まもなく出航!「劇団シャイニング from うたの☆プリンスさまっ♪『Pirates of the Frontier』」稽古場レポート


『うたの☆プリンスさまっ♪』が、“劇団”をテーマに展開する舞台公演プロジェクト「劇団シャイニング」。映画を題材とした「シアターシャイニング」シリーズの舞台化第2弾『Pirates of the Frontier』が、まもなく幕を開ける。初日に向け、熱の入る稽古場を取材。小澤廉、小波津亜廉、菊池修司のコメントを交えながら、その模様をレポートする。

本作のテーマは“海賊”。「劇団シャイニング」シリーズ第1弾『天下無敵の忍び道』で音也衛門役を演じた小澤がイッキ役を、第3弾『JOKER TRAP』でRAN役を演じた小波津亜廉がマルロー役を、同じく第3弾『JOKER TRAP』でCAMUS役を演じた菊池修司が白い悪魔役を演じる。

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そして、本シリーズの魅力の一つとなっているのが、オリジナルキャラクターたちの存在だ。本作には、『JOKER TRAP』に続いての出演となる荒木健太朗に加え、河原田巧也、菊田大輔、郷本直也が劇団シャイニング初参加。大海原を舞台にした男たちの“友情”と“絆”の物語を、伊勢直弘の脚本・演出で展開する。

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【あらすじ】
若き船長・イッキ(小澤)は、コック兼用心棒のマルロー(小波津)と共に旅を続けながら、生き別れの父である伝説の海賊「赤い天使」を捜していた。手がかりを求めて立ち寄った港町で、イッキは楽観的でお調子者の放浪の海賊(郷本直也)と出会い、意気投合。彼もイッキの船に加わることになる。

同じ頃、冷酷無比な海賊と噂される白い悪魔(菊池)が、「赤い天使」の過去に関係しているという情報を得る。接触を試みたイッキたちのもとに、有能な部下・スミス(菊田大輔)を従え現れた白い悪魔。そんな中、キャプテン・レッド(荒木健太朗)率いる第三の船が接近してくる。そこには、マルローとの因縁を持つミートマーケット・ジョー(河原田巧也)も同船していた。運命に導かれし男たちが、相まみえる―!

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取材日の稽古場では、主に殺陣稽古が行われていた。シリーズすべての作品で殺陣を担当するのは、六本木康弘。テーマが“海賊”ということで、六本木は“フェンシング”の要素を取り入れた殺陣を作ったそうだ。さらに、入り乱れるので、呼吸を合わせることが重要。キャスト同士が声を掛け合いながら、船の上という限られた空間の中で渡り合う姿を、鋭く、華やかに作り上げていく。

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出番のないシーンの間も、稽古場の隅で、自主練を続ける菊池。それに気づいた小波津がすかさず声をかけ、相手役を買って出る。互いに「もっとこうしたらいいんじゃないか」と声を掛け合いながら、何度も動きを確認していた。

小澤は、本作について「とにかく、熱い作品にしたいなと!男の友情が好きな方にはたまらないんじゃないかと思います。それでいて、観た人の感情を揺さぶるような作品になっていてほしいですね」と語る。小波津も「海賊の“かっこいい”イメージと、登場人物たちが抱えているいろんなものをちゃんと表現して、この3人で良かったと皆さんに思ってもらえるような関係性をお見せしたいです」と続く。

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菊池は、演出面に触れ「お客さんも乗組員のような感覚になれるような、すべてを包み込むような演出になっているので、そこも楽しみにしていてほしいですね」と明かした。

伊勢の演出スピードはかなり早く、稽古2日目にはすべてのミザンス(立ち位置や動きをつけること)がついていたという。『天下無敵の忍び道』に続いて、共に作品作りをする小澤は「僕はスケジュールの関係でみんなより少し遅れての合流だったんですが、伊勢さんという“強風”に煽られ、一気にそんなところまでいったの?!と焦りました(笑)」と稽古を振り返る。

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小波津は、初の伊勢演出に「感情を大事に演出してくださいますし、スピード感があるので時間が経つのがあっという間。本番を含め、1日1日の課題を明確に取り組みたいです」。菊池は「嵐のようなんですけれど(笑)。転覆しないように、うまく帆を張って伊勢さんという風に乗っていけたら、一皮も二皮も剥けそうです」と、作品になぞらえながら心境を語った。

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今回も、オリジナルキャストとの関係性が気になるところ。郷本と絡みのシーンが多いという小澤は「演じる放浪の海賊という役が、郷本さんに合っていてめちゃめちゃおもしろいんです。僕も、やっていて毎日新鮮におもしろいし、お客さんの印象にもきっと強く残ると思います」。稽古場でも、楽しげに言葉を交わしていた。

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マルロー役として、小波津が多く向き合うこととなるのが、河原田演じるミートマーケット・ジョー(取材時間はスケジュールの都合により不在だった)。4回目の共演であり、同い年という関係に、小波津は「殺陣もお芝居も、すごくいいものを作ってくるので、いい刺激をもらっています」とにっこり。

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菊池が演じる“白い悪魔”の部下・スミス役の菊田は、3人いわく「座組のマスコット的ポジション」。独自の世界観と雰囲気を持っており、劇中に出てくるアンサンブルキャストたちの役名の名付け親にもなったそうだ。菊池は、そんな菊田演じるスミスに「白い悪魔が抱くいろんな感情を見どころとして注目してもらいたいです」と語っていた。

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そして、荒木と小波津・菊池は『JOKER TRAP』以来の共演となる。二人が「今回も、アラケンさんにしか出せない雰囲気の役になっている」というキャプテン・レッドが、物語の中でどんな姿を見せるのか・・・注目だ。

開幕に向けて、3人は「海賊というテーマならではの、“海”という空気感を演出家の伊勢さんのもと作り出そうとしているので、劇場でそれを感じてもらえたら」(小澤)、「人の真に迫るものを、皆さんに肌で感じてもらいたいです」(小波津)、「お客さんも作品の“一員”となってもらえるようにがんばりますので、ぜひお楽しみに!」(菊池)とそれぞれ意気込む。

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そして、劇団シャイニングの公演といえば、本編終了後のレビューコーナーも楽しみの一つ。今回、小澤はレッド、小波津はワインレッド、菊池は水色と、ちょっとイメージカラーが近いものがあるので「ペンライトのお色間違いはなさらずに(笑)!」とアピールしていた。“出航”は間もなく!楽しむ準備だけして、開幕を待とう。

「劇団シャイニング from うたの☆プリンスさまっ♪『Pirates of the Frontier』」は、3月15日(金)から3月24日(日)まで東京・品川ステラボールにて、4月5日(金)から4月7日(日)まで京都・京都劇場にて上演される。

【チケット】イープラスにて好評発売中 eplus.jp/gs-pirates

【公式HP】http://gs-pirates.com/
【公式Twitter】@gekidan_shining

(C)劇団シャイニング

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部)

 

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