どころを語る


2019年6月26日(水)より東京・博品館劇場にて、「誰ガ為のアルケミスト 舞台版『聖石の追憶』」が上演される。そのメディア合同取材が都内にて稽古前に行われ、橘龍丸、花影香音、三浦海里、末永みゆ、中村誠治郎、原作・プロデュースの今泉潤、脚本・演出の宮城陽亮が登壇した。

原作となる「誰ガ為のアルケミスト」(以下、「誰ガ為」)は、FgGが贈る全世界900万ダウンロード突破のアプリゲーム。7つの国家を舞台に個性豊かな7人の主人公が織り成す壮大でドラマティックな物語と、3Dシミュレーションバトルが楽しめる本格的タクティクスRPGとなっている。舞台版は、原作ゲームの中でも人気のキャラクターたちが登場するイベントクエスト「聖石の追憶」をベースに、オリジナルキャラクターも登場し、ゲームでは語られるなかったもう一つの“聖石”の物語が繰り広げられる。

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まず挨拶に立った今泉は、舞台化の理由について「僕らコンシューマーゲームで育ってきた世代としては、物語には終わりがあるから思い出になると思っていて。しかし、アプリゲームは終わりがない。そういう体験をしてほしくて舞台化しました」と説明。続けて「2.5次元の舞台として作るというよりは普通の舞台を作ろうというイメージでおり、ゲームを知らない方でもちゃんと持って帰ってもらえるものを用意することで、一つの作品にすると自負しております」と自信を覗かせる。さらに「ゲーム×舞台、そしてキャラクター×生身の役者たちの掛け合わせがどんな化学反応を起こすか、僕も一人のゲームユーザーとして楽しみにしております」と期待を寄せた。

仮面ライダーの特撮を担当し、テレビアニメ『ギルティクラウン』の脚本も手がけた脚本・演出の宮城。舞台の構想について「ゲームの中でクダンシュタイン(以下、クダン)はいつも騙されていたり、怒っていたり、仲間からもちょっと距離を置かれてしまったりと、最後までかわいそうなんです。だから、舞台の中ではクダンがもっと絆や友情といったものに包まれた時期があったというとこをやりたいと思っています」と明かし、「舞台のクダンは今までゲームに出てきたクダンとは違い、こんなクダンは見たことないというストーリーになっています。なので、今までのクダンじゃないのものが見られるということを推していきたいです」と語った。

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主人公クダンシュタイン役の橘は、舞台版について「ゲームのストーリーは長いため、舞台の2時間に落とし込むことは難しいので、とある時期を抜粋したストーリーになっています。ゲームでは語られていない部分や、クダンと新キャラのクウザとの関係を通してゲームでは見られないクダンの一面が見やすくなっています。クダンだけではなく、全キャラクターの個性を出すというのは難しいですが、ちゃんとそれぞれの役割分担やキャラクター性が描かれています」とアピールした。

クダンの見どころについては「ゲームユーザーの方からは“頭クダン”というイメージもあるので、今回はそこを払拭しようとみんなからも言われていて、クダンの新しい一面が見られると思います。ドラマティックな新キャラとの関係や、ゲームの『聖石の追憶』はカノンが主軸で進んで行くので、そこがクダン側の視点になるとどうなるのか、クダン側の視点でカノンはどう動くのか、全体で見られると思います」と挙げた。

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舞台版のオリジナルキャラクターとなるクウザ役の三浦は「新キャラだからこそ舞台でやれる自由度も他のキャラたちよりもあると思っています。それを模索しながら、もしかしたら今後、僕の演じたクウザがゲームに登場したら嬉しいなという気持ちを持って、この作品を盛り上げられるように精一杯がんばります」と意気込みを披露。役作りに対しては「今回はクールなキャラが多くて、場をにぎやかすキャラが少ないので、クウザはその中間ぐらいのポジションにいけたらと思っています。何よりもクダンの人生に大きく関わっているので、クダンに影響を与えられるように作り上げていきたいです」と語った。

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カノン役の花影は「超元気キャラなので、自分自身の元気さを活かしていきたいです」と挨拶し、「カノンの発言や行動によって他のキャラがどう影響されていくのか。また、カノンの必殺技ミラクルカノンスラッシュをどこで使うのか楽しみにしていただきたいです」と笑顔を見せる。

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ツンデレが特徴的なカグラ役の末永は「ちょっとツンツンしながらもアクションもありますので、一生懸命にがんばりたいと思います」と意気込みながら、「衣裳は露出が激しく背中も全開ですし、チャイナドレスみたいな感じです。セクシーな感じが好きな方は衣裳も楽しみにしていてください」とはにかみつつアピール。

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ザイン役の中村は、ゲーム版をキャストの誰よりもやり込んでいると笑顔で語り、「ゲームユーザーだけでなく、ゲーム版を知らない方たちも観に来てくださると思うんですが、一生懸命、一つの作品としてお客様に届くように尽力したいと思います」と意気込んだ。

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衣裳・武器など様々な装飾が原作ビジュアル通りに完全再現されるのも本作の見どころ。個性的な数々の武器の話題となると、会見中にクダンの槍「魔鋭槍・暁闇」とザインの剣「エクスカリバー」が登場。迫力ある武器について、橘は「普通の槍よりも槍先が斧ぐらいの大きさになっていて、お尻の部分に別の刃があるので、そこも組み合わせて普段にはない槍使いができればと思っています」とコメントし、中村は「ゲームのデザインでは剣の長さはもっと長いんですけど、製作から物理的に無理だと言われてしまいました。少し短めですが・・・芝居で長く見せます!」と力強く語った。

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合同取材に登壇したキャストの他にも、オーティマ役を遊馬晃祐、モンゼイン役を伊勢大貴、バシーニ役を山口大地、ヤウラス役を梅田悠、セーダ役を花奈澪、チハヤ役を石川志織、オライオン役を小笠原健が演じる。

会見の最後は、橘が「初の舞台化ということで、ゲームユーザーの方も、舞台のファンの皆様も楽しめるよう、カンパニー一同気合いを入れてそれぞれが全力でやっております。きっと皆さんに満足いただける舞台をお届けしますので、まずは劇場に足を運んでいただければと思います」と呼びかけた。

誰ガ為のアルケミスト 舞台版『聖石の追憶』は、6月26日(水)から6月30日(日)まで東京・博品館劇場にて上演される。

【公式HP】https://tagatame-stage.jp/
【公式Twitter】@tagatame_stage

(C)誰ガ為のアルケミスト 舞台版「聖石の追憶」製作委員会

(取材・文・撮影/櫻井宏充)

 

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