男劇団 青山表参道X 旗揚げ公演『SHIRO TORA』開幕!「見終わってスッキリする舞台」


芸能プロダクションの「オスカープロモーション」が俳優・モデル・タレントを集結して結成した男性エンターテイメント集団「男劇団 青山表参道X」の旗揚げ公演『SHIRO TORA ~beyond the time~』が2018年6月14日(木)に幕を開けた。公演前には囲み会見が行われ、栗山航 塩野瑛久 西銘駿 飯島寛騎が公演への思いを語った。

本作は「白虎隊」をテーマに、時空を超えタイムスリップし現代に現れた白虎隊と、現代を生きる廃部寸前の演劇部の高校生たちとの交流を描いた青春群像劇。脚本・作詞を亀田真二郎、演出を伊藤マサミが手がける。

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囲み取材で、主人公の演劇部部長・小野田陽斗を演じる飯島は「僕ら全員で力を振り絞ります」とコメント。本作が初舞台で、殺陣にも初挑戦となることについては「殺陣は難しいと思いました」と苦笑いで明かすも「劇団だからこそ、お互いが気を使うことなくなんでも言い合えました。頼りになりましたし、すごくやりやすかったです。稽古は辛い面もありましたけど、楽しみもたくさんありました」と充実した稽古期間であったことを明かした。

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伊東悌次郎役の西銘は「白虎隊がテーマになっていますが、悲しいイメージではなく、現代風にアレンジしていて、殺陣もあります」と説明。男劇団については「俳優、モデル、舞台俳優、歌手を目指している人など、個性に溢れた人がたくさんいるので、これから男劇団というものがマルチに浸透していくと思います」と同劇団ならではの魅力を語り「1カ月間、事務所一丸となって作り上げてきた舞台。精一杯がんばりたいです」と意気込んだ。

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白虎隊の足達藤三郎役の栗山は「旗揚げ公演がこんなに早くできることが嬉しく、ワクワクが止まらないです」と笑顔を見せ「演出の伊藤さんが『舞台を見終わったあとにスッキリするものを作りたい』とおっしゃっていたんですが、そういう仕上がりになったと思います。オスカーの期待を背負って稽古してきたので、たくさんの方に見ていただけたらと思います」とアピール。

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間瀬源七郎役の塩野は「11月に(結成の)会見をしてからもう半年経って、稽古を終えてもう初陣を迎えるのかと思うと感慨深いものがあります。来てくれたお客様にどう楽しんでいただくかが勝負だと思ってます」と初日にかける思いを語るり「今回は(殺陣とダンス、歌と)盛りだくさん。それら全部が詰め込まれているのでお客さんに楽しんでもらえるのではないでしょうか」と自信をのぞかせた。

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(以下、あらすじに触れています)
福島県の名門男子校、私立白山高校は、翌月に開かれる学園祭に向けて、大いに盛り上がりを見せていた。中でも、様々な部活や同好会がパフォーマンスを披露し、最も輝いた部活に贈られる賞“シロトラ賞”は、学校内外から注目を集めるイベント。演劇部部長の小野田陽斗は、部員不足から廃部の危機にさらされた部を存続させるため、シロトラ賞獲得を目指す。そこで、小野田たちは白虎隊を題材にした舞台を演じることにし、白虎隊最後の地である飯盛山で稽古をすることにした。すると突然空が暗くなり、部員たちの目の前に白虎隊の戦士が現れるのだった・・・。

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演劇作品では白虎隊は人気のあるテーマの一つ。美しくも悲しい少年たちの物語は、広く知られたストーリーでもある。本作ではそんな白虎隊をテーマにしながらも、笑いあり、涙ありの青春劇に仕上げてみせた。本作に登場する白虎隊の3人は、等身大の姿で描かれており、主人公・小野田らと同年代らしい会話も妙に新鮮に映った。

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劇団の旗揚げ公演でありながら、地に足の着いたステージが展開されていたのも印象的だった。芝居はもちろん、歌やダンスのクオリティーも高く、今後の活躍にもますます期待が高まる。

男劇団 青山表参道X 旗揚げ公演『SHIRO TORA ~beyond the time~』は6月14日(木)から6月17日(日)まで東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて上演。

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(取材・文・撮影/嶋田真己)

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