古川雄大&大野拓朗、再演にパワーアップを誓う!『ロミオ&ジュリエット』制作発表


2001年にフランスで生まれた世界的大ヒットミュージカル『ロミオ&ジュリエット』。2019年2月の日本再演公演を前に、2018年10月30日(火)には都内にて制作発表が行われた。会見には、古川雄大と大野拓朗、葵わかな、木下晴香、生田絵梨花、三浦涼介、木村達成、平間壮一、黒羽麻璃央、渡辺大輔、廣瀬友祐、大貫勇輔、宮尾俊太郎(Kバレエカンパニー)、演出の小池修一郎が登壇した。

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本作は、2017年に小池による新演出で上演された日本オリジナルバージョンの再演。モンタギュー家とキャピュレット家の対立を表すアクロバティックで激しいダンス、ロミオとジュリエットの間に芽生える純粋な愛情を彩る美しい音楽、そしてマーキューシオや大公、一人残されるベンヴォーリオの苦悩に焦点を当て、新鮮な解釈で描き出す。

ロミオ役は、前回と同じく古川と大野がWキャストで務め、ジュリエット役は本作が初舞台・初ミュージカルとなる葵に加え、前回からの続投となる木下、生田がトリプルキャストで演じる。

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本作には3度目の出演となる古川は「前作に出演した時は最後のつもりで、悔いが残らないようにという思いでロミオ役に向かっていましたが、まだこうしてチャンスをいただけるなら、またこの役に挑みたいなと思いました」と出演に至った思いを語る。そして「前回は新演出ということで新作を作る思いで挑みましたが、今回は新演出版の再演ということで、より良いものをお見せしなければいけないというプレッシャーを感じています。キャストの皆さんとよりパワーアップした作品を目指して稽古に取り組んでいきたいです」と意気込んだ。

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一方、「本作が世界で一番好きなミュージカル」と公言している大野は、「2011年の公演を拝見して、すごく痺れて、この舞台に立ちたいとただただ憧れました。“いつかロミオをやりたい”という思いで歌稽古を続けてきて、去年、晴れてロミオをやらせていただきました。人生2度目のミュージカルで全てをさらけ出して挑もうと演じたことを昨日のように思い出します」と昨年の公演を振り返ると、「観に来てくださった方の一生の思い出に残るような舞台を、必ずや作り上げることができると思っています」と笑顔を見せた。

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本作が初舞台で初ミュージカルとなる葵は「本当に緊張しております(笑)」と苦笑いを浮かべながらも、「ミュージカルの世界ではここからがスタート。この気持ちを忘れず、皆さんについていけるよう、一生懸命がんばりたいと思っています」と力強く話した。

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また、木下は「いよいよ始動するんだなと、ワクワクドキドキしています。新たな気持ちで深みを求めて、全力で演じていければと思っています」、生田は「今回、全8回という短い日数しか参加できませんが、その中で、自分がどう作品と向き合えるか、どれぐらい成長できるのかなど、もっともっと広い視野を持って皆さんと向き合っていきたいと思いっています」と本作への思いを語った。

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ロミオの親友・ベンヴォーリオ役は、三浦と木村の新キャストとなる。三浦は「(本作は)とてもパワーのある、そして若い方たちが観てもおもしろいと思える作品。どこまでできるかわかりませんが、初演の皆さんに負けないように一生懸命がんばりたいと思います」、木村は「歌も芝居もダンスもまだまだですが、日々、公演で演じる役者が変わる中、柔軟な気持ちでぶつかっていけたらなと思います」。

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マーキューシオ役を前作に引き続き演じる平間は「僕たちが若者のパワー、熱気を持っていけたらいいなと思ってます。一生懸命がんばって、楽しんで、これからも続いていくように頑張っていきたいです」、同じくマーキューシオ役に新キャストとして挑む黒羽は「男性キャストでは、僕と(木村)達成が最年少になると思うので、最年少が持っている力を思う存分、舞台上で(出して)暴れたいなと思います」と宣言。

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ロミオらと敵対するティボルト役の渡辺は「先輩方に頼らず、自分たちで熱を届けられるよう、しっかりと務めていきたいです」、同じくティボルト役の廣瀬は「新しいカンパニーでしかできない『ロミオ&ジュリエット』の中で、ティボルトとして人生をまっとうできたらと思います」とコメントした。

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死のダンサー役の大貫は「4回目にしてまた新しい“死”のダンスを見つけられる予感がしています。新しいキャストと、共にやってきているメンバーと、新しい『ロミオ&ジュリエット』を作り上げられたらと思っています」、同じく死のダンサー役の宮尾は「これだけお客様に愛されて、再演を繰り返すことができて、興行的にも成功するというのは、演出、キャストの方々、スタッフの方と一丸となった結果だと思いますので、その一員として、皆様に愛を届けられるようにがんばります」と思いを述べた。

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また、演出の小池は「ミュージカルが好きな方、そして、これまで観たことがない方、皆が一緒に楽しめる作品だと思っています。今回は、昨年上演したバージョンの再演になります。新たな力を得て、さらに活性化させ、より熱さと激しさを舞台に乗せられればと思っています」とアピールした。

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なお、この日の制作発表では「世界の王」「バルコニー」「今日こそその日」「エメ」の4曲の歌唱披露が行われた。会場の空気をも変える圧巻の歌声とパフォーマンスに、客席が息を飲むのを感じた。本公演への期待も高まるばかりだ。

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ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』は、2019年2月23日(土)から3月10日(日)まで東京・東京国際フォーラム ホールCにて上演される。その後、愛知、大阪を巡演。日程の詳細は、以下のとおり。チケットは、11月3日(土)10:00より一般発売開始。

【東京公演】2019年2月23日(土)~3月10日(日) 東京国際フォーラム ホールC
【愛知公演】2019年3月22日(金)~3月24日(日) 刈谷市総合文化センター
【大阪公演】2019年3月30日(土)~4月14日(日) 梅田芸術劇場メインホール

【公式HP】http://romeo-juliette.com/

(取材・文・撮影/嶋田真己)

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