橋本さとし、石井一孝、岸祐二が全力でパフォーマンスした白熱の3日間!『Mon STARS Concert ~Again~』レポート


2018年2月20日(火)から2月22日(木)まで東京・Bunkamura オーチャードホールにて、橋本さとし、石井一孝、岸祐二が、cube三銃士『Mon STARS Concert ~Again~』と銘打ったコンサートを開催した。“Mon STARS”とは、 2011年にミュージカル『三銃士』で橋本、石井、岸がタイトルロールの三銃士を演じ、交友を温めたことから生まれた3人のユニット。

『Mon STARS Concert ~Again~』舞台写真_9

3人はお互いロック好きで意気投合、いつしか同じ事務所(キューブ)の所属となり、ついにはコンサートを企画するまでに。2015年には草月ホール、2016年にはグローブ座で開催し、このコンサートならではのミュージカルナンバーや歌謡曲、ロックなど、彼らの愛する楽曲を披露。それだけでなく体を張ったダンスやコントへのチャレンジ、日替わりで登場するゲストとのコラボレーションも楽しめるとあって、毎公演ファン層が広がっている。

3度目となる今回は、クラシックの殿堂Bunkamura オーチャードホールに進出した。3人が全力で歌、ダンス、トークと、全力でパフォーマンスした白熱の3日間をレポートする。

『Mon STARS Concert ~Again~』舞台写真_4

オープニングは、Mon STARS Concertの定番となっているオリジナル曲「The Theme Of Mon STARS」で幕を開けた。3人は「こんな神聖な場所で、歌うことができて嬉しい」と感慨もひとしお。2曲目以降は「クリスタルの天使」(ミュージカル『三銃士』より)、「The Show Must Go On」(QUEEN)、「ブイ・ドイ」(ミュージカル『ミス・サイゴン』より)など、3人のコーラスと歌唱力が遺憾なく発揮されるパワフルな楽曲で畳み掛け、会場の温度は一気に上昇した。

『Mon STARS Concert ~Again~』舞台写真_8

さらに「The Music Of The Night」(ミュージカル『オペラ座の怪人』より)では、何故か怪人が3人登場し、天井から降りて来る裸電球をしげしげと眺めたり、「One Day More」(ミュージカル『レ・ミゼラブル』より)では、多くのキャストのパートをたった3人で全部歌い演じ切る。やはりMon STARS、ただの美しいコンサートでは終わらない・・・。会場は拍手と爆笑の渦となった。

『Mon STARS Concert ~Again~』舞台写真_5

その後も、3人のソロの歌唱や弾き語りのコーナー、昭和歌謡や男性アイドルメドレー、オリジナル曲、ミュージカルナンバーなど、Mon STARSの歌いたい歌、やりたいことが一杯詰まった、客席も本人達も“楽しい”という思いが溢れたステージが続く。

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Mon STARSの初のミニアルバム『Lights and Shadows』が、コンサート初日の2月20日(火)に発売されたが、そのタイトル曲「Lights and Shadows」は、今回のライブで初お披露目となった。この作品は作詞を森雪之丞が担当した贅沢なナンバーだが、ライブで聴くとより歌詞とメロディがぐっと胸にくる“男のバラード”という感じの楽曲に仕上がっていた。

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「Mon STARS Concert」の楽しみといえば、3人の歌唱と共に、ゲストとのコラボレーションも大きな見どころの一つ。今回も1日目に小西遼生&壮一帆、2日目に井上芳雄、3日目に中川晃教という豪華ゲストが結集した。

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1日目は、まず壮が鮮やかなブライトイエローのドレスで登場。「Anything Goes」(ミュージカル『エニシング・ゴーズ』より)をMon STARSと共に歌唱。そしてスタイリッシュな衣裳に着替えソロ曲「Exciter!」(宝塚歌劇『EXCITER!!』より)を披露し、オーチャードホールが一気に柔らかく華やいだ空気になった。

