第63回全国高等学校演劇大会・最優秀賞『アルプススタンドのはしの方』を奥村徹也の演出で


第63回全国高等学校演劇大会・最優秀賞に輝いた『アルプススタンドのはしの方』が、2019年6月に東京・浅草九劇にて上演される。完成度の高さが光る上演が相次ぎ、混戦となった第63回全国高等学校演劇大会。最優秀賞の栄光を手にしたのは、創部以来初の全国出場を果たした兵庫県立東播磨高等学校だった。

『アルプススタンドのはしの方』は、同級生が甲子園の舞台で活躍している姿をアルプススタンドで見つめる4人の高校生が、1シチュエーションの中で、試合の展開と共に徐々に変化していく心模様をユーモラスかつセンチメンタルに描いた作品。再演の演出を手掛けるのは、劇団献身主宰、そして松居大悟率いる劇団ゴジゲンのメンバーである奥村徹也。

4人の高校生キャストは、オーディションを経て決定。ドラマ『中学聖日記』で主人公の恋敵役を演じた小野莉奈、劇団プレステージの石原壮馬、サンダンス映画祭短編部門でグランプリを受賞した『そうして私たちはプールに金魚を、』に出演した西本まりん、「ラストアイドル」の派生ユニット「Love Cocchi」のメンバー・中村守里が選ばれた。さらに、劇団ゴジゲンの目次立樹も出演する。

発表にあたり、小野、石原、西本、中村からコメントが届いた。

◆小野莉奈
今回、私にとって初めての舞台でもある『アルプススタンドのはしの方』に出演させていただくことになりました。私が初めてこの脚本を読んだ時の印象は「読む」という感覚より、音楽みたいに「流れる」という感覚であっという間に台本を読み終えていました。
最初、マネージャーさんから「すごくおもしろい脚本だから読んでみて」と言われて、甲子園でがんばる野球少年たちの情熱的なお話かなと思いきや、それをはしで観戦する生徒たちのお話という珍しい視点で、それぞれの経験や価値観から野球を観戦し、びしばしと突っ込んでいきます。
その高校生のリアルな空気感を他の共演者の方と一緒に表現することが今回私の課題にしていることの一つです。そのために、普段のお稽古や時間がある時でもみなさんとコミュニケーションを取って楽しい雰囲気をつくり、良い作品になるようにがんばりたいです。
初めての舞台。どんなものなのか無知だからこそ何だかすごく楽しみで、今からわくわくしています。皆さんにいい作品を届けられるように頑張ります。よろしくお願いいたします!

◆石原壮馬
最初に台本を読んだ時、笑いが止まらなかったです。爆笑よりもジワジワくる笑いでした。でも決して大袈裟ではなく、高校生の日常にそれはありますし、コミュニティの狭さ故の悩みや感性、リアリティの上で成り立っている共感からくるものもあり、脚本が素晴らしく、おもしろいという印象を受けました。これを舞台の上でどう表現していけるか楽しみです。若い役者の方々に負けないよう向き合い、座組一丸となって作品作りに勤しんでいきたいと思います。

◆西本まりん
オーディションは音楽室で行われたのですが、私が普段受けているオーディションとは空気が違っていてものすごく緊張しました。私以外の役者さんたちも緊張していたようで、皆で協力し合ってオーディションを乗り切りました。
以前ドラマで小野莉奈さんとご一緒させていただいたのですが、その作品は、お互いを大切に思っている役柄だったので、今回の「アルプススタンドのはしの方」でも、お互いを大切にできたら良いなと思っています。
今まで、映画やドラマに出演させていただいていたので、舞台上での失敗できない緊張に耐えられるか不安ではありますが、もし失敗してしまってもその失敗を楽しむくらいの余裕を持って本番に挑みたいと思います。

◆中村守里
宮下恵を演じます中村守里です。お話をいただいた時は新しい挑戦ができるんだと思うと嬉しかったですし、選んでくださりとても有難いことだと思いました。恵は、私には経験したことのない感情であったり生き方をしていて、今はまだ恵になれるか心配です。大きな壁が現れてしまうかもしれませんが、その分やりがいを感じると思っています。最大限の力が発揮できるよう最後の最後まで丁寧に役と向き合っていきます。この作品で、少しでも私の成長した姿を皆さんにお見せしたいです・・・!

SPOTTEDLIGHT プロデュース『アルプススタンドのはしの方』は、6月5日(水)から6月16日(日)まで東京・浅草九劇にて上演される。チケットは、4月20日(土)10:00より一般発売開始。

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チケットぴあ
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