A.B.C-Z戸塚祥太、加藤和樹らが『BACKBEAT』製作発表でビートルズの楽曲を生演奏!


伝説のロックバンド・ビートルズの創成期であるハンブルグ時代を描いた伝記映画を、監督のイアン・ソフトリー自身が舞台化した、舞台『BACKBEAT』。ビートルズ・サウンドをバンド生演奏で聴かせる本作の製作発表が2019年4月15日(月)に東京都内にて行われ、戸塚祥太(A.B.C-Z)と加藤和樹、辰巳雄大(ふぉ〜ゆ〜)、JUON、上口耕平、夏子、鈴木壮麻、尾藤イサオ、翻訳・演出の石丸さち子が登壇した。

本作は、ビートルズ結成時のベーシストで、デビュー目前に21歳で死去したスチュアート・サトクリフにスポットを当て、学生時代からの親友であり彼を敬愛していたジョン・レノン、そしてポール・マッカートニー、さらにハンブルクでの出会いにより恋人になる写真家のアストリッド・キルヒヘルら、若者たちの揺れ動く心を繊細に描き出した作品。

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この日の製作発表は、戸塚、加藤、辰巳、JUON、そして上口による生演奏の楽曲披露からスタートした。1曲目の「ロックン・ロール・ミュージック」は、ビートルズがハンブルグ時代の巡業でよく演奏していた曲で、ジョン・レノンを演じる加藤がロックに染める。続く2曲目は、ビートルズが憧れていたエルヴィス・プレスリーの楽曲をカバーした「ラブミー・テンダー」。ビートルズは普段、ジョンがヴォーカルを務めるが、この楽曲だけはスチュアートがヴォーカルをとる。物語の中でも象徴的な曲で、この日もスチュアート役の戸塚が、情感たっぷりに歌い上げた。

戸塚は「今日、ここで初めてバンドとして皆様の前で演奏することを体験して、気分がすごく高揚しております。本番ではこういう気持ちにもっとなれるのかな、と思うと楽しみです」と挨拶。そして、初めての生演奏に対し「初めてバイクにまたがってエンジンをかけた時のような、自分の中に新しい命が生まれたような感覚。バンドのマジックを体験してしまいました」と興奮気味に話した。

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一方、加藤は「(本番では)20曲を超える楽曲を我々、舞台上で演奏して、それを毎日お客さんに届けていきます。このバンドのグルーヴ、そしてたぎるような若さ、エネルギッシュなこの作品を多くの人に届けていきたいと思います」と本作に想いを寄せた。

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ジョージ・ハリスン役の辰巳は「実は私、ほとんどギターが弾けない状態から始まりました。なので、2月からギターレッスンをしていただいていたんですが、ギターレッスン初日の(スタッフの)皆さんの(大丈夫かなという)ドキドキした顔は忘れられません」と冗談めかして明かすも、「本番ではジョージ・ハリスンとしてお客さんをドキドキさせます」と力強く宣言。さらに、演奏を終えた気持ちを聞かれると「ロックンロールって楽しいんだなって思いました。味をしめてしまったので、このバンドメンバーで公演が終わった後にライブツアーでもやろうかな(笑)」と茶目っ気たっぷりに語った。

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ポール・マッカートニー役のJUONは「台詞がある舞台は初挑戦に近いですが、皆さんとGet Togetherしながらやっていきたいと思います」とコメント。自身のバンド、FUZZY CONTROLでもヴォーカル&ギターとして活躍するJUONだが、本作では左利きのポールに合わせて左手でギターを弾く練習をしているという。

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また、ピート・ベスト役の上口は「ドラムをずっとやりたくて、始めた頃にこのお話をいただきました。まさかライブハウスでできるなんて!思ってもいなかったので感動しました」と思いを寄せ、スチュアートの恋人となるアストリッド役の夏子は「初めての舞台になるので、正直とても緊張しています。がむしゃらに(演出の)石丸さんについていきたいと思います」と力を込めた。

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鈴木は「今回は4役を演じ分けて、ビートルズの若者たちの辿った軌跡に寄り添っていきたいと思います。実在の人物を演じるということが、この作品に立体感と、ヒリヒリするようなリアルを生み出しているので、役者として向き合えることを楽しみにしています」と本作への想いを述べた。

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1966年のビートルズ初来日公演の際に前座を務め、彼らの生演奏を体感している尾藤は「内田裕也さんと僕で、ビートルズに日本のアーティストとして何か記念に残るものをプレゼントしようと思い、買って楽屋に届けようとしたんですが、とにかく警備が厳しくて会えなかったんです」と当時の逸話を披露し、今回、ビートルズを演じる戸塚らの演奏に対し「『グー』でした!」と賞賛を贈った。

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「音楽だけでなく、ストレートプレイのように仕上がっていく」と話す石丸は、原作の魅力を「ものすごくダーティーでセクシャルなハンブルグという町の中で、彼らがどんなピュアさを持って音楽に向き合っていたか。それが『BACKBEAT』の映画を何度も観た魅力だった。自分が最も忘れちゃいけない、一番大事なものがあると思っています」と持論を展開。

製作発表の最後は、戸塚が「僕達なりの青春を丁寧に描き、熱く演じていきたいと思います」と締めくくった。

舞台『BACKBEAT』は、5月25日(土)から6月9日(日)まで東京・東京芸術劇場プレイハウスにて上演される。その後、兵庫・愛知・神奈川を巡演。日程の詳細は、以下のとおり。

【東京公演】5月25日(土)~6月9日(日) 東京芸術劇場 プレイハウス
【兵庫公演】6月12日(水)~6月16日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
【愛知公演】6月19日(水) 愛知・刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール
【神奈川公演】6月22日(土)・6月23日(日) やまと芸術文化ホール メインホール

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(取材・文・撮影/嶋田真己)

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