舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~箱根学園王者復格(ザ・キングダム)~開幕!猪野広樹ら新キャストを加えIH2日目を疾走!!


舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~箱根学園王者復格(ザ・キングダム)~が、2018年3月2日(金)に東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて開幕した。初日前日には、公開ゲネプロと囲み会見が行われ、主人公である総北高校2年・小野田坂道役の醍醐虎汰朗をはじめ、今泉俊輔役の猪野広樹、鳴子章吉役の百瀬朔、ライバルである箱根学園3年・泉田塔一郎役の河原田巧也、1年・新開悠人役の飯山裕太が登壇した。

舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~箱根学園王者復格(ザ・キングダム)~舞台写真_3

醍醐は、本作の仕上がりについて「いつにも増して漕ぐ量が多くて、普段より“キツライド”になっています。だからこそ、舞台『弱虫ペダル』ならではの熱量が、自然と普段より上がっているのではと思います。その熱量に注目していただけたら嬉しいです」と語った。

今回からの新キャストとなる猪野は「作品全体にスピード感があって、役者個人個人の熱量も高く、展開も早い、でも見やすい舞台になっていると思います」と初参加の視点から分析し、自身の役については「今泉の采配で勝負が決まるというところの、その内面の部分も観ていただけたら」と発言。

舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~箱根学園王者復格(ザ・キングダム)~舞台写真_5

「最初のビジュアルが出た時、今回、僕は出ないんじゃないかなと思ったんですけど(笑)」と切り出した百瀬。タイトルには「箱根学園王者復格」とあるが、「いろんな目線からの楽しみ方がある」と言う。「箱学の話と捉えていただくはもちろんですし、負けた状態から始まる総北の葛藤とか、人それぞれに、いろんな見方ができるんじゃないかと。そういうところを楽しんでもらえたらなと思います」とアピールした。

また、本作でシリーズ10作目の出演となる河原田は「今回は1年目のインターハイを振り返ることが多いなと感じています。1年目のインターハイを経験しているのは、僕と、桝井賢斗(京都伏見高校・水田信行役)、一ノ瀬悠(京都伏見高校・山口紀之役、パズルライダー監督)の3人だけなんですが、各レースのエピソードの中で、お客様にもしっかりと1年目の空気を感じていただければと思います」と、長く作品を支えてきた立場から作品を見る。

そして、4作目の出演となる飯山は「4回目の参加で、初めて(個人の)レースがありまして、坂道と一対一のバトルをします。レースはチーム戦ですが、個人のバトルも熱いものになっているので、そちらも楽しみにしていてください」とにっこり。

本作からは、猪野のほか、総北高校1年・鏑木一差役の原嶋元久、箱根学園3年・黒田雪成役の伊藤澄也、2年・真波山岳役の杉山真宏が新キャストとして加わっている。

舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~箱根学園王者復格(ザ・キングダム)~舞台写真_4

改めて新キャストから見た“ペダステ”について聞かれると、猪野は「いろんな座組みを経験してきましたが、個々の話し合いがとても密に行われていて、このチームワークあるから長く続いているシリーズなんだなと思いました。自転車は、運ぶスポーツだと思っています。皆に教えてもらいながらここまで運んできたので、ここから先は運びつつ、運ばれつつ、このチームワークで本番にも臨めたらなと思っています」。

その言葉を受け、醍醐が「すぐに打ち解けてくださって、総北というチームとして、最初から機能してくださっていました」と明かすと、「もっとちょうだい!」と“欲しがる”猪野。素直に「猪野くん、かっこいいなと思って」と従う醍醐に、周囲から「大丈夫?何か握らされてる?!」とツッコミが入るなど、和気あいあいとした感じをかもす5人。

新キャスト二人が加わった箱学は「よりキャプテンとして立たせてもらえている感じがする」と河原田。「二人(伊藤、杉山)がすごく僕を立ててくれていて、裏番長と呼んでいる先輩、兼ちゃん(兼崎健太郎)が『たーのやりたいようにやっていいんだよ』とフォローしてくれるので、すごくチームバランスが良く、稽古の序盤からまとまっている感じがありました」と明かす。そのまとまり具合は、箱学キャストと食事に行った百瀬が「俺、浮いてるな~(笑)」と感じるほどだったという。

舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~箱根学園王者復格(ザ・キングダム)~舞台写真_2

ファンへ、飯山は「現実の世界ではこれから春に向かっていくところですが、劇場では真夏のIHで選手たちが汗を流す熱い空気を感じられます。ぜひ劇場で待ってます!」、河原田は「演出の(西田)シャトナーさんを筆頭に、それぞれがクリエイティブに、新しいことを見つけていこうという姿勢で、今回もいろんなことに挑戦しています。カーテンコールで皆様の顔を観るのに、緊張と不安と楽しみでいっぱいです。初日から飛ばしていくのでよろしくお願いします」とメッセージを贈った。

