生ライブの大航海『ワンピース音宴~イーストブルー編~』開幕!舞台写真&オフィシャルレポート


コミックスの累計発行部数が4億部を突破。さらに2019年にはアニメ20周年を迎える、国民的大ヒット作品「ONE PIECE」が大迫力のブラス・エンターテイメントと融合した『ワンピース音宴~イーストブルー編~』が2018年8月12日(日)に東京・東京国際フォーラムにてスタートした。

「ONE PIECE」の音楽をアニメ放送当初から手がけている田中公平と数々のテーマパーク等でショーの演出をしてる金谷かほりが手を組み、世界初の試みとなるパフォーマンスに挑む。

『ワンピース音宴~イーストブルー編~』02

開場前から行列となり、満員御礼の国際フォーラム・ホールC。開場前から長蛇の列ができ、ファンの期待の大きさを目の当たりにした。会場に入ると、まずは出演者たちが集合した写真パネルの撮影が可能。この公演のために描き下ろされた「ONE PIECE」のアニメイラストのパネルもある。ちょっとしたことだが、麦わら帽子がそえてあるもの嬉しい。

2階へあがると音宴のパンフレットや会場限定のグッズが販売されている。ちなみにグッズの売り子さんたちも麦わら帽子をかぶっているという細かいところまで演出されているので、始まる前から「ONE PIECE」の世界に入り込める。

開演前、ひとりの海賊が観客たちの前に現れる。海賊クラッパーと名乗り、会場のお客さんに“クラップ”(拍手)の練習を促す。「笑顔と心意気とクラップ」でこのコンサートが盛り上がると説明してくれる。「ONE PIECE」の音楽世界を楽しむしかない!そんな覚悟を決めさせてくれるような前説が終わると、幕があがる。

『ワンピース音宴~イーストブルー編~』03

「どんな冒険にも忘れてはいけないもの、それは宴。宴に必要なものは音楽」。第1幕は冒頭から「ONE PIECE」アニメ主題歌「ウィーアー!」で盛り上がる。開始早々、ハイクオリティで迫力満点の演奏の迫力に心をつかまれるが、そのうえ、演奏者たちが楽しそう。笑顔でキャストもパフォーマーも客席をまわり、観客たちとコミュニケーションをとってくれる。そこからシャンクス率いる赤髪海賊団とヒグマたちの戦いのシーンへ。アニメーション映像とともに緊迫感のあるシチュエーションを見事に表現しているので、心にズッシリと響いてくる。

そこからウソップとの出会い、そしてパラティエで働くサンジも登場。このシーンではサンジの華麗な足さばきが見られるダンスも楽しめる。また、ここではボウルや泡立て器、フライパンなどの調理器具を使った演奏が繰り広げられた。まさにレストランといった場面を生かした演出になっている。

そこからはゾロとナミ、それぞれの名シーンが展開。ゾロとミホークが剣を交えるシーンでは、臨場感のある刀と刀のぶつかりあう音を、金網や鉄パイプで表現。管楽器や打楽器だけではなく、いろんな“音”を駆使して「ONE PIECE」の世界を表してくれる、パフォーマーたちに圧倒される。ナミを助けると決めたルフィと魚人・アーロンとの対決も演じられ、ナミを仲間にむかえたところで第1幕が終了。TO BE CONTINUED。

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休憩時間にはロビーでキャストによるインターミッション・パフォーマンスが行われ、シャンクスと幼少期のルフィも登場。ロビーは人であふれかえったが、休憩時間もお客さんたちのテンションをさらに上げてくれる演出に、第2幕への期待もさらに高まる。

そして第2幕も最初からパフォーマーたちが客席を移動しながら熱い演奏をするので、気持ちがすぐに「ONE PIECE」の世界へ引き戻される。数々の名場面のアニメーション映像をみながら、麦わらの一味の音楽家であるブルックのコーナーへ突入。「ビンクスの酒」をお客さんに歌うよう促すブルックにこたえるよう、観客たちは声をそろえて合唱する。ずっと続く「みんなで一緒の盛り上がっている」という一体感がある!もうこの頃にはすっかり、自分も音宴の中の人の気分になっているはず。

そのあとは「ONE PIECE」をみていなくても知っているような数々のテーマソングが演奏され、ウソップ、サンジ、ルフィのカッコイイダンスタイム。会場内の通路をはしりまわり、お客さんとのハイタッチやクラップで盛り上がる。

そして最後は「ウィーゴー!」で締めくくり。大喝采の中、カーテンコールでは撮影OKタイムとアナウンスされ、誰でも写真や動画を撮ることができた。こういった取り組みも含め、パフォーマーたちが何度も近くまで来てくれるので、パフォーマーと観客の一体感をずっと感じることのできる内容になっている。自分も〝麦わらの一味〟であるかのような感覚に陥るぐらい、「ONE PIECE」の世界に入り込めること間違いなし。

『ワンピース音宴~イーストブルー編~』05

ルフィ役の松浦司、ゾロ役の福地教光、ウソップ役の森良平、サンジ役の高澤礁太、ナミ役の大北岬、そして幼少期のルフィ役の川口調くんの熱演も光る。サンジはとくにアクロバティックな動きが多いし、ナミのバトンさばきには客席からなんどもどよめきがあがったほど。ルフィも作品から飛び出してきたような動きをするので、違和感なし!ここも注目すべきポイントだ。

「音宴」の会場にきたら、手拍子、歌うといった、参加型のパートはきっちり参加して楽しんでほしい。それが、この「音宴」が何倍にも楽しくなる要素になっているからだ。

『ワンピース音宴~イーストブルー編~』は8月12日(日)から9月2日(日)まで東京・東京国際フォーラムにて上演される。

(文・写真/オフィシャル提供)

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