『まさに世界の終わり』東京公演スタート、内博貴「とても芸術的で文学的な作品」


舞台『まさに世界の終わり』の東京公演が、2018年10月13日(土)DDD青山クロスシアター(DDD AOYAMA CROSS THEATER)にてスタートした。本作は、1995年に38歳の若さで亡くなったフランスの劇作家ジャン=リュック・ラガルスが執筆した戯曲で、2016年にはグザヴィエ・ドラン監督が『たかが世界の終わり』のタイトルで映画化し、カンヌ国際映画祭グランプリを受賞している。

東京公演前に行われた囲み会見には、内博貴、大空ゆうひ、那須佐代子が登壇した。このほか、島ゆいか、鍛治直人が出演。上演台本・演出は石丸さち子が手掛けている。

内が演じるのは、主人公のルイ。32歳になり、不治の病を得て長らく帰郷していなかった実家を訪ねる。浮足立つ母(那須)と妹(島)、苛立つ兄(鍛冶)、初対面である兄の妻(大空)。主人公は帰郷の目的をなかなか話せない・・・。近くて遠い家族の葛藤と愛を、確固たるメッセージとして提示するのではなく、噛み合わない会話や遠回しな表現、沈黙をも印象的に魅せ、その描写の一つ一つから「家族」とは何なのか、観客の心に語りかける。

以下、内、大空、那須のコメントを紹介。

◆内博貴
『まさに世界の終わり』は、とても芸術的で文学的な作品で、このようなタッチの作品は初めてです。すべてを理解するまでが、今まで出させていただいた作品の中で、一番難解でした。台詞量がとても多く、長台詞で10ページぐらいある部分もあります。会話劇ではありますが、全員に長台詞があるので、一人が話しはじめたら、ぶわ~っと話し続けるので、なにかあってもフォローができない、個人戦のようです(笑)。
東京公演は、公演期間も長く、1日に2公演を行うのも初めてなんです。神経を研ぎ澄ます繊細なお芝居なので気を引き締めてがんばります。ぜひ、皆様劇場にいらしてください!

◆大空ゆうひ
内さんは、キャッチ力がすごいんです。ダメ出しが入っても、すぐに自分の中に取り込んで演じられていてすごいなと思いました。初共演ですが、この家族には、こんな素敵な(義理の)弟がいるんだと、自然に感じることができました。

◆那須佐代子
ルイが実家に帰ってきて、18年ぶりに会うという設定なんですが、いやぁ・・・こんなきれいな息子になって。本当にきれいですよね。兄は乱暴もので、弟はとても繊細。稽古中も、演出の石丸さんから「かっこよすぎる!」というダメ出しも出るくらいでした(笑)。

『まさに世界の終わり』東京公演は、10月13日(土)から11月6日(火)までDDD青山クロスシアター(DDD AOYAMA CROSS THEATER)にて上演。なお、以下の日程ではアフタートークが開催される。

10月15日(月)19:00公演 石丸さち子(演出)、内博貴、大空ゆうひ、島ゆいか
10月17日(水)19:00公演 石丸さち子(演出)、大空ゆうひ、鍛治直人、那須佐代子
10月19日(金)19:00公演 石丸さち子(演出)、内博貴、鍛治直人、那須佐代子

(写真/オフィシャル提供)

 

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