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続いて登場した小西は、「I’m Alive」(ミュージカル『next to normal』より)を、Mon STARSと共に歌い、続いて玉置浩二の「行かないで」をソロで聞かせる。ハスキーで伸びのある声が会場を満たし、観客はうっとりと聞き入っていた。ちなみに、この日は偶然にも小西の誕生日!サプライズでケーキが登場し、恥ずかしがる小西だったが、最後はケーキに顔を突っ込むお約束の展開もあり、大爆笑と共に会場全体で誕生日を祝った。

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2日目のゲスト・井上は、Mon STARSとミュージカル「三銃士」を通して生まれた“三銃士とダルタニャン”という、切っても切れない縁を持つ。ほかでも多数共演歴を持つ4人だけに、歌唱もトークも丁々発止。絶妙なチームワークで会場を盛り上げた。

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本家?“StarS”のナンバー「今ここにいること」をStarSリーダーの井上と、Mon STARSで歌唱するというレアなコラボレーションで会場を湧かせた共に、橋本と井上が初めて出会った作品ミュージカル『シンデレラストーリー』のナンバー「本当の愛」を井上がソロ歌唱。さらに、この日は3人がアンコール歌唱をしているミュージカル『三銃士』メドレーのスペシャルバージョンとして「今日がその日」「ひとりはみんなのために」を、井上を交え4名で歌い、『三銃士』の世界を完全再現した。

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最終日3日目のゲストは中川。登場ナンバーは、中川が主演し第24回読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞したミュージカル『ジャージー・ボーイズ』のナンバーでもあるフォー・シーズンズの「Sherry」。フランキー・ヴァリを演じた中川が、独特なスタイルで美しいヴォーカルが会場を包む・・・が、その横には、赤・青・黄のジャージをINにして着こなす坊主頭が3人・・・。中川に「最強に安定感のあるフォー・シーズンズ」と言わしめるほどの鉄板のハーモニーを響かせながら、坊主頭で歌うMon STARSに、会場からは感嘆してよいのか爆笑してよいのか分からない歓声が上がった。

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「ジャージー・ボーイズのナンバーをやるなら、ジャージに坊主だな」という橋本の思いつきで実現した、何とも言えないフォー・シーズンズの様子と、Mon STARSに新メンバー加入か?!と思えるほどサービス精神満載の中川に、一気に会場は湧き上がる。続いて、中川は思い出深い作品の曲ということで「The Sun And The Rain」(ミュージカル『OUR HOUSE』より)をソロ歌唱し、その類い稀な歌唱力を遺憾なく発揮した。

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アンコールでは、各日ゲストを交え「We Are The Champions」(Queen)を熱唱。そして最後は、「Bring Him Home」(ミュージカル『レ・ミゼラブル』より)をしっとりと三声で聴かせ、客席は、3名の揺るぎない実力に支えられた“全力の大人の遊び”の2時間に、大きな喝采を贈った。

橋本、石井、岸という3人の大人のミュージカルスターたちが、その枠にとらわれず、やりたいこと、好きな音楽を全力で観客に届ける「Mon STARS Concert」は、回を重ねるごとにファンを増やしている。贅沢な気持ちと楽しい気持ちが一気に味わえるコンサートは、3人の絆と共に今後も続くに違いない。

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今後、橋本は7月に新感線☆RS『メタルマクベス』disc1で主演することが発表された。元劇団員である橋本にとって、約21年ぶりの劇団☆新感線への参加となる。石井は6月にミュージカル『シークレット・ガーデン』、岸は現在上演中の『リューン』が終わると、4月にミュージカル『In This House』、7月にミュージカル『ナイツ・テイル−騎士物語−』が控えるなど、それぞれが、作品を通してファンに魅力的な姿を見せる予定だ。

◆公演情報
cube三銃士『Mon STARS Concert ~Again~』
2月20日(火)~2月22日(木) 東京・Bunkamura オーチャードホール

【演出】Mon STARS
【音楽】立川智也
【出演】橋本さとし 石井一孝 岸祐二
中谷優心 岩橋大 村上貴亮 吉岡麻由子 樋口真央 黒須遥 谷川陽菜
<ゲスト>小西遼生 壮一帆 井上芳雄 中川晃教(出演日順)

(取材・文/オフィシャル提供、編集/エンタステージ編集部、撮影/桜井隆幸)

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