これぞ宝塚歌劇!初演OG&歴代トップが夢の競演『ベルサイユのばら45』ゲネプロレポート


宝塚歌劇の代表作『ベルサイユのばら』が1974年に初演されてから45年。時代を超えて観客を魅了し続けてきた作品の軌跡を、歌やトーク、名場面のダイジェストとともに振り返るスペシャルステージ『ベルサイユのばら45 ~45年の軌跡、そして未来へ~』が、2019年1月27日(日)に東京・東京国際フォーラム ホールCにて開幕した。

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今回のステージでは、1974年の初演キャストから1990年代の上演キャストまで幅広い年代のキャストが日替わりで登場。さまざまな組み合わせでの思い出トークや、歴代トップスターによる歌などが楽しめる。

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前日に行われたゲネプロでは、一幕のソング&トークコーナーに初風諄、榛名由梨、汀夏子、安奈淳と、1970年代に“ベルばら”ブームを巻き起こした初演キャストたちが登場。扮装こそないものの、凛とした出で立ちと圧巻の歌声によって「愛の巡礼」や「ばらベルサイユ」などの名曲を蘇らせた。

脚本・演出の植田紳爾を交えたトークでは、思い出話に花が咲く。植田が「(周囲からの)期待がすごかっただけに出演者たちは危機感を抱えていました」と明かすと、そんな状況の中で舞台に立っていた榛名も「客席の3階から滝のごとく拍手が落ちてきて。鳥肌が立って、カツラの中で毛が立ちあがってました(笑)」と当時の感動を表現した。

また、植田は「気持ちが伝わっていく伝統がありますね。僕らが細かいことを言わなくてもキャストたちの方が分かっていたりしますので」と語り、宝塚歌劇団にとって『ベルサイユのばら』という作品がいかに特別な存在であるかを感じさせてくれた。

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懐かしのトークでひとしきり盛り上がったあとは、再びソングコーナーへ。平成の“ベルばら”を支えた麻路さき、一路真輝、杜けあき、紫苑ゆう、日向薫らが数々の名曲を歌いあげた。

一幕と二幕をまたいで構成されているダイジェストのコーナーでは、役の扮装をしたOGたちが登場。「我が祖国フランス」「バスティーユ」のシーンでは、それぞれのオスカル役を稔幸と朝海ひかる、アンドレ役を水夏希と湖月わたるが演じ、「駆けろペガサスのごとく」「牢獄~断頭台」ではフェルゼン役を和央ようか、アントワネット役を白羽ゆりが熱演。年代や組分けを超えた歴代トップスターが集結し、夢の競演が実現した。

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フィナーレでは華形ひかる、水、湖月、朝海、稔、和央らが代わるがわる登場して豪華絢爛なステージを披露。かっこよくて雅びやかな“宝塚らしさ”を最後まで存分に堪能することができた。

『ベルサイユのばら45 ~45年の軌跡、そして未来へ~』は、2月9日(土)まで東京国際フォーラム ホールCにて、2月16日(土)から2月24日(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。上演時間は一幕80分、休憩20分、2幕50分の約2時間30分を予定。

出演者組み合わせの詳細は、公式HPにてご確認を。なお、本作は5月13日(月)にDVD化が決定している。劇場で予約すると、その場で特大オリジナルステッカーがプレゼントされるほか、初回限定版にミニクリアファイルが付く。

【出演】
◆公演替わり出演
初風諄、榛名由梨、汀夏子、安奈淳、麻実れい、日向薫、紫苑ゆう、杜けあき、涼風真世(東京公演のみ出演)、一路真輝、麻路さき、稔幸、和央ようか、湖月わたる、星奈優里、彩輝なお、朝海ひかる、貴城けい、水夏希、壮一帆、白羽ゆり、凰稀かなめ(東京公演のみ出演)

◆特別出演・宝塚歌劇団
汝鳥伶、華形ひかる

◆全公演出演
毬乃ゆい、舞城のどか、真波そら、緒月遠麻、鶴美舞夕、羽咲まな、麻尋えりか、扇けい、愛純もえり、美翔かずき、蓮城まこと、稀鳥まりや、咲希あかね、妃白ゆあ、花陽みく、隼海惺、煌海ルイセ、天翔りいら、蒼矢朋季、矢吹世奈

【特設HP】http://www.umegei.com/versailles45/

(取材・文・撮影/堀江有希)

 

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