ミュージカル『エビータ』オリジナル演出版の初来日公演開幕!ラミン・カリムルー「エキサイトしている」


現代ミュージカル界の巨匠、アンドリュー・ロイド=ウェバー作曲、ティム・ライス作詞の傑作ミュージカル『エビータ』が、ハロルド・プリンスによる演出版で初来日を果たした。2018年7月4日(水)には、公演に先立ってメディアコールが行われ、エビータ役のエマ・キングストンとペロン役のローバト・フィンレイソン、チェ役のラミン・カリムルー、ミストレス役のイザベラ・ジェーン、マガルディ役のアントン・レイティンが登壇した。

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本作は、実在したアンゼンチン大統領夫人エヴァ・ペロンの激動の人生を描いた歴史ロマンミュージカル。1980年のトニー賞では最優秀作品賞を含む7部門を受賞し、1996年にはマドンナ主演で映画化された。今回の公演では、ラミン・カリムルーが日本公演限定で出演することでも話題となっている。

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日本でのステージに初めて立つエマは「多くの友人から日本は素晴らしいことだらけだと聞いていますので、とても興奮しています!」と笑顔を見せると、「母、そして祖父がアルゼンチン出身ですので、私の家族はこういう時代を過ごしてきたわけです。そのような環境にある私がエヴァという役を演じられて、高名なハロルド・プリンス、そしてその愛弟子である(本作のアソシエイト・ディレクター)ダニエル・カトナーの演出を受けることができて嬉しく思っています」と本作への思いを語った。

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また、数々のコンサートやショーで来日しているものの、全幕ミュージカルで一人の登場人物として日本の舞台に立つのが初となるラミンは、まず日本語で「こんにちは、お久しぶりです」と挨拶。そして「このプロダクションの一員として、日本で公演を重ねられることにエキサイトしていますし、何よりこの素晴らしい作品の、ツアーの最終地である日本公演に参加できて光栄です」と話す。

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さらに、ロバートは「『エビータ』は(初演から)40年経った今もワイルドで生き生きしている名作。この40年の間に、技術も進化しているため、今回はアップデートしたものをお楽しみいただけたらと思います。音楽メインでも楽しく観劇いただけると思います」とアピール。

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イザベラは「我々は、この作品を愛して止まないカンパニーです。リアルな作品である『エビータ』を一生懸命演じますので、ぜひお越しください」、アントンは「3人の大天才が作った作品で、40年前から将来を見越して、永遠に残っていく作品だと思っています。今だからこそ、新しいお客様にも楽しんでいただけると思う」とそれぞれコメントを寄せた。

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この日のメディアコールでは、「A New Argentina」と「High Flying,Adored」、「Don’t cry for me Argentina」の3曲が披露された。

「A New Argentina」は、ペロンが大統領選に出馬し、エヴァといかにして選挙を勝ち抜くか話し合う1幕ラストのナンバー。本作の代表的な楽曲でもあり、ダニエル・カトナーからは「とてもエキサイティングなナンバーで、エヴァの野望がどんどんと高まっていくことが見て取れる楽曲だ」という説明が聞かれた。

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「High Flying,Adored」は、チェがペロン大統領就任式でのエヴァのダンスがどのぐらいの値をつけるか見定める場面。「Don’t cry for me Argentina」は、エヴァが官邸のバルコニーで、熱心な支援者たちに向かい「以前は名声や栄光を求めていたけれど、今はこの国の人々のためになりたい」と語りかけるシーンで、本作で一番知られているナンバーでもある。ダニエル・カトナーは「一番女優らしいエヴァをご覧いただけます。(民衆を)手玉に取り、掌握するという内容の歌です」と言及した。

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シンプルな舞台セットの中で、圧巻の歌声を響かせたエマらキャストたち。まるでロック・オペラのような力強い声が会場を包み、物語を大いに盛り上げる。時を経ても色褪せないステージがそこに広がる。

ミュージカル『エビータ』は、7月4日(水)から7月29日(日)まで東京・東急シアターオーブで上演。

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(取材・文・撮影/嶋田真己)

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