草なぎ剛、小西真奈美に加えくるみちゃんと共演?『家族のはなし PART I』稽古場公開


2019年5月4日(土・祝)に京都・京都劇場にて草なぎ剛主演の『家族のはなし PART I』が幕を開ける。本作は「第1話 わからない言葉」「第2話 笑って忘れて」の心あたたまる二つの物語から成るコメディ。その公開舞台稽古が4月27日(土)に東京都内にて行われた。

「第1話 わからない言葉」の作・演出を手掛けるのは、クリエイティブ・ディレクター、CMプランナー、コピーライターであり、劇団「満劇」(満員劇場御礼座)の役者であり脚本・演出なども手掛ける淀川フーヨーハイ(中治信博)。「第2話 笑って忘れて」は、淀川と同じく「満劇」のメンバーで、コピーライターやラジオ番組の構成作家あべの金欠(武尾秀幸)が手掛けている。

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出演は、草なぎのほか、小西真奈美、畠中洋、小林きな子、池田成志。公開されたのは、第1話の冒頭部分には、草なぎ、小西、池田が参加していた。ちょっとした諍いから離婚の危機に発展する夫婦のそばに、周囲をうろうろしながら一喜一憂する男がいた。しかし、男には彼らの話す言葉がさっぱり分からなくて――。

(以下、第1話冒頭のあらすじと配役に触れています)

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妻(小西)は、今は元気だがだいぶ高齢になってきた父の未来を心配し、介護保険を申請するための手続きについていろいろ調べ、夫(池田)に相談しているのだが、夫は話を半分も聞いていない。「聞いているの?」とケンカする二人を、じっと見ている男(草なぎ)。その存在に、一度は「せっかくの休日なんだから」と二人は口論をやめるが、やがて夫のお気に入りの靴の片方がないという話から、男が隠したのではないかと疑いの眼差しが向けられる。

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夫が男に対し怒り始めるのだが、途端、夫が何を言っているのかわからなくなる。続いて妻の言葉も。「ダメ」「ハッピー!」などは聞き取れるが、二人の“わからない言葉”に男は首を傾げるばかり・・・。

ちょっと不思議な物語の始まりに、日々試行錯誤が続いているそうで「今、ご披露したシーンは2、3日前につながったばかりなんです(笑)」と草なぎ。そう、実は草なぎが演じるのは「犬」の役。犬役を演じるのは初めてという草なぎは、「斬新で、僕も経験したことのない舞台の空気感なので、お客さんにお披露目するのが本当に楽しみです」と語った。

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一方で、小西と池田が「犬に聞こえている人間の言葉」の表現について格闘している姿を見て「正直、犬役でよかったなと(笑)」とコメント。今まで聞いたことのないような言語が飛び交うのだが、決められているのは「(台本に書かれている台詞の)母音は変えず子音を好きなように変えてやってくださいということだけ」(小西)のため、池田の台本に翻訳(?)のように謎の言葉が羅列されているそう。

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台詞が少ない草なぎだが「しゃべらなくても、そこにいるだけでシーンが成立するというのは、演じ手として素敵だと思うので。なので、台詞がなくてもイイ感じになるのが、僕の犬としてのテーマですね」と、主演として臨む初めてのアプローチを楽しんでいる様子だった。ちなみに、「第2話 笑って忘れて」は人間の役で、小西と夫婦役を演じるとのこと。

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草なぎと小西は、つかこうへいの『蒲田行進曲(1999年・2000年)以来、約19年ぶりの共演。草なぎは「お互い、つかさんに見出された部分があるので、僕はすごく親近感がわくんです。今回、第2話では夫婦の役を演じますが、すでに関係性が出来上がってきている状態からのスタートなので、非常にいい形になると思います」と信頼を寄せる。

小西も「目の前に立った瞬間に、19年前の感覚が蘇ってくるんです。直球で投げると、直球で気持ちを返してくれる。第1話ではめちゃくちゃにかわいがって、第2話では頼ってます(笑)」とにっこり。

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池田は、映画『クソ野郎と美しき世界』の草なぎと作品上で共演している。映画では一緒のシーンはなかったが「とても興味があった方なので、今回いろいろ勉強させていただいています」と出会いを喜んだ。

今回、CMなど映像関係に強いクリエイター陣が脚本・演出を手掛けているため、草なぎは「普通の舞台の演出とはまた違った形で、おもしろくなるんじゃないかな」と期待を寄せる。舞台上で映像が使われたりもするそうで、なんと草なぎの愛犬「くるみちゃん」の協力を得て、少しだけ一緒にお芝居をするシーンもあるという。

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舞台が開幕する頃は、“令和”の時代を迎えている。草なぎは、“平成”を振り返りつつ「たくさん思い出も詰まっていますし、それをプラスに変えて、令和につなげていきたいです。きっと、舞台を観に来てくださった方にはとても幸せな気分になって劇場を後にしてもらえると思うので、どうぞ楽しみにしていてください」とファンへメッセージを贈った。

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『家族のはなしPART I』は、5月4日(土・祝)から6月1日(土)まで京都・京都劇場にて上演される。好評につき、現在チケットは立ち見券(2階席最後列の立ち見エリア)を販売中。詳細は、公式HPにてご確認を。

チケット取扱:EVENTIFY https://www.funity.jp/atarashiichizu/

【公式HP】http://kazokunohanashi.com/

※草なぎ剛の「なぎ」は弓へんに前の旧字体、その下に刀が正式表記

 

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