また、百瀬は「個人的には、このシリーズを引っ張ってきたたーちゃん(河原田)が走るのが、すごく楽しみ」と言い、猪野は「お芝居としても、シンプルにおもしろい作品になったと、素直に感じています。(手に持っていた)ハンドルも、グローブも、すごく年季が入っているんです。先代の方々から思いを受け継ぎ、新しいものを作っていく。それを毎公演忘れずにやっていきたいなと思います」とコメント。

最後に、醍醐は「とてもとても熱い舞台に仕上がったんじゃないかなと思います!また、今回は初めて導入された各キャラクターの決め技もあるので、ぜひそれも観てください。劇場でお待ちしております!」と締めくくった。

(以下、物語のあらすじを紹介しています)

舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~箱根学園王者復格(ザ・キングダム)~舞台写真_7

インターハイ1日目、すべてのゼッケンを獲得し、王者復格を狙う箱根学園。一方、敗れた総北は挑戦者として闘うことを決意し、インターハイ2日目へと臨む。スタート早々、主将・手嶋純太(鯨井康介)の作戦で箱根学園を引き離す総北。だが、鏑木が疲労のため後方へと沈んでしまう。“チーム2人”として手嶋と共に走り続けてきた青八木一(八島諒)は、手嶋の静止に強い信念を示し、単身、鏑木の救出へと向かった・・・。

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一方、先を走る鳴子、今泉との合流を目指す小野田に、箱根学園の新開悠人が仕掛けてくる。“山頂のスズメ蜂(ピークホーネット)”の異名を持つ悠人の執拗な攻めに苦戦する小野田。メンバーが散り散りになった総北は、危機的状況に・・・。刻々と変化するレース展開に、采配を任されていた今泉は「自分の判断が正しかったのか」と苦悩する。

2日目のスプリントラインに近づく先頭。箱根学園主将であり、誇りを背負う泉田に食らいついたのは、京都伏見学園の1年生、岸神小鞠(天羽尚吾)だった。果たして、勝負の行方は・・・!

東京芸術劇場初進出となる“ペダステ”。客席からは見える光景は、これまでとはまた違った眺めで独特の雰囲気があるが、作品の持つ熱さはむしろぎゅっと凝縮されて見えた。坂道たちにとって、2年目のインターハイ。2日目は、河原田のコメントにもあったように、1年目の様々な光景がフラッシュバックする。シリーズをずっと観続けてきた方の胸を震わせると共に、新たに作品に触れる方には追体験として新鮮な感情を呼び起こすのではないだろうか。

舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~箱根学園王者復格(ザ・キングダム)~舞台写真_9

注目の一人は、青八木役の八島。めちゃくちゃ、しゃべる。青八木として手嶋に、八島として鯨井に引っ張られ、積み上げてきたものが実り多き姿として舞台上で輝いていた。また、鏑木の“オレンジビーナの神様”エピソードや、チームをサポートする古賀公貴(本川翔太)の熱い想いも描かれる。弱くて強い、全員で闘う総北らしさが散りばめられていた。

そして、タイトルロールにもなっている箱学。6人がそれぞれに見せる走りの強さはもちろん、一丸となった時に感じさせる速さと威圧感は、フレッシュさを織り交ぜながらより強固なものとなっていた。特に、河原田の走りは圧巻。最も長く舞台を走り続けてきた役者が演じる、最も箱学を愛する男は、1年目の敗北を“罪”と呼ぶ。そして、相対する岸神(天羽)も、自らの過去に“罪”を感じている。二人が走ることを通じて“罪”から解き放たれていく姿は、とても美しい。王者が“復格”する瞬間を、お見逃しなく。

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個人的に、写真家の金山フヒトらが作り上げたアナザービジュアルと重なる一瞬が見えたような気がして、はっとした。様式美のようになった定番のシーンも、台詞も、常に前に前にと向かっていく。先輩から受け継ぎ、後輩の背を押しながら、彼らは今日も新たなスタートを切る。

舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~箱根学園王者復格(ザ・キングダム)~は、3月2日(金)から3月11日(日)まで東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて、3月16日(金)から3月18日(日)まで兵庫・新神戸オリエンタル劇場にて上演。

舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~箱根学園王者復格(ザ・キングダム)~舞台写真_10

なお、本作のBlu-ray&DVDが、7月18日(水)に発売されることが決定した。詳細は、以下のとおり。

◆舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~箱根学園王者復格(ザ・キングダム)~Blu-ray&DVD
【発売日】7月18日(水)
【価格】Blu-ray:9,800円+税、DVD:8,800円+税
【仕様】2枚組、DISC1:本編、DISC2:ボーナストラック
【封入特典】ブックレット
【特典映像】バックステージ映像(稽古場、舞台裏など)

(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダル04製作委員会
(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/マーベラス、東宝、トムス・エンタテインメント

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部)

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